ゲーム感想年表2010年下半期分

 あまりの部屋の寒さに、パソコンの前に座ることさえキツイ状態が続く今日この頃、皆様いかがお過ごしですか(エアコンぶっ壊れているのが全部悪いんですが)
 さて、2010年の感想下半期分。そして、2010年のベスト5を発表。

■7月 この月は2本。

  • ファイアーエムブレム 新・紋章の謎〜光と影の英雄〜(DS)
    • 2008年に出た新暗黒竜から続く、紋章の謎第二部リメイク作。システムが前作(DS)とは段違いに良くなっており、
    • ストーリーも、マイユニットがアリティアの騎士見習いとなるところから始まっており、きちんと前作のストーリーも絡めてキャラクター紹介をしてくれるため、前作をプレイしていなくとも分かりやすくなっている。意外とマイユニット自身も結構溶け込んでいて、SFC版ではあまり使わなかったルークやロディは、このマイユニットとの絡みでお気に入りとなったキャラ。
      • 紋章の謎SFC版では登場しなかった第一部のキャラも今回は仲間に加わるようになっており、なかでも、予想外の登場を果たしたリフには笑ったw こいつ愛されているなぁ。
    • 難易度については前作どおりプレイ前に選択可能なほか、今回初となるキャラクターが死なないモードも搭載。正直、これはファイアーエムブレムの革命的な出来事だと思う。生粋のエムブレマーにとっては否定意見も多いモードであると思われるが、以前のレビュー時も述べたとおり、私個人としてはこのモードの搭載は英断だと思う。チュートリアルの丁寧さ、キャラクター相関図の搭載やシステムの見直しなども含め、新規ユーザーを取り込むべくしてシステム改善を行なっている証だと思う。
    • オススメ度は☆☆☆。これまでのFEで一番プレイしやすく出来ているので、FE初プレイにもオススメできる。
  • メタルマックス3(DS)
    • どこに行っていたんだチャンピオン!! 俺達は君を待っていた!! ついに沈黙を破って登場。データイーストが倒産して、そのうえ版権がグダグダになってしまい、もう二度と出ないんじゃないかと思っていたメタルマックスがまさかの新作。
    • して中身は、10年以上待っていた、まごう事なきメタルマックスの続編でありました。荒廃した世界、イカレた敵キャラ、たくましくもどこか可笑しいキャラクター達、そしてドラム缶(というかある意味ドラム缶が主人公です)。肝心の音楽も有名どころは一通り登場しておりますし、開始早々Drミンチに蘇生されたところからスタートするという旧作ファンにはたまんないオープニングと、何もかもが皆素晴らしい。
    • 詳しくはこちらのページの感想参照(http://d.hatena.ne.jp/kaz20001/20100811/1281452696
    • しかし操作性は一部疑問が残るところがある。特にサーガで懲りたのかも知れないが、タッチパネル操作を完全になくしたのはやり過ぎじゃなかろうかw 名前入力時に結構困るぞ。あと、マップに斜め移動が必要な箇所が多いのに、斜め移動出来ないのにはどういうことなの・・・コレは次回作があれば改善して欲しい点のひとつ。
    • 後、メタルマックスは伝統的にバグが多いシリーズではありますが、この3もかなり多い。大小様々なバグがあり、一度もバグに遭遇しないでクリアまでたどり着けるのか?ってぐらい酷い。ただし、最近のゲームに多い進行不能系のバグではなく、裏技的なプレイヤーに有利に働くバグが多いので、最早わざとやっているんじゃないかこれw
    • オススメ度は☆☆☆☆☆。SFC時代の傑作そのままの雰囲気なので、新作なのにプレイして懐かしい感情に浸れます。


