Switch版 限界凸記モエロクロニクルH クリア後レビュー

 いろんな意味で注目を集めるメーカー、コンパイルハート発のダンジョンRPG「限界凸記モエロクロニクルH」。取り合えず裏ダンジョン攻略まで終わったのでレビュー。

 

  • 今のところダウンロードのみの発売で、2月11日までは30%OFFセールだったので購入した。ちと注意点としてSwitch版の発売はアイディファクトリーとなっていること。すでにアイディアファクトリーはSwitchにいくつかソフトを出しているので、e-Shop検索絡みでしょうか。いや、コンパイルハートが過去やらかしすぎてイメージ悪いってのもあるかもしれませんが…。
  • あとe-Shopの画像がまぁ「これ大丈夫?」ってな感じだったんですが、案の定変更されてたw そりゃ何のためのCERO規制だって話になるしね。

 

 とりあえずオリジナルはPSVitaで発売されたダンジョンRPGですが、まぁありがちな女の子がいっぱい登場するタイプのギャルゲー風味+ダンジョンRPGというPSVitaではよくあったジャンル(一番近いゲームだとアクアプラスの「ダンジョントラベラーズ」あたりでしょうか)。シリーズが何本も出ているのですが、今回はその一番最初の奴の移植版となるようです。

 

f:id:kaz20001:20190211224904p:plain

  • 主人公(アイテム+逃走指示係)と最大5人の仲間(モンスターをモチーフとした女の子のキャラ)を引き連れてダンジョンを攻略していくというもの。ライトな見た目通りストーリーは非常に軽く、ちょっとシリアスっぽくなろうものなら全力で馬鹿な方向に引き戻すようなノリが最後まで続く。この良い意味でも悪い意味でもライトノベルな感じなので、その点は好き嫌い分かれるタイプ。基本下ネタばっかりだし、この品のなさ感は逆にすごい気がするw よくコンシューマーでこれ出したもんだな。
  • ダンジョンRPGとしては、ダンジョン探索や戦闘はかなりサクサク進められる上、戦闘中のメッセージ早送りもできること、難易度をいつでも変更できることや、店売り消耗品が異常に高性能であることなどもあり、攻略のテンポはかなり良い感じです。仲間となるモンスター娘は50人以上もいますが、とりあえず表エンディングまでは誰を使っても攻略できるぐらいには簡単なので、好きなメンバーを選んで攻略するという楽しみ方もできる。
  • その分、クリア後の裏ダンジョンは結構な難易度。表エンディング攻略時は大体LV45程度なのですが、最終的にはLV75程度はないと裏ダンジョン制覇はきつい。しかも、そのぐらいでもなおこちらの最大HPを軽く上回るダメージを与えてくる敵が群れを成して襲ってくるレベルのため、裏ダンジョン後半ともなればぶっ倒れている仲間をアイテムで蘇生してワンチャン待つ…といった世紀末な戦い方になってくる。さすがにこのあたりはもうちょっと調整したほうが良かったのでは。特に裏ダン最強ボスの「サタン」は強力な雑魚を引き連れてくるため明らかに突出してヤバイ強さとなっている。

f:id:kaz20001:20190211224911p:plain

↑実質裏ダンジョン最強ボス「サタン」。

  • 明らかな問題点としては、戦闘面での快適さに比べ、編成面がかなり不味い。キャラクターがやたら多いのにソートや絞り込みがないため管理しにくいとか、いちいち部屋を出ないと別のモン娘に会いに行けないとか、アイテムソートがないとか、なぜか装備画面から一括解除できない(ステータス画面からはできる)とか、探索時の快適さが嘘のように面倒くさい構造になっていること。このゲーム最終的なプレイ時間は50時間ぐらいだったのですが、うち5時間ぐらいはこの編成画面をさまよっていた時間じゃなかろうか…。
  • また50人もキャラクターがいるのに、最終的にはスキル構成とステータスによる格差があるため、裏ダンジョン以降となると「使える」娘がかなり狭まる感じもつらい(よりによってメインストーリーに関係している奴ほど使いづらい)。スキル数が全体的に少なくて、その分特定のスキルがないと使いづらかったり、属性攻撃でボーナスが乗るゲームなのに最終的には威力の関係から無属性攻撃一択となったり、雑魚は非常に強くなるわりにボスそのものは弱かったり(特に裏ボスはサタンが倒せるパーティなら3ターンぐらいで倒せてしまう)するあたりバランスの悪さは否めないでしょう。
  • あとアイテムソートがないわりに消費アイテムがやたらと多くて使用頻度が高いアイテムにアクセスしにくいとか、カニ歩きで扉を開けられないとか、壁にぶつかるたびに出る悲鳴ボイスがかなりうっとおしいとか、ダンジョンにショートカットがほとんどない構成で、最終的にはアイテムゴリ押しになっちゃうところとか、システム上の細かい不満点も多い。

 とまぁ、はっきりと良いところと悪いところが分かれたゲームですね。正直、シリーズのファンがいる理由もわからなくもないというか、システムそのものには面白い部分(とりわけテンポの良さ)もあったりで見どころはあると思うのですが。

 バカバカしいノリが楽しめるならば(多分ダメな人のほうが多そうですが…)、結構悪くないんじゃないでしょうか。私自身はなんだかんだで50時間ぐらいプレイしましたし。次回作とかも移植されたら間違ってまた購入してしまうかもしれないw

 

 とりあえずダンジョンRPGお約束の最終パーティ公開。最終的にはステータス+スキルのバランスが良い奴をチョイスしました。

  • セイレーン(LV76) ジョブ:ミラクルスター
    パーティの回復&バフ役。裏ダンジョンでは敵の攻撃が激烈なのでこの娘が生き残るかどうかがパーティの生死を分ける。
  • ガーゴイル(LV77) ジョブ:セクシークイーン
    前衛役。強力な単発火力のほか、何気に攻撃力アップのバフを持っているため、ボス戦だとかなり活躍してくれる。
  • ダークエルフ(LV78) ジョブ:レジメントフラワー
    パーティメンバーに加入した時から不動の火力役。自己バフと単発攻撃を組み合わせることで裏ダンジョンボスでも9999(カンスト)をたたき出すほか、全体攻撃も兼ね備えた便利キャラ。 
  • ミノタウロス(LV77) ジョブ:フロントT
    こちらも前衛役。単発火力+全体火力のほか、攻撃を引き付ける挑発持ちのため盾役も務められる。
  • ココ(LV76) ジョブ:ハートプリンセス
    後衛となる魔法職。裏ダンジョンでパーティインするという仲間になる遅さは問題だが、そのイカれた火力で敵をせん滅してくれる。HPだけは低いのでそこだけはレベルアップ吟味したほうが良いかも。