前回「ゲーム感想年表 2009年上半期分」から結構間が空いてしまったが、ようやく2009年下半期分の発表。
■7月 この月は1本。長い間待っていたあのソフトがついに登場。
- ドラゴンクエスト9 星空の守り人[DS]
- 発表当時は度肝を抜かれた「携帯機でドラクエ最新作」が、満を持して登場。その期待に恥じない出来の超大作。
- ゲームが終わってからが本編、と言わんばかりの宝の地図、配信クエスト、すれ違い通信というアイディアは明らかにドラクエを一段高みに登らせたアイディアだと思う。
- 今年上半期、特に2〜3月前後のゲームが妙に少なかったのは明らかにこいつの所為だと思う。それが7月に延期してきちゃったもんだからゲームの発売スケジュールがえらいことになった。これ以降、12月まで毎月のように大作が発売されると言うとんでもない流れに。
- 一時、秋葉原を数時間歩くだけですれ違いが100人を突破したりしてビビッたが、今現在でも電車で移動しているとすれ違いが発生すると言うこと自体が、このゲームの凄さだと思う。とある地方都市では地域活性イベントとしてドラクエ9のすれ違い通信会があったらしいが、それも納得。
- 詳しい感想は「ドラクエ9 プレイ感想」を参照していただきたい。
- オススメ度は文句なしの☆☆☆☆☆。DS買ったらとりあえずコレ買っておけ、といえる一本。
■8月 この月はドラクエを引き摺っていたため1本だけ。
- モンスターハンター3 [Wii]
- 今やドラクエ、FFにも並ぶ人気を得たモンハンシリーズの最新作。任天堂側もこのソフトには期待していたらしく、わざわざクラコンProなる新型コントローラーまで出す入れ込み様。もちろん、クラコンPro同梱版を購入しました。
- リオレイア、リオレウスを除くほぼすべてのモンスターが新モンスター、海と言う新しいフィールドを含めた使い回しのないマップでプレイするモンハンはかなり新鮮。これだけでも価値がある一本だとおもう。
- 残念なのが、序盤の武器の選択肢が少ないこと。実際、オンライン下位の時はやたら皆の武装がかぶってたのが目に付いた。例えば「太刀」の場合、序盤のお供になるであろう「鉄刀」シリーズが無くなっていたりと、これまで初心者救済武器であったであろう鉱物系の装備の削減が結構大きい。オンにつないで上位まで行けばだいぶ解消されるけど、ソレまで繋ぐ武器ももうちょっと欲しかったな。
- あと、オンラインのチャット周りの仕様がdosまでと一部違っていて戸惑った。なんでクエストのエントリーを済ませるとチャットが出来なくなるんだろう。ここも若干マイナスポイント。
- その他、詳しい感想は「モンスターハンター3 プレイ感想」を参照。
- オススメ度は☆☆☆。元々、モンスターハンターって人を選ぶゲームだと思うし、これぐらいかな。このゲームの楽しむ為にはオンラインは必須でしょう。オンライン環境有りなら☆+1で。
■9月
- ポケットモンスター ハートゴールド [DS]
- 私はこの時を10年待ったのだ! ついにあのポケットモンスター金・銀がDSで完全リメイク。
- 金銀リメイクとしては理想的な出来。ストーリーもわりとそのまま(舞妓さんとホウオウのシナリオとかが追加されているぐらい。あとミカンの鋼ポケモンとかポケモン爺さんのタマゴとかもきちんとフォローされてた)で、肝心のカントー地方もちゃんと収録されていたので一安心。ただ、せっかく追加された幼馴染があんまり活躍しなかったのが残念かな。
- ポケスロンが予想以上に面白い。これ、もうちょっと煮詰めていけばコレだけでも商品に出来たんじゃんじゃなかろうか。
- 詳しい感想は「ポケットモンスターハートゴールド プレイ感想」参照。
- 予断だが、ポケモン金銀のリメイクは「ゴールデンサン」と「シルバームーン」というタイトルになると思っていたのは私だけじゃないよね。ポケモン主題歌的に。
- そういえばまだソウルシルバーの方は買ってなかったか・・・。とりあえず買っとくか。
- オススメ度は堂々の☆☆☆☆☆。次の新作も期待しています。
- アイドルマスター ディアリースターズ [DS]
- アイマスがまさかのDSで新作。しかも新キャラ入れ替えと言う大胆な内容で各所でいろいろ話題となった一本。
- 「男の娘」こと秋月涼ばかりが取り沙汰されがちだが、ほかのキャラも魅力的・・・というか、予想外だったのがサブキャラがかなりストーリーにも絡んでくること。個人的に気に入っているのが水谷絵理シナリオ。プロデューサー尾崎さんの、子供相手にマジ喧嘩する大人気なさとか大好きw。
- ちょっと残念だったのがレッスンのミニゲームの種類が少なすぎたこと。どうしても周回プレイ前提のゲームだけに、ダルくなるのが痛い。もっとも、今回のオーディションの仕様的にはかなり少ないレッスン回数でも無理やり進めることも出来そうだけど(LV5ぐらいで最終Aランクまでは行けたと思う。多分もっと減らせないこともない・・・か?)。
- 音声はDSとは思えないぐらいに多い。歌なども思った以上にクリアで、何よりオリジナル曲が三者三様のストーリーにきちんと絡んでくるのが良い。
- オススメ度は☆☆☆。
■10月
- 真・女神転生ストレンジジャーニー [DS]
- 真・女神転生シリーズの最新作がまさかのDS登場。最初の発表時はかなり驚いたし、あの斬新なデモニカスーツのデザインにも(違う意味で)驚いた。
