スーパーカセキホリダー

 えー。まず「スーパーカセキホリダー」の話しの前に、ちょっと昔の話しをば。

 DS擁する任天堂は、2006年から2008年にかけて、子供向けの完全新規作を3年連続してリリースしたことがありました*1
 2006年は「超操縦メカMG」。サンドロック開発のロボットアクションゲーム。任天堂販売ながら、中身はいつものサンドロック節爆裂のロボゲー。操縦そのものが遊びになっているという斬新なゲームだった。
 2007年は「くりキン ナノアイランドストーリー」。メディアカイト開発のアドベンチャーRPG・・・となっているが、内容としてはRTSの要素が強いゲームだった。主題歌が「クリスタルキング」という一発ギャグもまた思い出深い。
 そして2008年に登場したのが「ぼくらはカセキホリダー」。アートディンク&レッドエンターティメント開発のRPG。化石を発掘して、それを再生(リバイバー)し戦わせる・・・とそこだけ聞くといわゆる「ポケモン」の派生ゲームのようですが、このゲームにはそれだけではない大きな魅力がありました。
 まず化石のクリーニングは、自らタッチペンを使って行なうと言う点。ハンマーやドリルを切り替えつつ、ちまちまと化石を覆う岩を削っていくのですがこれが存外に楽しく、シナリオを進めるよりも化石を削り続けてしまうぐらいハマりました。
 また、恐竜バトルは3vs3の対決となるのですが、KPと呼ばれる行動に必要なポイントがチームで共有され、誰から行動し、誰から倒すべきか、といったポケモンにはない戦略がありこちらもなかなかよく考えられたシステムでした。
 個人的にも2008年の新作の中ではトップクラスの面白さ、と思っていただけに「でも続編は出ないだろうなぁ・・・」と半ば諦めて(他の二つ共々)いたのですが、そんな中まさかの「スーパーカセキホリダー」発売の情報に小躍りするほど興奮。あまりに楽しみにしすぎたため、二回ぐらい発売日を間違えてゲーム屋に行ってしまったのも良い思い出(確認しようよ)。
 というわけで無駄に前置きが長くなりましたが「スーパーカセキホリダー」のレビューです。

スーパーカセキホリダー

スーパーカセキホリダー

 先週の発売日に購入して以来、通勤時間や空いた時間にはほとんどコイツをぶっ続けでプレイし現在20時間目ぐらい。ストーリー的にはこれで中盤ぐらいかな。
いや、やっぱりコレ面白いですね。30過ぎのオッサンが夢中になってプレイするゲームかと言われれば否定できませんが、やはり「化石」「恐竜」というキーワードは男心をくすぐります。

  • 基本的な内容は前作と同じ。化石を掘る→化石をクリーニングする→リバイブさせて戦わせる、の繰り返しとなります。やはりキモとなるのは化石のクリーニングですが今回は化石の種類が増えており「アンモナイトや魚類系の化石の追加」「ほ乳類系の化石の増加」「頭・体・手・足が一度に全て入った大型化石」「裏表両面をクリーニングしなければいけない化石」「追加で装備?させることでステータスアップするシルバー化石」「ステータスどころか姿形、名前まで超進化するゴールド化石」などの要素が増え、よりバリエージョンが増えている。これだけでも結構楽しく、無駄にクリーニングばかり行なってしまいます。
    • それに併せて化石の数も増加し、より編成する楽しみが増えています。今回はメダルを預ける事で同じリバイバーを2体以上揃える事も可能になったので、夢の3体同一編成なども可能に。
    • また前作の不満点のうち「編成画面でキャンセルが暴発する」現象はほぼ無くなっているのも高評価・・・というかこれはむしろ前作の編成画面に問題あったがw。
  • バトルのほうはエリアが前回の四カ所から六カ所に増え、それにともない各リバイバーごとに得意な「距離」という概念が追加されたため、サポートの兼ね合いも考えつつ、常に位置を変更しながら戦うように変更されています。単純に強いリバイバーであっても、距離が合わなければ有効なダメージを与えられなくなったのは大きく、よりチーム編成の重要度が増しています。
    • ただ、ポケモンほどにはタイプのバリエ-ジョンがないため、戦法がちと限られるのが難点なところは前作通り。ティラノが無茶苦茶強いのも変わらず。ただコンプソンなどの前作強かったサポート系キャラは若干弱体化したほか、強リバイバーであってもマイナスサポート能力や技のKPの調整などがされているため、前作ほど極端なバランスでもない印象。
  • ストーリーも前作同様、ライトノベル作家でもある「阿智太郎」氏が担当*2。あいかわらず分かりやすいストレートなストーリーだが、前作と明らかに違うのが「主人公と同年代の子供が増えた」事。これによりストーリーがきちんと子供目線で展開されていて好感が持てる。子供にも安心して進められるゲームだろう*3

 相変わらず面白いカセキホリダー。この調子で「超操縦メカMG」や「くりきん ナノアイランドストーリー」*4も続編出してくれないかな・・・無理かなw

*1:私は勝手に「任天堂DS三部作と呼んでいた。この路線のゲームは今後も作り続けて欲しい。

*2:名義は「あちたろう」名になっているので気がつかない人も多いかも。

*3:そう言う意味ではポケモンは最近いろいろはっちゃけ過ぎだと思うんだ。BWでの観覧車イベントとかなw

*4:くりキンは開発元のメディアカイトが倒産しているのでより難しいか・・・。