最近プレイしたゲーム(5):マンカラ(Oware)

 ゴールデンウィーク真っ直中、皆様いかがお過ごしですか。
 私は連日、各地のボードゲームイベントに参加し続けてきたためちょっと疲労気味です。
 さすがに一日にプエルトリコ四回とかやるモンじゃないですねw(しかも同じ日にカタンも二時間ぐらいやったし)

 さて、この手のゲームイベントに参加していると結構あるのが、卓のメンバー入れ替えとかのタイミングで、一時的に人が足りなくなったりして卓割れを起こしてしまうという事態。
 そのため、こんなときはちょっとした時間で出来る二人用ゲームなどは結構重宝します(前回紹介したロボトリーとかね)。

 今回はそんな「ちょっとした合間にプレイできる」二人用アブストラクトゲーム「マンカラ」です。
 これはアフリカとかフィリピンなどで主に遊ばれている古典ゲームで、様々なルール(300種類ぐらいあるらしい)が存在しますが、今回プレイしたのはその中でも、競技性の強いゲーム[Oware](オワリ?)です*1

 

↑初期配置図。

 写真を見て貰えば分かるとおり、ゲームに使用するのは前後六カ所ずつ、合計十二カ所の穴の開いたゲーム板と、石がそれぞれの穴に四つずつ、計四十八個が必要になります。

  • ゲーム板は板に線を引いて区切っただけでも問題ありません。石も四十八個の適当な何かで良いです。自作がすごくカンタンなのもこのゲームの良いところです。
    • 私はゲーム板の代わりに100円ショップで売っているゴムの木トレイを六つ連結して使用しています。石も同じく100円ショップのおはじきを使用。あわせて800円ぐらいのお手軽自作ですが、結構それっぽく出来ています。収納も楽だしね。
    • マンカラのルールによっては、このほかに左右に一つの穴のみあるストア(貯蔵庫) という部分が必要となるものもあります(Owareでは使用しませんので省略しています)。

 各プレイヤーはゲーム板を挟んで向かい合って座ります。このとき、ゲーム板の手前六つの穴が自分の陣地、奥側の六つの穴が相手の陣地となります。
 手番が回ってきたら、自分の陣地にあるどれかの穴の石を「種蒔き」という方法で移動させます。

  • 「種蒔き」は、一つの穴にある石を全て取り、反時計回りに隣り合った穴に一つずつ石を入れていきます。例えば、自陣の穴に「311112」と石が入っていて、このうち三つ入った穴から「種蒔き」を行うと、終了時には「022212」となる(3個入った穴から右側に向かって3つの穴に一個ずつ石が入る)。
  • 種まきは最初に取った石が全部無くなるまで続けます。種をまいている際、自陣の右端に来たら、そのまま相手の陣地に石を入れていきます。
    • 一つの穴に十二個以上入っている場合は、ぐるっと回って最初の穴まで戻ってくる事になりますが、その場合最初に取った穴は飛ばして次の穴に蒔き続けます。
    • 種蒔きの禁じ手として「種蒔き終了時に、相手の陣地にひとつも石が残っていない」状態となる蒔き方は出来ません。相手の陣地に石が一つもない状態で手番が回ってきたら、かならず相手の陣地に石が入るように蒔く必要があります。
  • この一連の「種蒔き」が終わるまでの動作をラップといい、手番は1ラップごとに交代となります。このラップを繰り返す事でゲームが進行します。
  • このラップの終了時、「最後に石を蒔いた穴が相手の陣地」であり、かつ「穴に入っている石の数が二個か三個」であれば、その穴の石をすべて取って自分の点数として獲得します。
    • さらにこのとき、その一つ前の穴も「穴に入っている石の数が二個か三個」であれば連続して石を獲得する事が出来ます。この連鎖は条件を満たす限り、自陣の穴のひとつ手前まで連続して行います。
    • ただし、相手の陣地から石を取る事で「相手の陣地からすべての石がなくなる場合」は、石を獲得する事は出来なくなります。例えば相手の陣地が、ラップ終了時に「003222」であり、かつ3の穴で石を蒔き終えたとすると、連鎖的に3→2→2→2の穴の石を取れますが、そうすると相手の陣地の全ての穴から石がなくなってしまうため、この場合ひとつの石も取る事は出来ません。

最終的には、どちらかのプレイヤーが二十五個以上の石を獲得した場合か、どのように種を蒔いても相手の陣地に石が無くなってしまう状態となった場合にゲーム終了となり、より多くの石を獲得したプレイヤーの勝利となります。


 実際のプレイ時間は20〜30分と言ったところでしょうか。ルールもそれほど複雑ではなく(将棋やチェスとかに比べればカンタン)で、それでいてプロ戦があるだけのことはあって、本気で考えさせられる場面も多く、結構プレイ感が高いです。

  • とりあえず、何度かプレイして見て分かった事として、当たり前ですが「石が一つ、もしくは二つしか残っていない自陣の穴を放置しない」事が重要。なるべく自陣の穴は均等に、かつ三個以上ある状況を保つことで相手に石を取らせないようにしましょう。
  • 結構ありがちなのが、自陣の特定の穴にたくさん石があり、それ以外の穴が空っぽという状況。この場合、左よりの穴に石が多くある場合は防御しやすいのですが、右側の穴に石が多いと防御し辛くなります。防御の事を考えると、なるべくなら左側に石を残した方がやりやすいです。

 まだあまりプレイ回数が少ないので定石などは見えてきませんが、二人でやるゲームとしては結構やりがいがあります。マジで一日ぐらい延々プレイしてみても面白いかも(まったく懲りてないw)。

 とりあえず、今後のゲーム会では、時間つぶしの定番ゲームとして普及させてみたいゲームです。

*1:聞くところによるとガーナの国技らしく、プロの大会もあるとか