「ポケットモンスタースカーレット」パルデア地方の旅(11)

 いよいよストーリー最終局面となった「ポケットモンスタースカーレット」パルデア地方の旅11回目。結局、最終章攻略は年を越してしまいました。まぁ、正月休みにはなんとか間に合ったという事で。

  • ここから先はすべてネタバレとなります。特にラストバトルの重篤なネタバレがあるのでご注意ください。
  • でもこのラストを見たらを語らずにはいられないのだ…。しょうがないね。

 

 エリアゼロ入口に向かうと、待っていたペパー、ネモ、ボタンの3人と一緒にエリアゼロへ挑む最終章が発生。

  • この最終章のタイトルが「ザ・ホームウェイ」というのが良いですね。これまでの3シナリオ「チャンピオンロード」「スターダストストリート」「レジェンドルート」とすべてに「道」に関係する単語が入っている中で最終章がこれですからね…。

 

 コライドンに乗ってエリアゼロに侵入。この突入ムービーにテンションが上がります。でももう少し落ち着いて安全に出発しようぜw 

 

 エリアゼロ内は実質ラストダンジョンだが、なんというかめちゃめちゃ綺麗な自然が広がっており、「前人未到のエリア」感が強い。なんかゼノブレ2で「楽園」に到達した時のような「ヤバい場所に来てしまった」のが一目でわかるビジュアルで痺れます。

 

 表のエリアにはいないアーマーガァも空を飛んでいます。そうかお前外だとデカヌチャンに撃ち落されるもんね…。

 

 なんかテラスタルに侵食されている自然。あの、これ気軽にポケモンに使って大丈夫な奴だったんでしょうか…。

 

 チャンピオンが使ってきたヤバそうなポケモンが普通にうろついているのも怖い。マジで大丈夫なのかこのエリア…。

 

 道中、同行している3人のメンバーとの会話があり、それぞれの個性が垣間見えます。なんというかこれまでのポケモンだとあまりない空気感ですね。

  • 旅の途中で同行キャラがいることはちょいちょいあったけど、こういう会話イベントがあるのは珍しい気がします。ボタンの距離感分からないところとか(オタクっぽい)、ネモが意外と空気読んでいるところとかが、それぞれのキャラクターが垣間見えます。

 

 チェックポイントとなる観測所を巡っていると、博士からパラドックスポケモンがタイムマシンによって古代から呼び出されたポケモンであることが明かされる。これまで古代のポケモンが蘇った展開はありましたが、タイムマシンとはまたド直球のSFで来たな…。

 

 研究所の片隅に博士が残したと思しき手記の内容が悲しい…。

 

 道なりに進んで地下へ。建物までテラスタルに覆われて「なんかここ本当に大丈夫?」感が凄い。

 

 博士が(物理的に)壊れだし、ペパーが何かを悟りだすシーンがマジで切ない。なんでペパー君こんなに追い詰められているんですか救いはないのですか…。

  • ポケモンにホラーな描写は良くあることですが、これだけ直接的にストーリー中に出て来るとは…マザー2のムーンサイドのようなヤバさを感じる。

 

 道中「エリアゼロ」の名の由来と思われる座標地点の定礎みたいなやつがあった。何もイベントらしきものが起こらないのが逆に怖いな…。

 

 とうとう、エリアゼロの奥地にある博士の研究所へ。

  • この六角形の構造がなんとなくジガルデを思い出します。奴は隣(と思われる)のカロス地方出身だし、なにか関係あるのでしょうか?

 

 ここで自分が乗っていない方のコライドンが飛来。ライドしている方のコライドンがやたら人懐っこいから忘れてたけど、こいつめっちゃ厳つい奴だったんだなw

 

 コライドンの方向に応える様にぞろぞろと研究所から現れるパラドックスポケモンたち。ここスーッとドアから出て来るのちょっと笑えるw

 パラドックスポケモンとパーティメンバーとのダブルバトルで戦っていく。

  • 一度戦った「イダイナキバ」以外は見た目からタイプ全然わからんのがちょっときついが、意外と味方が強いので何とかなります。

 

