最近プレイしたゲーム(12):イダンティク

 12回目の今回は、全メンバーのはちゃめちゃな画伯っぷりに大盛り上がりだった「イダンティク」*1


↑お題となるイラスト。これを親が口頭説明して皆に書いて貰う事になる。

 プレイヤーは親(絵を説明する)と子(説明された絵を描く)に分かれ、お題カードに示された絵を描いてゆく。
 子が絵を描くヒントとなるのは、お題カードの「タイトル」と、親の説明のみ。しかも親が絵の内容を説明する時間は90秒のみ。
その間、親は絵を見ながら、そこにあるモノを「なるべく正確に」説明していく。
 ただ、うまい事説明するのはかなり難しい。時間がない事もさることながら、どう説明して良いのかさっぱり分からないへんてこなお題ばかりなのだ。


↑お題一例。タイトルは「恐竜とアヒルと入れ歯」。

 そして説明終了後、お題ごとに設定された10個の採点基準をもとに、各人が描いた絵を採点していきます。(この採点基準はこの時まで親も知る事は出来ません)
 たとえばお題一例の場合、採点基準として「恐竜が左を向いている」「恐竜の歯が5本以上書かれている」「恐竜のしっぽの先があひるの頭より上にある」などなど。かなり予想外かつ細かい採点基準に、皆が一喜一憂する事になります。
 そのため、絵がうまいヘタではなく「どれだけ親が説明した要素を絵に盛り込めたか」が焦点となるので、基本はだれでも遊べます。意外と絵が下手な人ほどよく特徴を捉えていたり、その逆もまたしかり。
 むろん、親の説明のうまさが影響する事も言うまでもないでしょう。どれだけ絵を的確に説明できるか。親は一番正解した人と同じ点数が貰えるので、気を抜いた説明はできません(むしろ頑張って説明した方がよい)。


↑先ほどのお題の回答例(絵:kaz20001)。わりと特徴を捉えている気がするw

 採点後は親から見て時計回りに隣のプレイヤーが次の親となり、そうして親が一巡するまでゲームが続き、最終的に最も得点を稼いだプレイヤーの勝利となります。

 で、これをプレイした時はとにかく大盛り上がり。お題の絵が公開されたところで笑いが、採点基準が読み上げられる度に笑いがと終始大盛り上がりのゲームとなりました。もともと同じ絵を、同じ説明を聞いて書いているはずなのに全然違う絵になったり、採点基準があまりにも予想外だったり。絵を描くというアナログな内容だけに、かなり予想も付かない展開となりがちです。
 これ、2010年のドイツ年間ゲーム大賞のノミネート作だったらしいのですが、これはかなり面白いですね。対象は結局ディクシットが受賞しましたが、個人的には甲乙つけがたいゲームです。
 なにより、勝ち負けにこだわるのではなく描かれた絵とお題のギャップやありえない採点基準だけでも面白い、プレイ中笑いが絶えないゲームというのが素晴らしいですね。初心者からマニアまで楽しめます。(あえて言えば、途中から勝ち負けの意識があまり無くなってくるところがゲームとしては問題かも)

*1:「アイデンティク」かもしれない? とりあえずググって先に出てきた方を採用しました