- 出版社/メーカー: バンダイナムコゲームス
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: Video Game
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あの悪名高き「スーパーロボット大戦K」に次ぐ、ニンテンドーDS版スパロボ、ということで当初警戒していた人も多いと思われる一品。何気に被っている作品も多いので余計な心配がなされましたが、実際プレイしてみるとやっぱり前作の反省を込めたのか、かなりシステムからストーリーまで刷新されています。
- まず、Kと参戦作品こそ結構被っているモノの、序盤のストーリーは概ね「鉄のラインバレル」を中心に進んでいるため、ストーリーは結構新鮮。というか加藤機関頑張りすぎw 14話ぐらいまでは倒した雑魚の9割は、加藤機関か擬態獣のどっちかな気がするぐらい登場してる。
- 今のところ、ちょっと主人公の関わるストーリーが少なめで影が薄いのが気になるが、分かる範囲ではそこまで原作からかけ離れたストーリーなどもなく*1、概ね悪くない。主人公が中三で、ラインバレルの主人公早瀬と同級生でエヴァのシンジの先輩という位置づけで、主に彼らの成長を軸に語られ、周りの大人がきちんとフォローしているのも好感が持てる。
- システムの大きな変更点として「強化パーツがない」という点。その分、ステージクリア毎にスキルパーツが自動的に取得されるようになったことと、改造費がそれほど高くない+敵が多いので資金も多めというあたりでバランスを取っているのだろうか?
- 戦力的には今のところほとんど詰まるところはないが、地味に痛いのがブースター系の装備がないため、足の遅い機体のフォローが難しいところと、地形適応系のパーツがないため、一部機体が使いづらいマップが出てしまう事ぐらいか。
- もっとも、前作Kほどには機体ごとの地形適応は極端ではないのでまだフォローできるけど。
- あと戦闘シーンが早送りできるようになった。そんなに使わないけど、特定の演出が見たい時には便利。
- またツインユニットが凄く使いやすくなった事と、コンボ武器の弱体化によりユニットの編成がより重要に・・・というか、分岐などで機体数が少ない場合以外は素直にユニットを組んだ方が攻防ともに利点が大きくなった。
- 特にツインユニットを組む事で、各機体毎に割り振られた「ボーナス」が得られるようになったのが大きい。今回はこれが強化パーツの代わりを果たしているため、精神コマンド+ボーナスの割り振りを考えると組み合わせ次第で難易度が結構変わる。
- ただ、分岐や強制出撃の機体について毎回ツインユニットがバラバラになるのは面倒この上ない。流石にこの仕様はフォローできないぞ><
- 今回の主人公機は珍しいスーパーロボット一択。パンチ主体の機体なのに今のところ(20話時点で)最強の武器がなぜか長遠距離攻撃という辺りがちょっと面白いw 燃費も良いため、援護攻撃をつけるとかなり強い機体。
- 今回の機体の中では、ボルテスVとコンバトラーVの攻撃力がかなり強化されていて、ボス戦はもとより雑魚戦でもかなり頼りになるようになった。序盤から無改造でも攻撃力5800とかあるしな。
- また、ガイキングは前作Kでも強かったが、今作ではなぜか強さは据え置きで燃費が良くなっているという訳の分からない性能に。前作の時点ですでにおかしかったのにより強化してどうするんだw
- 今回の新規参戦の目玉であるマクロスFのメンバーは流石に全員避ける・・・ものの、連続補正ターゲットの修正もあるので囲まれてしまうと割とあっさり落ちる。基本的には敵陣に突っ込むのではなく、遠距離からミサイルを撃つ戦法のほうが安全だろう。
- ラインバレルはスーパーロボットの中ではややリアルよりと言うか、運動性の割に回避が高めで装甲が薄め。割とどのマキナ(ラインバレルに登場する機体のこと)も癖のある使い勝手だったり、一番使えた森次が途中で離脱したりと、全体的に運用は結構苦労する(ような気がする)。
とりあえず「スーパーロボット大戦K」の件で様子見だった人も買って後悔することはない、と思われる出来。
戦闘シーンはあいかわらず携帯機とは思えないぐらいの書き込みだし(特にガイキングとか)、今回は難易度もやや高めよりでやりごたえもあるスパロボに仕上がっている。
*1:多分。ラインバレルはアニメ版を見ていないため、どのぐらい再現されているのかよく分からない。