 なんとかパラドックスポケモンたちを蹴散らし、研究所の中に入るとそこに待ち構えていたのはオーリム博士…ではなく博士を基にしたAIで動くロボット。うん、まぁこれまでのイベント展開でうすうすわかっていましたが、なんというかコレまでのポケモンにはなかったぐらいSFしてるな。

  • というか博士も研究メンバーが足りないからって自分そっくりのAIをプログラムするとかロボットを作るとかどういう開発力をしていたんだ…。

 

 このエリアゼロにパラドックスポケモンが大量にいたのはオリジナルのオーリム博士が作ったタイムマシンによって呼び出され続けていたのが原因。このままだと地上にまであふれて生態系が壊れてしまうので、それを止めてくれというミッションを託されます。

  • というかオリジナル博士、「生態系が壊れてもそれはそれで」とかだいぶマッドサイエンティストだな…。能力をそのままコピーしたAIの方が理性的とかだいぶ皮肉な話だ。
  • ポケモンではこれまでヤバイ悪の組織が何度も出て来たけど、個人でここまで世界にとって邪悪な存在として立ちふさがってきたって凄いヤバいな…。
  • 後しれっと流されたが、オリジナルの博士はすでに死亡している模様。ペパー…。いや、マジでこの世界ペパーに厳しいな。

 

 ここ「博士の夢を破壊してくれ」というセリフを、今回の「宝」というテーマの締めくくりとして出て来るのがグッとくる。

 

 そして、わざわざ主人公を呼び寄せたのがAI自身だとプロテクトに阻まれ、逆にタイムマシンを守るように動かされてしまうため、それを倒せる奴が必要だったから。最後は自分自身が倒される覚悟も決めているAI博士が何というか物悲しい…。

 

 発動したタイムマシンの下で、ラストバトルとなるオーリムAIとのバトル。繰り出すポケモンすべてがマスターボールに入っているのがヤバさを際立たせています。

 

 

 入っているポケモン達はすべてパラドックスポケモン。LV66~67という平均レベルの高さもさることながら、初見ポケモンが4匹もおり、タイプの分からなさが難易度に拍車をかけています。

  • 特に「チヲハウハネ」がほのおタイプではないこと、「スナノケガワ」がはがねタイプを持っていない事は初見で超ハマった。お前らもうちょっと原種のタイプに誇りを持てよw

 

 そして最後に登場する「トドロクツキ」。メガボーマンダみたいな見た目通りに高いステータスと「こだいかっせい」で登場即ステアップ&テラスタルしてくることもあり、攻撃が猛烈。一匹に全抜きされかけた。こいつ地味にひこうタイプじゃないので(これも元ポケのイメージに騙された)こおり四倍弱点じゃないのも厳しいところ。

  • 今回はドオーの「どくのとげ」で毒状態にした後、ミモザ先生から貰った「げんきのかたまり」でゴリ押ししましたw いや、マジでたすきか一撃耐えられる耐久力+デバフとかを持ったポケモンが居なければコイツ一匹に全抜きされる可能性すらあるぐらい強いぞ。ラスボスでこれだけ苦戦したのはBWのゲーチスが使ってきたサザンドラ以来かもしれません。

 

 なんとか博士を撃破…したかと思ったらAI博士すら知らない楽園防衛プログラムが発動し、再度主人公たちに襲い掛かってくる。なんで博士はそんなもん仕込んだんだよ…。

 

 こいつはこれまでいかなるポケモンの悪役でさえやってこなかった「システムに干渉して博士が親IDではないポケモンボール封印する」という超外道戦法を使ってきます。や、ヤバいぞ、こいつガチすぎる!

 

 そしてそんな状況で呼び出されるコライドン。それは反則じゃないか。ポケモンでやっていい戦術じゃないだろ。いや、よく考えたらレジェンドアルセウスでも生身で戦う展開はあったが…。

 

 どうしたらいいかまごまごしていたら、ようやくここでポケモン交代画面の一番下にいるコライドンに気が付いた。おお、まさかここでポケスペみたいな展開が来るのか! 

 

 この旅の最初からずっと一緒だったコライドンが最後の最後でバトルフォームに変化して、もう一匹のコライドンとバトルする。まさかポケモンでここまでアツいラストバトルが来るとは!

