Switch版「アイドル雀士スーチーパイII サターントリビュート」レビュー行きます。
こちらはタイトル通りセガサターン版「アイドル麻雀スーチーパイ」シリーズの2作目(いや、Special→Remixと考えると3作目?)で、個人的にはシリーズ最高傑作といっても良い一本。
スーチーパイシリーズ知らないのでちょっと遊んでみたいという人に進めるなら、断然こいつをオススメしますね。
麻雀部分は脱衣麻雀ではお馴染みの二人打ち式。システム的には1とほぼ同じだが、気持ちリーチ掛けた後に上がりやすくなっている気がする(気がするだけ?)
アガった場合はパネルモードに突入。アガり得点に応じた回数の神経衰弱を行い、様々なイカサマアイテムを獲得できる…という流れは前回同様。
- 前回は4×4マスだったのが今作では4×5と若干数が増えています。その分多くアイテムが獲得できるようになったのですが、得点そのものが少な目なこともあり、取り切る前にハコテン勝利してしまうことがほとんど。
- 狙ってパネル取りきりを狙う場合、相手の手配が見える「スーチーアイ」を使って意図的に振り込んでいくなどの戦略も必要になります。イカサマの使い方がおかしいw
パネルから「ポイントアップ」を獲得するか、マンガン以上でアガることで得られるチェンジポイントを貯めると、それまでに倒したキャラクターがヘルパーとして仲間に加わってくれます。
- 一応、このヘルパーを全員分(5人)解放しないと最終的にノーマルエンドになってしまうという分岐要素もありますが(全員解放してグッドエンド)、パネルで意識的にポイントアップを取ったり、マンガン上がり以上を狙うなど、そこそこ意識していけば結構簡単にクリア可能。
変身シーンのアニメが麻雀ゲームとは思えないぐらい異常に凝っているw というか時代を考えても異常にヌルヌル動くよ(同時代だとサクラ大戦2あたりに匹敵するレベルかと)。
最終的には対局画面がめっちゃぎっしりにw ちびキャラたちは細かに動くし、めっちゃ喋るしで、とにかく賑やか。この緩い雰囲気がスーチーパイシリーズらしいところですね。
- ヘルパーキャラの必殺技はヘルパーアイテムを持ったうえで条件を満たすと自動的に発動し、例えば「ピーチパイ」なら「同一牌3枚以上ある状態でリーチ和りした場合」に「必ず裏ドラになる」という凶悪極まりない効果。他にもカンをしたらカンドラが付く「ミルキーパイ」も同じぐらいにヤバく、むしろこれが勝手に発動してハコテンしやすくなってしまうという罠もありますw かと思えば、「リンシャン牌が当たりになる」「ハイテイで必ず上がれる」といった効果が微妙な必殺技もありますが…。
今作でもスーチースティックの迫力のアニメーションは健在。上記のヘルパーとも併用できるため、素リーチから倍満あたりまで化けることもしばしば。パネルを剥がそうとしているときは逆に使いづらいw
脱衣シーンは前作と同様光の帯タイプ。今作だと脱衣シーンはかなり滑らかにアニメ描写されます。 前作からのパワーアップ具合が分かりやすいw
- せっかくなのでキャラクターは1の時と同じく片桐志穂。当時サブキャラ一番人気だったらしいですね。
凝っているのが、エンディングが最初に選んだパートナーごとにあること。エンディングテーマもそのキャラクターの声優さんが歌っていて曲も変わってくるという、今の時代考えるとめちゃくちゃ豪華な作りになっています。
- ただ、このエンディングなぜか飛ばせないんですよね。ここだけは純粋にテンポ面からマイナスかな…。良いエンディングだからぜひ見てくれという事なんでしょう。
個人的にはこのレモンパイ(一文字つかさ)のエンディングテーマが一押し。声優が松本梨香さんなんですが、そのカッコいい歌声が「めっちゃサトシ」感があっていろいろたまらんのですw
そして全キャラクターで攻略すると、おまけシナリオの「美少女雀士スーチーユキちゃん」が遊べるようになります。
- このOPの画像が「スケバン刑事」のパロディであることが分かるのはもはや相当なオッサンに…。
スーチーユキ主人公で遊べるシナリオで、イカサマアイテム一切なし、27000点スタートから始まるという特殊シナリオ。27000点スタートってルールもなんか久しぶりに聞いたな…(まだあるのかしら?)
ラストはスーチーパイこと御崎恭子との対決。本編ではちゃんと脱ぎますのでここから先は君の眼で確かめて見ろ(ゲーメスト感)。
全ストーリー+スーチーユキを通して大体プレイ時間は3~4時間ぐらい。さっくり遊べて満足感も高い。対局時の賑やかさや遊びやすさなどもあって、スーチーパイシリーズの中でも一押しの作品ですね。
- 1(Remix)の時と比べ、掛け合いのデモシーンを飛ばせたり、打牌のテンポが向上していたりとかなり遊びやすくなっています。難易度も最終戦以外は上がりやすさなどもあってかなり緩め(最終戦だけはハマるとめちゃ負けまくりますが)。
- またサターントリビュートシリーズであるため本作でも途中セーブや巻き戻しが可能。本作はとにかく敵がハコりやすく、パネルを全開けすることが結構困難。それでいてアイテムなしだと新しいキャラとの対戦時、一時的に初期値に戻される関係上事故も起こりやすいため、脱がすためには容赦なく使うべしw 本作でも1の時と同じく、ツモるまでの時間を変えることで乱数を変えることが可能みたいです。
<余談>
今回もオリジナルのセガサターン版を発掘してきた。
Remix版の時と同じく原画集も付随。
スーチーユキこと水野佑紀。セーラー服のデザインが時代を感じるぜw