年末が迫ってきて、未プレイゲームが無茶苦茶詰まってきた。ポケモンもまだDLC終わってないし、シャドバもまだまだ中盤だし、あつ森も今度イベントあるし、他にもダウンロードソフトを何本か買ってしまっているし…。
そんな中ですが、Switch版「天穂のサクナヒメ」を買ってしまいましたw だからやる時間取れないってのに。
インディーズゲームであるにもかかわらず、ニンテンドーダイレクトでも取り上げられ、そのクオリティからか各地で売り切れ続出。誰が言ったか「令和の米騒動」とまで言われた本作。
- 実際、インディーズゲームなのに5万本近く売れたらしい。
私も「インディーズダイレクト」のときから注目しており、今回は予約までして限定版を購入しました。
↑画集付限定版。
↑タペストリー付き。予想以上にデカかった。
ジャンルはアクションRPG+農作業というかなり異色な内容。農作業があるアクションRPGだと「ルーンファクトリー」シリーズあたりがそうなんですが、それともだいぶ違うプレイ感触。かなり本格的なアクションと農作業が融合した、インディーズとしてはかなりレベルが高い出来。
というわけで発売日からちょこちょこプレイして、大体10時間ぐらい遊んだあたりでのレビューとなります。大体作中で4年目のコメ作りが終わったあたり。
ストーリーは武神と豊穣神の子である「サクナヒメ」が、不始末をやらかしたかどで「鬼島」こと「ヒノエ島」の探索を命じられる、というもの。日本神話テイストなファンタジー世界観だ。
- このサクナヒメですが、可愛らしい見た目に反して声が汚い(誉め言葉)w 凄い声を聴いただけで「こいつは駄女神だ」と分かる。実際には農作業とか戦闘とか、たしかに武神と豊穣神の娘だわと分かる有能さなのですが。
まず、このゲームの本編ともいえるのが農作業。豊穣神らしく米を作ることでアクションシーンでの能力が上がっていくのでストーリーに直結する要素なのですが、これが無茶苦茶本格的。
まずは田植えから。左スティックで後ろに下がりながら稲を植えていく。これが無茶苦茶難しく、大抵グネグネ曲がってしまう。確かに人力で田植えするとこうなるよねw 田植え機の便利さが身に沁みます。
- 田植えのレベルが上がると(大体3年目ぐらいから)地面にマス目が見えるようになり、だいぶ楽になります。それでも操作がグネグネしてしまうのは避けられないんですが。田植え機が欲しいw
- というか最初に稲を植えたとき、無意識に端に植えるのを避けていて、自分でも「なんでこんな植え方を?」と思っていたら、最終的にコンバインで稲刈りをすることを考えていたから(コンバインだと端の稲を刈れない)、ということに気が付いて愕然としたw 元農民のサガか…。
- 二年目からは田植え前に田んぼを耕す「田起こし」(代かき)も必要になります。これも鍬で延々耕すのは辛く、トラクターのありがたみがよく分かる。しかもサクナヒメはまだ耕せていない状態でも「もう十分だろ」とこちらを騙そうとしてくる。こいつはw
稲を植えた後も、追肥に雑草抜きや水温管理など、きちんと世話をしないといけない。このあたりは作中では本当に基礎しか説明されないため、リアル農作業サイトでの稲作を調べることが最大の攻略である。「農林水産省ページが攻略Wiki」とまで言われるとかこのゲームのこだわりは本当に何なの(誉め言葉)。
稲が育った後は「稲刈り」→「脱穀」→「籾摺り」の工程を得てようやっと米を食べられるようになる。もちろん一工程ごとに作業が必要だ。このあたりは人力での農作業の辛さがいやというほど味わえるぞw
- この工程の中だと「はさ掛け」が難しい。というのも稲がうまく乾燥できるかは天候に左右されるので、はさ掛け後に雨が続いたりするとマジでどうしようもないw 現代では乾燥機で出来てることですが自然任せだと無茶苦茶厳しい。
- 「籾摺り」では杵を突くは↑↓という操作を繰り返し要求されるのですが、アナログスティックを上に入れ続けた状態で十字キーの下を連打することで行えます。これで少し楽になるよw でも早いところ新しい脱穀手段は欲しい。
↑深いお言葉
一日の最後には献立を決めて食事タイム。良いものを食べるごとにサクナの能力が上がっていきます。
- 始めは米の収穫量も少なく、大事に食べて繋いだりしていたのですが、4年目ぐらいになると麹作りなどにも回し始められるようになってきて「じわじわと豊かになっている」という実感がわいてきます。食生活の改善は豊かさの象徴w
- あとこの時の食事内容によって、出来上がる「下肥」の質が変わるというあたりもこだわりを感じる。一汁一菜で食事バランスを整えたいけど、野菜とかはすぐに傷むので難しいんですよね…。コツとしては「出汁」は腐らないのでキノコとか魚とかはとっとと出汁に加工してしまって保存するのが良いか。
米作りの合間には島の各所を巡るアクションパート。
この部分もかなり出来が良く、同じ和風アクションゲーの「朧村正」あたりをオマージュしたような感じで、特に「羽衣」を使って敵の後ろに回り込みつつコンボを決めたときなどかなりの爽快感。プレイすればプレイするだけ上手くなっていることを実感できるのは良いゲーム。
- ステータス的に全然歯が立たない場合でも、米を作り続けることでどんどん強くなっていくため、どうしても先に進めないときは米作りに専念するのが良いでしょう。
- ただ一部ジャンプアクションが要求されるシーンなんかもあり、そのあたりはレベル上げだけだとどうしようもないのでそこのところだけは厳しいかな。特に「水惑いの谷」「大泡の洲」あたりは序盤の壁になる。
↑犬と一緒に。
あとこのゲーム本拠地に住み着く動物たちがマジで可愛いw 猫とかは何の役にも立たないので(このゲームには鼠はいないので)、ただただ愛でるだけという
とりあえずまだまだ序盤ですが、今のところ無茶苦茶面白い。インディーズゲームとかそういうくくりなしにガチに面白いアクションPRGなので、マジでオススメだ。