映画「パシフィック・リム」を見てきた

<公式HP>
http://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/
↑かなり重いので注意!

というわけで巷で話題沸騰の映画「パシフィック・リム」を見てきました。映画館まで映画を見に行くのは本当に久しぶり。
私が行った映画館は今週途中で公開終了のため、観れるチャンスは今日だけだったのですが、台風がうまく逸れて本当に良かったw
ただ、その影響かそれとも単に夜遅めだったせいか、観客は20人もいませんでしたが。
あと、上映前のCMがやたら長い。数年前に映画館に行った時はここまでひどくなかったと思うのですが。冗談抜きで30分近くCM流れてた気がしますが、最近はこうなのでしょうか?
まぁ、そんな苦労も映画が始まってしまえばどうでも良くなりましたが。本当にいい映画だったw



で、ここからは感想になります。結構ネタバレとかもあるので未見かつこれから観る予定の方は注意をば。

  • なお、今回私は字幕版を観ています。吹き替え版とは若干違ったりするかも知れません。

 まず、ハリウッド映画にもかかわらず「怪獣VS巨大ロボ」という如何にも日本的なテーマというチョイス。このコンセプトの時点でもうほとんど勝ちな気がしますw
 で、映画が始まるまでは「さすがにハリウッド映画なんだから、怪獣VS巨大ロボといってもそれなりに垢抜けたアクションなんだろうな」と思っていました。が、そんな私の考えは甘かったと途中で思い知らされました。

 まず本編巨大ロボ「イェーガー」が予想以上のかっこよさ。もう少し兵器的なミサイルとかビームとか出るかと思ったら、メイン攻撃手段はパンチ。もうどいつもこいつも基本的にはステゴロでの殴り合いというロマン兵器。
 なんというか、ここまで怪獣とガチンコで殴り合いのプロレスだとは思っていませんでしたw 主人公機の「ジプシー・デンジャ」にはいちおう必殺技らしき「プラズマ砲」があるのにほとんど接近戦での接射ぐらいにしか使わないとか、途中で「エルボーロケット」なる肘からジェットを噴射してパンチを放つバカ兵器(褒め言葉)とか、腕から飛び出す剣が蛇腹剣だとか、まぁ浪曼に溢れすぎw
 そんなロボが怪獣とドッカンドッカン肉弾戦を繰り広げるんだからそれはもう堪りません。アクションや映像は最高点をつけてもいいぐらい。

  • あと、最後のカテゴリー5怪獣との戦いで、胸の原子炉(たぶん)から直接炎を吹き付けていたところで「○カンダーロボみたいだ」と感想を抱いたのは私だけでしょうか? 私だけですね。

 で、ドラマの方はというと、主人公「ローリー」はかつての戦いで兄を失い、やさぐれていた所を拾われるという導入といい、怪獣に襲われたところを救われたヒロイン「森マコ」はトラウマ持ちで、怪獣に対するトラウマを乗り越えて成長していったりと露骨にベタな内容。ここのあたりのドラマのわかりやすさは非常にハリウッド的ですねw 
 最終決戦に挑むところで「ストライカー・エウレカ」のパイロット「チャック」が親父と和解したり、一緒に乗り込む指令の「スタッカー」が『今度イェーガーに乗ったら死ぬ』と宣告されていたりと、もう露骨に死亡フラグ満載な展開になったりとか。個人的には最後の最後で怪獣に対する切り札となった博士二人組がお気に入り。もうこいつらのとこだけなんかコントっぽいし。
 怪獣映画の合間のドラマとしては密度、内容的にわかりやすくて好感が持てます。

 というわけで映像、アクション的には大満足・・・なのですが不満点がないわけではないです。
 とりわけ気になったのが、この映画「尺が足りなくないか?」です。というのも、香港でのカテゴリー4怪獣二体との戦い後、すぐさま間をおかず最終決戦→カテゴリー4怪獣二体にラスボスとなるカテゴリー5怪獣との連続のあたりがかなり忙しく、駆け足気味に終わってしまうのがちょっともったいない気がします。結局異次元の侵略者の正体もよくわからんまま爆発でぶっ飛ばしてしまったし。最後に息子を失った「ハーク」の苦悩とか、そういうドラマ部分ももうちょっと欲しかったかな。

  • でも最後のスタッフロール後に、怪獣に丸呑みされた闇マーケットの親父「ハンニバル」がちゃっかり生きていたのは笑ったw

 とはいえ、かなり綺麗に終わっていますし、これ以上は高望みかもしれませんが。放映時間は二時間もあるのに尺が足りないと感じるぐらい「もっと見たい」を思うぐらいには良い映画でした。