Switch版「メイド・オブ・ザ・デッド」レビュー

 なんか二か月も開いてしまったゲームレビュー。本日のタイトルは「メイド・オブ・ザ・デッド」。お色気系ゲームを多数発売しているゲームブランド「qureate -キュリエイト-」の新作ですね。なんだかんだでここのゲーム割と買っている気がする…。

  • 毎回、コンセプトは結構いいんですよねキュリエイト。あと、何度か配信停止もやらかしたことがあるので新作出たらとりあえず買っちゃうブランドになりつつある。

 

 タイトル通りメイド+ゾンビ、そしてキュリエイトのゲームではお約束な秋葉原を舞台としたヴァンサバライクゲーム。今回は大体15時間ほどプレイ、一通りクリアして隠しキャラも出した(サバイバルモード攻略済)という状況でのレビューとなります。

 

 ゲームの基本構造はヴァンサバそのもので、ステージ中にわらわらと湧いてくるゾンビ(たまに動物)をばっさばっさとなぎ倒しながら、レベルを上げてスキル(攻撃6種+バフ6種)を獲得していき、敵を全滅させたり規定時間耐えることでクリアとなります。

  • ヴァンサバと違う点を挙げるならば、まず移動と射線をそれぞれのスティックで操作できる、いわゆる「ツインスティックシューティング」になっていること。大量に敵が出て来る要素と合わせて、往年の名作「スマッシュTV」みたいなゲーム性になっています。
  • 一定時間でオート射撃されるのとは別に、ボタンで近接攻撃もできる。クールタイムがあるため連打は出来ないですが、囲まれた状況などを突破するのにかなり便利。

 

 そして回数制限があるカットイン攻撃。キャラごとに大きく違いがあるものの、ピンチを切り抜ける一発逆転要素となっています。

 

 1ステージ攻略は5~15分程度と短め。ラスト付近になるとめっちゃわらわら敵が出て来るのは本家と同じ。大量に迫りくる敵をなぎ倒しまくる爽快感は中々良い。

  • ただ本作にはヴァンサバにあった獲得スキル組み合わせで新しいスキルが生まれるといった要素はないため、基本的にはドローン強化を集中して取っていくのが吉。というかドローンが強すぎてそれ以外が使いづら過ぎるのはもうちょっと何とかならなかったのか…。
  • とりあえずクリアするだけなら、ドローンミサイル+ドローンレーザーを取って、後はドローンを増やすスキルを選択して取っていけば大体何とかなります。
  • 使用できる各々のキャラはかなり個性的かつ一長一短な性能なので、バフ6個に何を積めるかという部分だけはちょっと考える必要があるかな。

 

 舞台が秋葉原なので、どこかで見たような光景も見られます。富士そばならぬ武士そばw

  • ただ、この秋葉原というロケーションを活かすためなのかステージの大半が路上となっており、どうしても似たり寄ったりの単調感が拭えない。もうちょっと見た目が違うエリアとかも欲しかったな。

 

 ダメージを受けると2段階に服が脱げるお約束の脱衣要素もあり。この辺はキュリエイトのゲームだし当然だねw こういう部分のグラフィックには本当に気合が入っているんだけどなw

 

 ストーリーが進むごとに使用キャラが増えていき、拠点の光景が華やかになっていく。こういう細かい演出は結構好きだな。でもこの見た目はメイド喫茶じゃなくて完全に風俗だよw

 

 キャラの見た目は色物だけど、ストーリーは終始シリアス。ただそんな凝ったシナリオでもなないし、もっとビジュアルに寄せたお気楽バカゲーでも良かったと思うんだが。

  • 過去に配信停止タイトルとかあったのでさすがに懲りたのだろうか…。でも一ファンとしてはもっとキュリエイトらしく弾けた内容であってほしかった。

 

 ストーリー攻略後にはサバイバルモードが解禁。30分耐久という本家ヴァンサバ的なモードですが、ここではキャラ強化が一時的にリセットされるため、スキルの取捨選択と立ち回りの実力が要求される。最後らへんはマジで敵が固すぎてキッツいな…。

  • ぶっちゃけ時間のわりには報酬がしょぼいのであんまりうまみはないが、隠しキャラを出すにはここの攻略が必須。迫りくる敵から逃げやすいレイラがオススメ。

 

 隠しキャラの「水鏡 花音」を解放。キャラ性能としては攻撃力高い、攻撃範囲も広い、足も速い、近接攻撃が投擲武器で判定が檄強い、そのうえレベルアップによるドローン強化スキル持ちというぶっちぎり最強キャラ。

 

 脱衣時の脱げっぷりも最強かもしれん。そうはならんやろw

 

 というわけで何だかんだでだいぶ楽しんでしまった本作。いろいろ不満点などはあるものの、ヴァンサバ系ゲームとしての基本的な面白さは抑えている一本。キャラクターのビジュアルが気に入ったのなら中々悪くないんじゃないでしょうか。

  • ただ、今だと本家ヴァンサバがDLC込み1000円で買えちゃうので、本作のお値段の微妙な高さ(2780円)が少し気になるかな。フルボイスだったりと結構頑張ってはいるんですが…。本家が安すぎなのかもだけど。
  • 後は歴代キュリエイトのキャラが使えるとかそういうファン向け要素とも欲しかったかな。この辺はそのうちDLCとかで配信してくれないかな。

 

<簡単攻略>

  • 強化要素があるゲームですが、強化素材の出が結構渋いのでクリアまでは一人を集中して育てるのが吉。基本的には通常攻撃が貫通する「風音凛香」か、移動が一番早い「レイラ・サンダース」のどちらかがオススメ。
  • 特にレイラは使い勝手が他キャラとだいぶ異なっており、近接攻撃のクナイが実は射撃より遠くまで届くとか(クールタイムも短いため、連打して射撃の隙を補える)、カットイン攻撃時は敵の動きを止めるという一風変わったものだが、停止中は敵をすり抜けられたり、近接攻撃がダッシュ攻撃に変わって一気に蹴散らすことができるので、囲まれたところからの復帰力は最強クラス。
  • サブクエストの解放条件はキャラにちなむものと場所にちなむものがあり、前者は(多分)出撃回数を稼ぐ、後者はマップ内に落ちているアイテム(ヘッドドレス)を取得すればOK。どこに落ちているかはマップを開けば分かるのが親切仕様。
  • 稼ぎという点では8-1が一番稼げる(と思う)。ここはアイテムBOXを持った大メイドが多数出現し、獲得ごとにポイント(金)も100~5000ぐらいとブレが大きいが、一周5~8分で6~7万とかなり効率が良い。ただしイベントシーンとEDが毎回流れるのでそこカットするのが面倒なのがネックかな。