Switch版「SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ」レビュー

 Switch版「SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ」。実は1月の発売直後に買ってたんだけど、ちまちまプレイしてようやくクリアできたのでレビュー行きます。

 本作はネオジオポケットで1999年に出た同タイトルの移植版。ジャンルはトレーディングカードゲームで、ネオポケというマイナーハードに出たため知名度は低いですが、隠れた名作として名高い一作。タイトル通りSNK版とCAPCOM版の二種類のバージョンがありますが、Switch版だと両方遊べて800円。大変お得なタイトルとなっています。

  • 本家ネオポケ版も両バージョンともに購入してめちゃめちゃハマった一本です。というかもう20年以上前なのか…。公式HPがまだ生き残っているのが驚きですが。

 

 ゲーム開始時にSNKバージョンかCAPCOMバージョンどっちで起動するかを選ぶ。もらえるカードからいってSNKの方が初プレイだと楽かな。

  • なおそれぞれのバージョンでセーブデータを作れるので同時に進めることも出来る。

 

 このネオジオポケット起動シーンの再現度高いなw

 

 トレーディングカードゲームタイプらしく、マップ上のポイントを巡ってカードを集めつつ、予選を勝ち抜いて最終的にラスベガスで行われる決勝戦に挑むという構成。

 まぁぶっちゃけストーリーはあってないようなもんですが、このマップで巡る施設がSNKカプコン由来の建物となっていてニヤッとさせられます。

  • ネオジオランド」(SNK直営ゲーセン)とか「ネオジオワールド」(SNKが経営していたテーマパーク)とかくっそ懐かしいなw

 

 各施設内にいる対戦者と戦うことでカードを獲得できる。このメンバーも当時のSNKカプコン関係者が満載。

 

 「よう来たのゲーメスト」でおなじみ高津氏。これかなり柴田亜美の漫画まんまだけど大丈夫なのかw

 

 ルールはカードゲームとしてはシンプル。50枚でデッキを組み、1ターンに1枚、最大3枚まで場にキャラクターを出すことができる。

 各キャラクターにはBPという数値があり、この値の分だけ相手にダメージを与えることができる。BPはキャラの体力も兼ねており、ダメージを受けるとBPが下がって攻撃力も下がっていくため、攻めるか守るかの駆け引きがアツい。

 

 レア度が低いカードだとBPは300~500ぐらいだが、激レアカードともなればBP1000~1500ぐらいあり、能力差はかなりデカい。レア=強いというシンプルな指標が成り立っている。

  • スキルもレア度高いものほど強いことが多い。攻撃しても防御に回せる上にBPが高い「テリー」や、敵のキャラを無条件で排除できる「ごうき」などはデッキにいれない理由が無いぐらいの高性能。とことん格差がデカい。それだけにレア度が高いカードを掘るのがめっちゃ楽しい。
  • 本作は巻き戻し機能があるため、バトル勝利後の演出が出ているところからやり直すことで報酬カードを引きなせるという裏技もある。遠慮なくガンガンリセマラしていこう。試した感じ、勝利演出の待ち時間を変えることで報酬が変化しているっぽい(最速でリロードすると同じ結果となった)ので、ちょっとボタンを押すタイミングをずらしつつ挑むのがコツ。

 

 二バージョンあるゲームらしく、各バージョンでしか入手できないカードもあるが、ちゃんと本作の通信は自分自身のセーブデータ内で交換可能となっている。痒いところにも手が届く仕様が嬉しいね。

 

 最終的な戦績はこんな感じ。プレイ時間がなんかバグって100時間超えていますが、たぶんエンディングまで15時間ぐらいかかったかな。そこまで稼がなくともクリアは可能と思われます。

 

 クリア後も、新しいエリアに行けるようになったり、各地をうろつくゲーマントと対戦したりできる。くっそ懐かしいなゲーマントw

 

 とまぁ、かなり古いゲームながら、今遊んでもめっちゃ面白い。 シンプルかつ駆け引きがアツいバトルシステムに、ある意味ぶっ飛んだレア偏重のバランスは逆にレア掘りが楽しめる、とある意味奇跡的な噛み合いを見せている。

 本家ネオポケ版もカードコンプリートするぐらいまで遊んだのに(多分100時間は遊んでる)、Switch版もめっちゃ楽しめたよ。これ800円ってお得感が凄いなw

 次はぜひプレミアソフトとして名高い、カードファイターズ2の移植もお願いしたい。さすがにこっちは持っていないんですよ高すぎて…。

 

 最後にカードゲームのお約束、ストーリークリア時のデッキを公開。

■とにかくストーリークリアするデッキ

SNK>24枚

  • テリー:3枚
  • アンディ:3枚
  • まい:2枚
  • ビリー:2枚
  • ギース:1枚
  • リムルル(羅):3枚
  • いおり:3枚
  • やしろ:1枚
  • ぼうそうイオリ:3枚
  • ぼうそうレオナ:3枚

カプコン>10枚

  • ローズ:2枚
  • パイロン:3枚
  • Sひりゅう:3枚
  • おもかねサキ:2枚

<アクション>16枚

  • ちゅうさい:2枚
  • えんごしゃげき:1枚
  • きあいだ!:3枚
  • せだいこうたい:3枚
  • ベストショット:3枚
  • まねきネコ:1枚
  • かくせい:3枚

  ラスボスをとにかく倒すことに集中したデッキ。打撃力が高いカードと、除去効果持ち、ドロー効果持ちを大量に詰め込んでみた。

  • このデッキにおける対ラスボス用最終兵器が「ぼうそうイオリ」。こいつは場にいるBP800以上のキャラ1枚を破壊するヤバイ奴で、本人もBP1000と高い。ラスボスはBP1000以上もあるキャラをポンポン出してくるのでこいつをいかに引けるかが勝利の鍵となる。
  • キャラクターをサーチできる「おもかねサキ」、ドロー能力を持つ「ローズ」「ベストショット」「まねきネコ」あたりでぼうそうイオリやその時々に有利なキャラをサーチし、場に出たとき能力を持つキャラを手札に戻す効果を持つ「やしろ」「ちゅうさい」あたりで使いまわしていくのがこのデッキの回し方となります。「おもかねサキ」はもう1枚欲しかった…。
  • 激突カードファイターズは場にキャラを出さないとSPが溜まっていかないため、意外とBPが減ったまま場に残ってしまうやつが邪魔になる(後続が出せない)ので、それを消しつつカードを引ける「せだいこうたい」は躊躇なく使っていこう。