Steam版「Dungeon Antiqua」レビュー

 というわけで先日購入したSteamDeckでいろいろゲーム買って楽しんでいます。いやぁ、PC前に座らなくてもSteamで遊べるっていいなぁw 

 

 そんなわけで本日のゲームレビューはSteam版「Dungeon Antiqua」(ダンジョン・アンティーカ)。お手軽に遊べるレトロチックなRPGです。

 こちらはレトロゲームなどを作れるゲームエンジン「Pyxel」を使って作られた8bitテイストのゲーム。タイトル画面でもうすでに雰囲気出てますねw

 そして、肝心のゲーム内容はシンプルにFF+ウィザードリィ(どっちもファミコン時代のやつな)といったカツカレー的発想のクラシカルなRPG。刺さる人にはめっぽう刺さる組み合わせのやつですね。案の定、私にはクリティカルヒットしましたw

 

 まず最初にキャラメイク。最初は基本職4つから選択可能なあたりはFF1っぽいですねw

  • ナビゲーションキャラの妖精がオススメしてくれる通り、戦士/戦士/盗賊/僧侶/魔法使いをチョイスするのが無難。性別はほぼ大差ない(ちょこっと女有利かな?)ので、ビジュアルで好きに決めても問題なし。
  • ウィザードリィと違ってボーナスポイント制ではないのでリロードなしで選んでも特に問題ありません。この辺は即ゲームを始めやすくて良いねw

 

 本作の舞台となる街。ここを拠点としてダンジョンに潜っていく…という構造はまんまウィザードリィだw こういうシンプルさで良いんだこういうので。

 

 拠点となる街の酒場でパーティ結成。

  • こちら、本家ウィズとの違いとして、アライメント(性格)違いのやつはパーティが組めません。ダンジョン内で合流といった裏技もできないので、パーティ編成は結構制限を受けます。ここ結構悩ましいよ。
    • 本作では酒場にいるメンバーにも経験値が入っているのでとりあえず一通りのアライメントのキャラを突っ込んでおくと良いかも。
  • また、よろず屋には最初はマジで大した品が無く、こちらがアイテムを売ることで品ぞろえが充実していくボルタック商店式。アイテムは割とすぐに一杯になるので、今使わないものはガンガン売ってしまうのが本作の基本。このあたりも元ネタに忠実というべきか。
    • 一部のアイテム(ステータスアップ系のアイテムや「しのゆびわ」とか)は売っても扱われないので注意が必要。

 

 ダンジョン内部は2D式。視界を確保しながら徐々にマップを開いていく。

  • マップ内の各部屋(玄室)には宝箱が置いてあるため、これらを回収→帰還というハック&スラッシュで稼いでいくのが本作の基本。この辺はウィザードリィっぽいですね。
  • フロアは1フロアが結構広く、しかもマップ上下と左右がループする仕組みになっているなど探索は中々大変。ただダンジョンに入ってから帰還するまでは、一度入った玄室に旗が立ってどこに入ったかが分かるようになっているのは非常に親切設計ですね。

 

 バトルはめちゃめちゃFFチックな横並びバトル。心なしか音楽までそれっぽいw

  • 前3人が前衛、後2人が後衛という配置で、後衛からは射程がある武器でしか攻撃できないという構造。そのため後列は中々攻撃参加が厳しいのですが、本作の「オート」モードはかなり優秀で、攻撃できない位置にいる場合は魔法効果を持つ消費無しアイテムを自動で使ってくれたりします。おかげで本作の稼ぎはかなりストレスフリー。

 

 魔法はレベルごとに使用回数があるタイプ。これまた懐かしいシステム(初代FFやウィズ旧シリーズみたいだ)。

  • レベルシステムである関係上、序盤は回復がかなり厳しく、特にLV3の毒回復「デトックス」の回数には気を配りましょう。最終的には回復を担う僧侶系魔法を使える奴を2~3人はパーティに入れるとかなり安定します。

 

 ボスキャラクターとして各階にはエンシェント○○という古の武具たちと戦うことになります。この辺のストーリー展開はFC版ウィザードリィ2みたいだ。

  • 個人的に一番苦戦したのが地下5Fに出て来る籠手。元ネタよろしく2体まとめて出て来るのですが、単純に回避率が高くて攻撃が中々当たらないうえ、一方がこちらの回避率を下げたりしつつ、もう一方が超攻撃力で殴ってくるというシンプルな
  • ただし恩恵も大きく、倒すと入手できる「いにしえのこて」を使うことでエアブレード(全体攻撃)が消費無しで使えるようになる(というかこの辺も元ネタ(ウィズ2)どおりなのね今気が付いた)ので、ちょっと頑張って倒すと稼ぎがちょっと楽になります。

 

 

 終盤はエレベーターも使えるようになり深層に一気に潜れるようになります。この辺の解放要素もウィズ系のダンジョン探索ゲーではお約束ですね。

 

 というわけで表シナリオクリア。大体LV19ぐらい、プレイ時間6時間ぐらいで攻略出来ました。

  • 正直プレイ時間の1/3ぐらいは転職のための経験値稼ぎだったので、初期職のみで挑めば4時間ぐらいで攻略できるかなって感じ。ちょっと短めですが、ここから裏ダンジョンにも挑めるようですし、アイテム図鑑埋め目的ならまだまだ楽しめそうですね。
  • 個人的に本作唯一無二の欠点が「アナログパットによる操作を受け付けないこと」。十字キーでしか操作できないんですが、SteamDeckでプレイすると十字キーが端っこ過ぎてツライw とはいえ、これは仕方ないかな。PCで遊ぶ分には問題ないですし。

 

 というわけで、レトロなグラフィックやシステムが現代風に組み合わさった、割と理想的なレトロチックRPGでした。ストアでのぱっと見に惚れて購入しましたが、これはマジで良い買い物でしたよ。かつて少年だったオッサンたちにおすすめの一本w

 

<ちょっと攻略編>

  • 本作では宝箱に「罠」が仕掛けられているのですが、これの解除は「盗賊」だけが可能で、上位職の「忍者」では(罠探知は出来るが)解除できないというバランスになっているため、何も考えずに転職すると地味に苦労します。目安としては蘇生魔法を使えるメンバーが2人以上になったら以降は漢探知でも大体大丈夫かな。
  • 本作のパーティ編成システムではG(善)限定のロードとE(悪)限定の忍者を同一パーティに組もうと思った場合、ダンジョン内の性格変更イベントをうまく利用する必要があるためちょっとコツがいります。
    • 現在はアップデートで寺院での性格変更修正が可能になったので、これを使うと比較的楽にロード&忍者が実現可能になりました。結構苦労したのに…。
    • やり方は、まずG(善)のキャラを用意→忍者に転職可能なぐらいのレベルになったところで性格変更イベント(ダンジョン内のNPCを無差別に襲う)でいったんE(悪)に変更してニンジャに転職→寺院で即座にG(善)に戻す、というもの。起こるか分からない性格変更イベントを一回飛ばせるのは非常に楽。
  • 逆にN(中立)のやつはアライメント変更のチャンスが無いので、上級職への転職にはめっちゃ不利となっています。サムライ作るやつ以外は要らないかな…。