Switch版「偽夢」レビュー

 今回のゲームレビューはSwitch版「偽夢」。先月遊んだ「8番出口」がかなり良かったので、せっかくだから8番出口ライクなゲームにも手を出してみようかと思い、こいつをチョイスしてみました。

 

 今回は異変コンプリートまでプレイ、大体プレイ時間2~3時間程度の感想です。

 オープニング画面。よく見ると時計の文字盤が逆順になっていて、このゲームが「悪夢」テーマであることをシンプルに表しています。

 

 舞台は民泊となっているどこかのマンションの一室。ここで悪夢の世界に閉じ込められたので、怪異を見つけて脱出を目指すというもの。8番出口ライクな3D間違い探しホラーゲームとなっています。

  • でもこのマンション怪異が無い状態でも結構設計可笑しいところありますけど(台所のシンクと洗面台が隣り合っていたり)。これが「変な家」か…(違う)。

 

 ルールは間違いとなる箇所を写真で取って眠ること。1回観つけるごとに1時間が経過し、最終的に朝9時になれば(8回間違いを見つければ)晴れて脱出できます。

  • 8番出口との一番大きな違いが「間違いをカメラで撮る」必要があるところ。イチかバチかであたりを引くことができず、しっかり探索して間違いを見つけないと先に進めないシステムとなっています。当てずっぽで答えるにもチェックできる箇所が相当に多く、微細な違いのものもあって探索難易度は結構高い。
  • ノーマルモードの場合、必ずどこか一か所に怪異(間違い)があるため、慎重に探索していけばいつかは見つかりますが、どうしてもわからん時は「ラジオ」を使うことでギブアップ&答え合わせもできる。この辺の行き届いた配慮が身に染みます。

 

 本作は夜の室内探索という事でとにかく暗い。この暗さが怪異の見つけづらさとともにホラーな雰囲気を盛り上げてくれる。

  • 明らかに太陽が昇る時間帯になっても真っ暗なのはお約束w 悪夢の世界だからね、仕方ないね。
  • ホラーとしては結構まっとうに怖い。特に子供がらみの怪異は初めて遭遇した時めっちゃビビってしまった。なんか忘れたころに現れるので、いつも新鮮な気持ちで驚けますw

 

 こいつは本作のマスコットキャラ的存在の「キューちゃん」。こいつがらみの怪異もかなり多いので、ループ開始時にはとりあえず押さえておこう。

  • こいつが隠れているのを見つけた場合、そこから「かくれんぼ」に移行するパターンがある。キューちゃんから視線が通らないところに隠れる必要があるが、一部ドアが開かなくなったりするため遭遇すると結構焦る。こういうリアクション要素も本作のプレイにアクセントを添えてくれる。

 

 取り合えずクリア。始めは結構沼ってしまい、一周目に一時間ぐらいかかった。それだけに脱出できた時の解放感は格別。

 異変81種もコンプリート。一回クリアすると「一度起こった異変が起こらなくなるモード」が解禁されるので、粘り強く続けていればいつかはコンプ可能。逆に「異変が起こらないパターンも発生する」ナイトメアモードもあり、やり込み要素もばっちり。

 

 いや、これ結構面白かったわ。e-ショップの紹介画面がめちゃめちゃチープなので正直不安でしたが、実際プレイしてみればホラーな雰囲気の出来の良さも、怪異探しというゲーム性も完璧な出来。値段も350円と安いので、気軽に手を出しやすいのもいいですね。

  • これまたネタバレが面白さに直結するゲームなので、プレイするならネタバレは避けたほうが良いです。逆にクリアしたのち、いろいろなプレイ動画を観るのも楽しいぞw