■8月 この月はソフト0本。たしかメタルマックス3をずっと周回プレイしてた記憶が。


■9月

  • ポケットモンスター ホワイト(DS)
    • 遂に登場したポケモン新世代。シンプルな白黒のパッケージとサブタイトルが新世代感を予感させます。
    • 詳しくは延々クリアまで追っていたプレイ日記をどうぞ→一回目(http://d.hatena.ne.jp/kaz20001/20100920/1284912296
    • クリアまで新ポケモンしか出ないという部分はかなりの英断だったと思う。お陰で今世代の新ポケモン達はみな愛着が湧いた。今回のお気に入りはエンブオーシンボラーでひとつ(この二体には本当に最後助けられた)。
    • 他にも結構いろいろ仕様が変わっていて戸惑ったところもありましたが、やはりポケモンとしての基本フォーマットやバランスは変わらず。いっそのこと、努力値とか個体値とかの仕様も変更して良かったんじゃないかとも思いましたが、そこまで変えたらバランス調整が難しすぎるか。
    • あと、イベントがいろいろ自重しなさ過ぎ。具体的には観覧車とかなw メインストーリーは今ひとつすっきりしない終わり方(特にNがどうなったのか分からない)で、このあたりは拡張版待ちかな? ジムトレーナーを始め、キャラクター達の魅力は歴代シリーズでもトップクラスなだけに、ぜひ細かいところを補完してほしいな。
    • オススメ度は☆☆☆☆☆。これはむしろコレまでポケモンをやってこなかった人にこそお勧めしたい一本。
  • デッドライジング2(XBOX360)
    • 私がXBOX360を買ったきっかけとも言えるソフト「デットライジング」がまた帰ってきた! 今回もまた分かりやすいゾンビバカゲーっぷり。右を向いても左を向いてもゾンビ。
    • 前作からの純粋な続編となっており、ゾンビが全米に溢れている、ゾンビ化抑制剤、ゾンビ人権団体の存在など妙にリアルっぽい設定(特に人権団体)。そんな中で主人公はゾンビを倒すテレビ番組に出演する・・・うん、この時点で何かおかしいな。残念なのが始まって早々にゾンビが街にあふれ出てしまったこと。もっと番組に出演したかったw
    • 良くも悪くも前作からあまり変わっておらず、そこら中に溢れるゾンビを倒しつつ、ボスは基本人間なところも同じ。グラフィックは良くなっているけど、操作性とかゲームシステムがあまり大きく変わった感じがしない。相変わらずマップが使いにくいところも同じ。救助するサバイバー達が強化されているのである程度難易度が下がっているけど。
    • ちょっと残念気味だったのが新システムであるアイテムを合成するコンボ武器の仕様。特定の組み合わせばかりが異常に強く、他のほとんどがいらない状態なのが何とも(ドリル系の装備は面白いのが多いけど)。せっかくの新システムなのに使った装備がほぼ99%「釘バット」か「ナイフグローブ」ばっかりだったような。あと車も弱体化しているため、多数のゾンビを倒す実績がちょっと取りにくい。
    • オススメ度は個人的には☆☆☆ですが、とにかくグロいのであんまりオススメも出来ない(CERO-Zだしね)。


■10月

  • スーパーマリオコレクション スペシャルパック(Wii)
    • 25周年記念のパック。2000円ちょっととかなりお安い価格。内容はSFCマリオコレクションのリメイク版。
    • 正直あまり語ること無いんですよねw まんまSFC版だし。おまけで良いので他のマリオ作品もぶち込んで貰いたかったなぁ。
    • でもコレクションならではのブックレット+サントラ付きなので値段を考えてもお得感がある。とりあえずマリオファンなら迷わず買い、といったところか。
    • オススメ度は☆☆☆。
  • ソラトロボ それからCODAへ(DS)
    • あのテイルコンチェルトの12年ぶりとなる正統続編! いや、もうほとんど諦めかけていた(2010年はそんなんばっかりですが)だけにまさかの続編ですよ。
    • 実際クリアまでは15時間ほどと短いゲームなのですが、それだけにストーリーの疾走感が素晴らしく、中だるみしません。それでいて多くのサブクエストやGPレース、戦艦釣りなど本編以外のお遊びも充実。この手のミニゲームが世界観を壊さず、むしろ世界観を広げる形で存在している辺りは素晴らしい。
    • なによりもプレイしていて気持ちよかったのが、主人公であるレッドの生き様の熱さ。今時珍しいぐらいの王道熱血主人公で、かなり重い過去を持ちつつも、諦めず、絶望的な状況にも立ち向かっていくその姿はとにかく格好いい。ほかにもキャラクター達がとかく魅力的で個性的。この設定で正直アニメ化してくれないかなw
      • 主にサブイベントですが、テイルコンチェルトのキャラ達もナチュラルに登場している辺りが嬉しい。相変わらずワッフルとアリシア喧嘩ばっかりしてるし。ちゃんと「ワッフルのバカー!」も言ってくれたし、ゲスト出演としては大満足w
    • 操作性などもテイルコンチェルトから進化しており、基本的にアクションで詰まるところはなかった。が、レッドの精神世界で段差を乗り越えるところだけかなり詰まった(多分みんな一度はここで詰まっていると思うw)。なんであそこだけあんな分かりにくい足場になっていたのやら。
    • オススメ度は☆☆☆☆☆。DSを持っていたら必ずやるべき、傑作アクションRPG

