本日のゲームレビューは「ふたごうさぎのご近所ツーリズモ」。2024年7月号のニンドリ特典サントラに入っていた曲から気になって購入してみた一本。
だいぶ寝かせてしまっていましたが、せっかくの連休という事でプレイしてみた。
こちらは「クルマと音楽」をテーマとしたキャラコンテンツ「Project Rabbie」を下敷きとしたドライブアクションゲーム。公式サイトではキャラグッズやキャラソンなどが展開されており、本作はそのメディアミックスの一つという立ち位置。
<Project Rabbie公式>
何気に現時点で5thシングルまで発売していたりと、結構気合入ったコンテンツなんですね。今回ゲームを買うまで全く知らなかった…。
プレイ開始前に主人公の双子姉妹、ミウとリントの二人より選択。
そしてオプションとなる車の妖精「フェアリカ」のメンバーも選択します。こいつらはゲージ溜まった時に発射するボム的存在で、キャラによってスキルがそれぞれ異なります。
- ちなみにキャラクターについてはマジで作中全然説明がありません。ミウとリントが双子だとか(ゲームタイトルで分かるっちゃ分かりますが)、オプションキャラのアルト達が「フェアリカ」という車の妖精だとかはマジで公式サイト見ないとさっぱり分からんw なのでプレイ前にとりあえず公式サイト見てキャラクターのプロフィールだけは目を通すこと推奨。
- ぶっちゃけクリアだけ考えた場合は障害物に対して無敵になる「スフィア」が一番無難ですが、別に使わなくてもクリアできます。車の見た目も変わるので純粋に見た目だけで選んだって良しw
本作はステージクリア式で、ステージごとにゲーム性が大きく変わるのが特徴。
最初のステージは横スクロールタイプで、路上の障害物や妨害を潜り抜けたりしながらゴールを目指していく。
道路が途中で途切れているところなどをジャンプ台踏切で飛び渡っていくといった 「ご近所ツーリズモ」というタイトルなのにずいぶんアグレッシブなコースとなっていますw
- ドライブゲームというタイトルと可愛らしいキャラからもっとほのぼのした(緩いアウトラン的な)ゲームかと思っていましたが、思っていたのとだいぶ違って、ことのほかバイオレンスw
- 時々ミウとリントが「ドライブって楽しいね」みたいなのんきな会話を繰り広げていたりしますが、そんな状況じゃねぇよw 明らかに自動車道なのに堂々と道に駐車しているトラックがいたり、ジグザグにこちらを追尾してくる車がいたり、路上に岩を落としてくるダンプがいたりと明らかに殺意を持っているとしか思えん奴がウロウロしているぞ。法律はどうなっているんだ。
- 障害物に激突するとライフが1減り、ライフが無くなるとゲームオーバーというシステムなので、とにかく障害物の位置に気を付けていく必要がある。幸い、路上の他車にぶち当たってもダメージを受けないので(オープンカーなのに)、体当たりは気にせずガンガンかましてOK。
ジャンプに失敗した場合、より障害物が多い下ルートに進むこととなるので、なるべく上ルートを維持していく方がライフ的にもタイム的にも良い。
- 下ルートからでも勢いよくジャンプ台を踏めば上ルート復帰できますが、上ルートの道路が微妙に細かったりで、落下地点を誤ったりしてよく落ちます。ちゃんと自車の影を目安に慎重に着地すべし。
ステージクリア時は一枚絵のカットインあり。このステージクリアのカットインに入るときのジングルがめちゃ気持ちいいw
ステージ2は縦スクロール。横スクロールや縦スクロールが切り替わるドライブアクションというとFCの「パリ・ダカールラリー」あたりを彷彿とします。いや、これゲーム性含めて実はパリダカなのでは(錯乱)。
ちなみに本作の横スクロールおよび縦スクロール面の確実な攻略方法は「適宜ブレーキをかけて、コース前方をよく確認しながら進むこと」。とても車ゲーとは思えない現実的な解決方法w でも障害物多すぎて慎重に行かないととてもじゃないけど危なくて進めない。
ステージ3はこれまた趣が変わり、向き固定のラジコン操作でコースを周回するスタイルとなる。これが慣れるまで相当難しい。まっすぐ進むことも難しいぞコレw
- コツはカーブぎりぎりでクイックにハンドルを切ること。ラジコン操作は思ったより一気に曲がるので、普通のレースゲームより突っ込んでクイックターンでカーブを曲がり切るべし。ここだけはミウよりリントの方が使いやすいかな。
- 本作のステージは主に横スクロール面、縦スクロール面、ラジコン操作面の3パターンで構成されており、ステージ4~6もこの順番で登場するようになっている。後半戦は前半より難易度が高くなっているので覚悟して挑もう。
そしてステージ4から登場するのがミウ&リント姉妹のライバルとなるオトメ怪盗こと星乃姫子。委員長って感じの見た目だなと思ってたら本当にそういう設定でちょっと笑った。
そして個人的に最大の難関だったのがこのステージ5の対オトメ怪盗バトル戦。ルールが説明されないから、どうやってクリアすればよいのかひとしきり悩んだわ…。
このステージではオトメ怪盗の攻撃(障害物召喚)を回避しつつ、たまーに下側にずり落ちて来るタイミングを見計らって体当たり攻撃を仕掛けていきます。ライフを全部削りきったらゴールできるという仕組み(下刷り斬るまで絶対にゴールしない)。これに気が付くまでかなりやり直したぜ…。
- やっかいなことにオトメ怪盗は単純に近づくとこちらがアクセスできない画面上部に逃げるため、中々この条件に気が付きにくい。正解はこちらに攻撃してきたときなど、下側に移動して来るタイミングを見計らって体当たりする必要があります。
- オトメ怪盗の攻撃が激しい他にも、敵車やコース上の妨害要素も多いため、このステージはとにかく難関。慣れれば2分ぐらいでクリアできるようになるんですが。
最終面となるステージ7も体当たりアタック面。ここはオトメ怪盗ステージと比べて体当たりで倒せというのが分かりやすいのでそこまで苦戦しませんでした(難易度的にも妨害が無い分こっちが楽かも)。
エンディングテーマは岩垂徳行となるけみちこのアレンジ。このゲームマジで音楽関係の力の入れようが半端ないなw
というわけでゲームクリア。大体1~2時間ぐらいでクリアできます。2750円とインディーズ系としてはそこそこする割りには結構あっさり目。
- とりあえずドライブゲームとしては見た目のホンワカさに反して結構バイオレンス。一応ドライブゲーらしくタイム要素こそありますが、どっちかといえば如何にダメージを受けずに生き残るかというサバイバル要素のほうが強め。ステージごとにシステムが変わる方式といい、マジでFC版「パリ・ダカールラリー」参考にしているんじゃないかというゲーム性になっています。
- プレイ時間は短いですが、その分音関係は本当に素晴らしい出来。音楽プロジェクトが元ネタらしく、BGMは本当に気持ちがいい名曲揃いだし、キャラクターたちの掛け合いやキビキビしたSEなども本当に音関係がこだわって作られている点は伝わります。
正直なところ値段の割にはボリューム不足気味といった印象。グラフィックも音関係もマジで良く出来ているだけに、ボリュームさえもうちょっとあれば間違いなくお勧めできるゲームだったんですが(それか1000円台なら全然アリ)。