 

 このコライドンとのバトルは半分イベントバトルみたいな感じで、対応する技を出していけばしっかり勝ちきれます。「こらえる」で攻撃をしのいだり、メンバーの応援でステータスUPしてからの「テラバースト」による返しでの撃破など、バトル演出がマジで震えるほど痺れる。

 そして主人公たちに感化されたAI博士は、タイムマシンを止めるために自らタイムスリップすることに。一言「ボン・ボヤージュ!」と挨拶して、もう戻れない時間の彼方へ旅立ちます。

  • AIが、無謀ともいえる「夢」に向かって進むことを決意する、という今回のテーマである「宝さがし」に最後の最後に立ち返るというのが本当に良く出来たシナリオです。

 

 エンディングの帰り道(タイトル通りの「ホームザウェイ」)、4人並んで帰る姿が最高にエモい。スタンドバイミーのあのシーンが頭に浮かびます。「ぼくも もう いかなきゃ!」。

 

 

 最終章クリア時点でのプレイ時間は50時間。いやー、マジで終盤の怒涛の展開は良質な映画を一本見たような満足感です。今回のメインテーマである「宝を見つける」というワードと各シナリオのテーマ、それらがすべて最終シナリオとラストバトルの演出に集結していく様は本当にアツかった。シナリオ面では歴代ポケモンでも最高といっても良かったです。

 

 最終編クリア時のパーティ構成はこんな感じ。なんか歴代シリーズの中でもトップクラスのLVの高さになったな…。正直これでもラスボス戦で結構ギリギリだった。デバフをもうちょっと積んだ方が良いかな。

  • イカイデン(LV74)
  • ドオー(LV74)
    • 「どくづき」「メガホーン」「じしん」「あくび」
    • 序盤からずっとパーティ入りしてきた古参メンバー。今回は道中で何度もチーム編成を入れなおしたが、こいつとラウドボーンだけは最後まで固定メンツでした。耐性の強さと防御の硬さ、妙に広い技範囲に助けられました。
    • ただ「あくび」は強いんですが、特性が「どくのトゲ」だったため、意外と役に立たない場面も多かった。最初に「ちょすい」を粘るべきでしたね。最もラストバトルの決め手になってくれましたが。
  • モスノウ(LV74)
    • むしのさざめき」「れいとうビーム」「ちょうのまい」「フェザーダンス」
    • パーティメンバーの中では一番最後に加えたメンバーだが、特攻の異常な高さや詰み技の多さから全抜き能力が非常に高く、強いタイプにはとことん強い。対エスパー、対ドラゴンキラーとして終盤大活躍してくれました。
  • キノガッサ(LV72)
    • ドレインパンチ」「タネばくだん」「インファイト」「しびれこな」
    • うっかり「キノコのほうし」を覚える前に進化してしまったうっかりもの。とはいえそれもあまり気にならん程度に強く、インファイトによるゴリ押しもドレパンとしびれごなによる耐久戦もできる器用さが頼りになります。
  • デカヌチャン(LV74)
    • 「じゃれつく」「いわなだれ」「イカサマ」「デカハンマー」
    • ラスボス戦ではそのタイプ相性から耐えて落とせる切り札として大活躍。技範囲も広く、はがねタイプで硬いので割と雑にぶつけられます。スカーレットのラスボス構成にはかなり刺さるのでそのために連れて行くのが良いでしょう。
  • ラウドボーン(LV74)
    • 「フレアソング」「シャドーボール」「だいちのちから」「おにび」
    • 初期メンバーとして最初からパーティメンバーとして活躍。その技範囲の広さと「おにび」からの受け性能の高さから「とりあえずごちゃごちゃしてきたらラウドボーンを投げて体勢を立て直す」「フレアソング連発で全抜きも狙える」攻防一体の役としてマジで最後の最後までパーティの要として活躍してくれました。

 とまぁシナリオは終わりましたが、クリア後のイベントはまだまだあるし伝説ポケモンの解放もあるし、まだまだ楽しめますねポケモンSV。DLCも待ちきれないので早いとこ来てほしいw