映画「ロード・オブ・モンスターズ 地上最大の決戦」を観てみた

 GW前に財布を落として以来、ずっと放置していたTSUTAYAのカードを作り直した。ということでせっかくなので何かひっさびさにレンタルでもしようかな…と店内を見まわしていたら、凄まじく禍々しい妖気を放つ「ヤバイ」映画を見つけてしまった。

 

YouTubeに予告動画があったので掲載。こいつを観れば何がやばいのかは分かるかと。

<予告編>


www.youtube.com

 

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 うん、まぁ、見たまんまですねw 「ゴジラVSコング」に便乗しただけのよくあるアレですよw こういうのが堂々と紹介されているのがTSUTAYAなんですよw 

 というわけでせっかくの週末を無駄にすべくレンタルしました。こういう便乗系は元ネタが古びないうちに観るのが通ってもんです。 

  • 配給元はアルバトロス。こういうパクリ便乗系映画といえばやっぱりここ。むしろお前じゃなかったらどうしようかと思うぐらいの安心感ですw ちなみに「ロード・オブ・モンスターズ」は初代があって、同タイトルのこちらは二作目。続き物ではないっぽいですが、そっちもそっちで気になるな…。

 

 とりあえず、ここからはネタバレ含む感想などを(いや、正直この映画ネタバレしたところでなんだって気がしなくもないですがw)。

  • なお、今回は字幕版での鑑賞のため、吹き替え版と少し印象が違うかも。

  

 えーっと、とりあえず「映画.comで5段階評価の0.5」という評価を下されている本作ですが、うん、まぁ妥当な評価かなw 予想はしてたけど「つまらない映画」の一言でぶった切ってしまってよい内容。

 一応、ストーリーをさっくり紹介すると「宇宙に打ち上げられた探査船に載っていたチンパンジーが巨大化(ゴリラですらないんか…)し、ついでに宇宙の謎物質を吸収したトカゲ(見た目からしてイグアナ)もなんだかんだで巨大化。そして謎の宇宙人(画面に出てこないのでマジで謎)に操られて大暴れ。いろいろ頑張って「ヤバイ奴にはヤバい奴をぶつけんだよ」理論に則り、この二体を戦わせて決戦させる」といった感じの流れ。

  • 一番の問題点が、これだけ予告やらパッケージやらで期待させておいて、肝心の怪獣激突シーンが5分もないんじゃないかってぐらい短いこと。いや、まぁある程度予想はしていたんですが、予想以上に短かったよw 
  • というか怪獣が出てくるシーンは「全身が出ない」「比較できる物と一緒に画面に映らない」「シーン当たりの出番も短い」とただでさえショボい上、せっかくの決戦も細かいところが観えないように夜中のシーンと、この手の映画にありがちなごまかしが多数見て取れますw うん、いろいろ大変なのは何となくわかるよ…。

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↑決戦シーンはずっとこんな感じ。これでもだいぶマシな方…。

  • で、それを埋めるように人間シーンが無駄に尺を取っています。「銃を構えた数人だけの「軍隊」と称する者たちの行軍」シーンがやたら何度もあったり、やたら説明口調で怪獣の動作を実況したり、何度も何度も場面転換があって無駄にスケール感を出す工夫がしてあったり。なんというか頑張って尺稼ぎしている涙ぐましい努力がそこかしこに見て取れます。この手の低予算映画にはありがちな奴が全部詰まっているといってもいい。正直、この脚本の単調さと冗長さはいただけない。
  • ギリギリ褒めるところを上げるならば、巨大トカゲの造形だけはちょっとマシ。CGも、まぁ低予算臭半端ないものの見れなくもない。あとパッケージのデザインだけは誉めてやろうw 姑息にも左右のモンスターを入れ替えているそのセンスは嫌いじゃないぜw

 まぁ、便乗映画としてはギリギリ、本当にギリギリ観れなくもないライン。ネット上のいろいろな映画評論サイトの評価ほどひどくもなかった印象ですが、それでも「金払ってこれを観る」のは知っていたら躊躇するレベルなので、いろいろと自己責任でお願いしますw