朧村正

朧村正 特典 特大 屏風型絵巻付き - Wii

朧村正 特典 特大 屏風型絵巻付き - Wii

 だいぶ前の発表以来注目していたソフト。
 現在、無双モードで鬼助シナリオ最終章に入ったところまでプレイ。大体6時間ぐらい。百姫の方はまだ未プレイ。

 実際のゲームを起動してのファーストインプレッションは、とにかく絵が綺麗であること。
 いわゆる、ポリゴン全開の「超リアルな」画面ではなく、超職人芸的なドット絵の「綺麗な」画面作りは、性能ではPS3XBOX360に劣るWiiにぴったりの画像表現だと思う。
 正直、ゲームの画像で「リアル」ではなく「綺麗」という感想を持ったのは久しぶりな気がする。スーファミFF6以来かも知れん。
とくに、ゲーム中に登場する食べ物はその一つ一つが凄く旨そうで(団子がぷるぷる震える様や、鍋がぐつぐつ煮える絵などぐっと来る)、夜にプレイしていると何か食べたくなってくる。
 浮世絵のような背景、細かく動く登場人物、画面狭しと蠢くボスキャラと、どこをとっても高クオリティな絵と、それにマッチした音楽。ゲーム中のテキストがかなり時代物をしていることもあわせて雰囲気はばっちりである。
 ただ、そのためかちょっと文章の意味が難しかったりして、あまり子供向けではないかも。
あと、落語の知識がないとさっぱり分からない子ネタがそこらじゅうにあるので、ある程度知っていたほうが楽しめるかと。

 ゲーム性は純粋なアクションかと思っていたが、以外とマップ探索要素が強い。
 一度クリアしたマップでも、後々、結界を破る妖刀を手に入れることで魔窟(ストーリーに関係ないボスが出る)に入れるようになったりするため、ある程度どこに何があるのか覚えておいたほうが良い。 
 ただし、ストーリーを追うだけなら、常にガイドが表示されるのでそれほど迷うことは無い・・・と思う。

 戦闘はとにかくスピーディ。攻撃ボタンを押しながら移動でダッシュ攻撃や、攻撃ボタンと下レバー→攻撃ボタンを離して溜め攻撃など独特の操作があったりするが、慣れてくるとザクザク敵を切り捲れるようになる*1
斬り攻撃×3→浮かせたところに上斬り→空中ダッシュ攻撃×3→落下攻撃と、連続で入れられるようになると爽快感バツグン。
序盤からザコ敵は数で押してくるので、使いやすいコンボをある程度身につけておいたほうが良いだろう。

 また、敵の攻撃はこちらの攻撃で相殺できるため、移動時にもダッシュ攻撃で移動しておくと保険になる(イメージとしては、古くて申し訳ないが「あすか120%」の攻撃相殺に近い)。
 ただし、相手の攻撃とぶつかり合うと刀ゲージが減少し、0になると刀が折れ、しばらく使えなくなってしまう。常に刀ゲージを見ながら、折れそうになったら刀を交換して戦う(一度に3本まで装備できる)ことを心がけるべし。

 ストーリーのほうも、アクションゲームのストーリーとしては理想的な簡潔さで、テンポよく進む。
 鬼助が思った以上に熱い男であったことも、良い意味で予想外だった。惚れた女のため、我が身を省みずに戦い挑む生き様はまさに漢。
 結構短いようにも思えるが、まだ百姫編もあるし、これマルチエンディングらしいのでこれぐらいの長さがちょうど良いのかも。

 

*1:ゲームキューブコントローラで試しました。