初心者向けのボードゲームって何がいいんだろう? その2

えー、先日の「その1」には、いくつかご意見頂けたみたいで、ちょっと驚いています。
 特にコメントでもはてなブックマークでもご指摘頂いた「ニムトは?」という意見がありました。うん、そうですね、ニムトあったよね。なんでか忘れておりましたw そうだよ、初心者向けカードゲームの王者を忘れちゃ駄目だろw

 というわけで、今回は前回言及していないゲーム(主にカードゲーム)を中心に第二弾(ニムトもね)。初心者の反応を交えたゲーム紹介をば。

  • 6ニムト(◎)
    • いやー、完璧に素で忘れてたw 実際初心者開拓用として何度も遊んでいたにも関わらずこの有様ですよ。毎回持ち歩いているのに・・・。
    • ルールはシンプル、プレイ時間も適度に短い、しかも人数多めでもプレイできるので調整しやすい、という非の打ち所のないカードゲーム。確かに初心者用という意味ではコレ以上のチョイスはそうそうないかも。
    • 余談だが、このゲーム一見運要素が強そうに見えるが、極まった人々がプレイするとカウンティング上等、ハッタリ引っかけ何でもござれの完璧別ゲーになります。これとワードバスケットはそんな上級者の存在に気をつけようw
  • 11ニムト(○)
    • いわゆるニムトシリーズのひとつ。6ニムトに比べ、戦略性が上がったかわりにカオス度が下がった。ゲームとしては正しいんだけど、初心者用としてはもう少しカオス度が欲しいと思ってしまう。不思議w
    • あとは手番という概念があることと、明確に勝者がいることが6ニムトとの一番大きな違いかな。個人的にはこちらのほうが好きだが、自分に回ってくるまでに状況が変わる→手番に考え込む、という一手間があるので待ち時間が出来てしまうことと1プレイの時間が長くなるのが難点。
  • あいだの数(◎)
    • 感覚的にはニムトに近いゲーム。ただし、置ける箇所が二カ所しかないことや取れる山を選択できない、特殊カード一発で状況が激変とかなり展開は異なる。このゲームを初心者卓でプレイした際には、二回目以降はペンギンパーティよろしく自爆も辞さない足の引っ張り合いになるという惨劇が発生したw
    • 一度遊べば戦略やプレイ感覚がすぐにつかめる点、一回のプレイが短めで短いスパンで遊べる点などからかなり初心者向けゲームとしては優秀だと思う一品。
  • ジャングルスピード(◎)
    • 単純明快なアクションゲーム故に、大人も子供も盛り上がる一品。ただし女性がプレイする時には注意が必要だ(爪が長い人は危険だぞw)。
    • 難点は収束性の低さ。お手つき連発でいつまで経っても終わらない、ということがたまに発生する。時間を区切ってプレイするとかの別ルールを設けておいた方が良いかも。
    • なお、先日ジャングルスピード上級編として、棒をあえて離れたところに置き、ビーチフラッグの如く突っ込んで取るという遊び方を編み出しました。場所と乗りの良い友人がいたらぜひ遊んでみてねw 異常に疲れるけど面白いよw
  • ピット(◎〜○)
    • 個人的にはパーティゲームの王者だと思う。手札を全部同じ奴に揃えるだけというシンプルきわまりないゲームだけに、とてつもないカオスな状況が生まれる(何度も同じカードが行き来したりw)。難点はとにかくやかましいこと(声を出したモン勝ち)
    • なお、評価が◎〜○となっているのは、新版(○)、旧TOMY版(◎)ということでひとつ。旧TOMY版はカードが黄色一色という嫌がらせのような配色のため、頻繁にカードを間違う・・・というか絶対コレわざとだろ。その分ゲームのカオス度が上がるのでプレイする機会があれば是非オススメw
    • さらに余談だが、以前プレイした際に通常版(ベルがない)だったため、どうやってプレイするか悩んだのだが、ベルを押す代わりにジャングルスピードの棒を使った時があった。コレはコレで面白いよ。
  • キャット&チョコレート(○〜△)
    • その場のノリ優先。ぶっちゃけ勝ち負けとかどうでも良い「限定大喜利(by笑点)」といった趣のゲームなのでノリが良い人がその場にいないと今ひとつ楽しめない。そういう意味では人を選ぶゲーム。初心者ばかりだと結構難しいかも知れない。
    • ディクシットをはじめとしてこの手のコミュニケーション重視のゲームって本当に増えたけど、かとって初心者向けかといわれると難しいんだよなぁ・・・。ユカイなプレイヤーが卓にいるかどうかで面白さが分かれるから。逆に言うと面白い人がいるならばとてつもなく面白いゲームになりますw
  • パニックハイスクール(○)
    • ファミプロの恋パラ支部長ご推薦のカードゲーム。部活動に所属する女生徒たちが予算を掛けて学校の場所を占領し合うという設定となっている。内容はかなりカオスで、強力なカードを持っていても他のプレイヤーから集中攻撃を浴びると即座に落とされてしまうため、あえてわざと負ける必要があったりと意外に戦略が必要なバランス。20年も前のゲームなのにこれほどの完成度(あとカオス度)を誇るゲームが日本にあったことに驚きます。
    • 1プレイは30分程度とそれほど長くもなく、カードの引きで十分戦略をひっくり返せるので初心者向けといえるかもしれません。
    • 難点として基本的に古いゲームな為、一部カードが強すぎる気がする。とりわけ全員の手札を1枚貰う「アジ演説」の凶悪さは明らかにおかしいw 1枚しか貰えない「とらばーゆ」のほぼ上位互換だし。ただこのカードがあるお陰で初心者でも一発逆転の可能性が残されるしそこは痛し痒しといったところなんだよなぁ。

 こうしてみるとルールが簡単=初心者向けというわけではなく、プレイのコツがつかみやすいことや、きっちりしたゲームより場をカオスにする要素がある(結果として盛り上がる)といったゲームのほうが初心者には向いているのかも知れません。やっぱりゲームは楽しく遊ぶのが一番というところでしょうか。