■11月

  • スーパーカセキホリダー(DS)
    • DSの個人的フェイバリットゲーム「カセキホリダー」が帰ってきた! キャラデザとかかなり変わり、ストーリーの所々にCGムービーが挟まるなど、演出面では前作からかなり強化。戦闘システムはより戦略性を増し、パーティの組み方も前作より戦略が求められるようになっている。
      • ポケモンほど複雑なシステムでもないし、漢字には読み仮名が振られているといった配慮もされているので、子供にも安心してオススメできる。難易度もそんなに高くはない。
    • キモである化石リバイブも基本は同じだが、1枚だけで完結する小型のもの、恐竜以外のほ乳類や鳥類、通常の4倍のサイズの大型化石や両面を削る必要のあるものなどより多彩にスケールアップしている。無駄にがりがり削るのが楽しいところは前作通り。
    • ストーリーは前作ほど壮大ではない(というか前作のスケールがおかしい)がよくまとまっていて、子供達の冒険といった風情がより強くなっている。あと主人公のライバル、ラプター君の凄いヒロイン補正。男の子なのにw
    • オススメ度は☆☆☆☆。次はぜひ超操縦MGの続編をw
  • スーパーロボット大戦L(DS)
    • 前作Kがファンの間で非難囂々だっただけあって、前作で不満点としてあげられたところを特に気をつけて直してきたっぽい印象。特にシナリオは前作Kから被って登場しているメンツが多いにも関わらず全く違っている(時にSEED DESTINYがビックリするぐらい違う)。
    • シナリオは、主にマクロスFとラインバレルを中心にして展開。平行宇宙というKでも合ったテーマが登場するが、基本的にシナリオはずっとひとつの宇宙で展開されるため、シナリオの展開が分け分からなくなることが無い。オリジナル勢も変に出しゃばらず、各作品の大ボスにはきちんと見所が用意され、敵が登場しない作品なども武装が強めだったり他の作品ときちんと絡んでいたりと(特にボルテス)、完全な空気になっている作品がないのが良い。
      • ただ、本作オリジナル勢は全体的に影が薄い。主人公は後継機が無く武装少なめ。ラスボスはかなりポット出(最終二話ぐらいにしか登場しない)で、主人公との因縁もほとんどないうえ、言動などもそれまで戦ってきた各作品のラスボス級に比べ凄い小物っぽい。なんというかオリジナルが余計なことをしすぎたKの反動かも知れないが、ちょっとあんまりかも。出しゃばられても困るが、表に出てこないのもちょっと・・・。
    • 難易度としてはKほど極端な機体特性もなく、またコンボ武器が弱体化したこと、連続ターゲット補正がゆるめになったことなどバランスは良好。逆に無消費で使える武器がどの機体にもないので単騎で無双はまず無理になっているが、全体をバランス良くきちんと育てるプレイヤーならば結構簡単な方かも。
      • ただしラインバレル、テメーは駄目だ>< コイツメインのシナリオでは、勝手にラインバレルが孤立した位置に移動することが多々あり、そう言う時に限ってラインバレルの撃墜が敗北条件な為、無駄に難易度が上がることがある。強制出撃枠になっている時は気をつけろw
    • オススメ度は☆☆☆。次があるなら3DSかなぁ・・・。出来れば次はNEOのシステムを発展させた奴を是非。


■12月

  • ニノ国 漆黒の魔導士(DS)
    • あの スタジオジブリレベルファイブのコラボから生まれたRPG。実際にプレイしているとキャラクターの造形とか声の感じとかじつにジブリ的w 世界観やグラフィックはとても美しく、ジブリのデザイン力が光ります。
    • ゲーム全体のディテールはすごくドラクエ9を参考にしているっぽい(タッチペン移動のところとか特に)。気に掛かるのが敵の出現数が多めなのにマップが狭い場所が多く、同じシンボルエンカウントドラクエ9に比べてもやたらと敵に引っかかってしまうところ。戦闘そのものは短めですが、ダンジョンとかだと結構これがウザイ。
    • 実際に「魔法の書」を見ながらプレイする、というのは仕掛けとしては面白いのですが、携帯ゲームなのに携帯に向かないという致命的な弱点がありましたw コピー対策とか考えると良いんだろうけど、やはりあまりギミックに懲りすぎるのも良くないということでしょうか。本そのものは凄く良く出来ていて、攻略とは関係なくただ呼んでいるだけでも結構面白いのですが。
    • 魔法の書の仕様を覗けば、わりとオーソドックスなRPGそのもの。仲間であるイマージェンの育成やサブシナリオを攻略していく毎に便利な能力を得られたり(スタンプカードというのはうまいアイディア)やりこみがいはあります。
    • 発売が12月だったのでまだクリアできていませんが、オススメ度は☆☆☆。
  • ダンガンロンパ(PSP)
    • 年末の入院中に遊ぶかと購入したモノの、まだほとんど手をつけていないアドベンチャーゲーム
    • 最初、システムを効いた時は「逆転裁判みたいなものか?」と思いましたがかなり違う独特のシステムが印象的。あと大山のぶ代w キャラクターのイラストは凄い独特のタッチで、好みが分かれそう。
    • オススメ度はまだ評価できず。時間を作ってきちんとプレイしたいなぁ。

 今年はDSが「12本、XBOX360が2本、Wiiが3本、PSPが1本の計18本。やはりボードゲーム購入に資金を取られたせいか去年よりも少な目。あと予想はしていたけどDSばっかりだな・・・。
 実際にはこれにGBソフトをはじめとして、旧ハードのゲームも多数*1購入している。相変わらず私はいつこんなにプレイしているんだ・・・。
 さて、この中から個人的な2010年度のベストゲームを発表。正直、今年のソフトはどれもコレも、思い入れが激しい奴が多くてランクつけるのが難しいです。

◆ベスト5
1位・ソラトロボ(DS)

  • これを2010年度のベスト1に上げる奴は多分他にいないかもしれませんが、私はこいつをイチオシ。なんといっても魅力的な世界観にキャラクター達。プレイ時間の短さも気にならない素晴らしい体験。

2位・ポケットモンスター ホワイト(DS)

3位・斬撃のレギンレイヴ (Wii)

  • Wiiの真価が見られる最強のアクションゲーム。次期Wiiが出たらぜひこいつを発展改良したソフトを出して欲しい。

4位・メタルマックス3(DS)

  • 蘇った伝説。2010年になって実質SFC版そのままの続編という男らしさあふれるRPG。バグの多さはご愛敬。どうでもいいけど、エンターブレインメタルマックス3攻略本は攻略本になってないよね。

5位・ゼノブレイド(Wii)

  • Wiiのみならず、今世代のRPGの中でも傑作と言っていいRPG。どこまでも広がる巨神の世界をぐるぐる回って旅をするだけで楽しい。むしろ膨大なサブクエストばかりプレイして先へ進めなくなるw

 うん、実に私らしいランキングだw というか2010年のゲームランクとかつけてて、「ソラトロボ」を1位にしたところってどれだけあるというのだ*2
 ポケモンが1位でも本当は問題ないぐらいなのですが(それぐらい私の中では僅差)、一部ストーリーがすっきりしない(特にN関連)ところが後の「拡張版」につながるんだろうなぁ、と思ったのでその分だけ割引いてしまいました。
 3位のレギンレイヴも、本当は1位にしてもいいぐらいなんだが。こちらもやっぱり不満点の多さはいかんともしがたい。次があるならそこを本当に修正して欲しいなぁ。
 4位はメタルマックス3。5位はゼノブレイド。この二つもとても面白いソフトだった。どちらも蘇ったシリーズだが、今後も順調に続編が出るようになって欲しいなぁ。
 ちなみに、上位5本に次ぐ次点は「スーパーカセキホリダー」。これも良いゲームです。特に意識していたわけでもないけど、去年に比べるとなんかやたらRPGが多いな・・・。
 ・・・しかしこうして去年を振り返ってみると「すでに死亡確認だと思われていたシリーズが復活」という年だったなぁ・・・。メダロットにゼノシリーズ、メタルマックスソラトロボ・・・。

 今年はどんなゲームが発売されるのか。とりあえず今月発売のチュンソフト「ゾンビだいすき」は押さえるべきかw

*1:適当に数えてみたらGBソフトだけで100本近くあったぞ・・・。いつの間にこんなに買ってたんだ。

*2:実のところはプレイ時間や思い入れで言えばオブリビオンも相当上なんですが、流石にコレは今年のソフトのベストに含めるのはどうかと思い自重しましたw