- 中身は骨太な真・女神転生らしさを残しつつ、プレイし易さやとっつき易さはきっちり現代向けにチューニングされた、バランスの良い一本。今度出る「世界樹の迷宮3」でもぜひボタン押しながら移動で前向いたまま移動、のシステムは残して欲しい。
- ただちょっと終盤ボスが強すぎるような気もする。ラスボス倒すためだけにレベル20ぐらい上げたし(しかもそれでも2回ぜGAMEOVERになった)。まぁ、女神転生らしいといえばらしいかw
- 詳しい感想はプレイ日記「真・女神転生 STRANGE JOURNEYの迷い子」参照。
- オススメ度は☆☆☆。ただし真・女神転生のファンについては☆☆☆☆☆。
- サガ2 秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY[DS]
- Steins;Gate [XBOX360]
- 今年ネット界の一部で話題となったアドベンチャーゲーム。・・・なのだが、まだほとんどプレイできていません。
- オススメ度はまだ未定・・・いつになったらプレイできるかなぁ・・・。
- エルミナージュII 双生の女神と運命の大地[PSP]
- 和製ウィザードリィの傑作、エルミナージュの続編。PS2で発売→DSに移植→PSPで続編と、とにかくハードを渡り歩くタイトル。そのたびに完成度が上がっているのが何気に凄い。
- ゲーム内容は前作からまったく変わっていない。インターフェースやグラフィック、音楽もそのまま。アイテムやモンスターが増えただけなのに十分に面白い。前作と比較して、シナリオや全体的なテキストはコミカルかつ、今作から始めても問題ないストーリーのため、初心者にもオススメ。
- やはり今作の魅力はフェイスロード機能。ただキャラグラフィックを読み込ませるだけのことなのに、これほどキャラメイクが面白くなるとは。
- 読み込みも、PSPとしてはかなり高速でほとんどストレスを感じさせない(メモステインストール使用時)。若干、スリープ解除時にBGMの読み込みが遅れることぐらいかな、気になるところは。それ以外はDS版と比較してもさほど遜色のない出来。
- 詳しい感想は「エルミナージュIIと隣り合わせの青春」参照。
- オススメ度は☆☆☆☆。
■11月 この月発売の新作ソフトで購入したソフトは0本。とはいえ、9、10月のゲームがまだ終わってなかった仕方がない。
■12月
- NewスーパーマリオブラザーズWii [Wii]
- ついに据え置き機に2Dマリオが帰ってきた。正直プレイするまではDS版「Newスーパーマリオブラザーズ」とあんまり変わらないんじゃと思っていたが、良い意味でそれを裏切る出来でした。相変わらず練り込まれた面構成やギミックに加え、マルチプレイという凶悪な武器を備えて、Wiiに凱旋。
- この年末年始、どこいっても売り切れ続出したのにならず、Wii本体やリモコンまで市場から消えていった(さすがにリモコン不足から「はじめてのWii」まで売れているのをみた時は笑った)、まさにゲーム界の王者にふさわしい売れっぷり。売れるだろうとは思っていたけどここまで売れるとは、はっきり言って予想外です。
- 「2Dマリオでマルチプレイ」というその一アイディアで、凶悪に進化した印象。ドラクエ9の時も感じたが、やはり大勢でプレイ出来るというのは強い。今後はこういったマルチプレイのゲームが主流になっていくだろう。
- 贅沢を言えば、Wifiでの野良マルチプレイとか出来たらなお良かったかもしれん・・・いや無理か。殺し合いになるのは目に見えてるしなw
- 発売前、賛否両論だった「自動クリア機能」ですが、これゲーマーほど使えない、使わずにクリアしろ、といわんばかりのこれ見よがしな機能のため、かえって難易度上がってますw こういうのが任天堂は旨いんだよなぁ。
- ちなみにまだクリアできていません。ワールド6で止まっています。でもあの緑のアイツには頼らない、絶対にだw
- オススメ度はこれまた文句なしの☆☆☆☆☆。今回は特に家族や友人皆でプレイして欲しい。そしてレッツ殺し合いだw*1
- ゼルダの伝説 大地の汽笛 [DS]
- 12月の最後に滑り込んできたゼルダ新作。ストーリー的には前作から100年後ぐらいの話らしく、ところどころにその名残がみられるのが、旧作プレイヤーに嬉しい(ハイラル城を築いたゼルダの祖先は海賊、とかラインバック三世とか)。
- 前作と同じタッチペン操作ながら、前転が非常に簡単になっていて、それだけでかなりプレイしやすくなった感じが。
- コレまでのシリーズ恒例のパートナー役(ナビィとか前作のラインバックとか)に、ゼルダ姫本人が付いてくる、というのは今までありそうでなかった展開。ゼルダ自身も非常に可愛らしく、二人同時に操る謎解きなど新機軸もあり、ここはかなり面白い。
- とりあえず、3つ目のマップまで進めてみたが、謎解きやボス戦の難易度などもちょうど良く、非常にサクサク進めていい感じ。汽車を使ったマップ移動は前作ほど自由には移動できないけど、その分、敵を倒したり、ウサギを探したり、客を乗せたりとやることが多く、いろいろ判断しながら進めないといけないため、これはこれで面白い。
- まだ途中だけど、プレイの敷居の低さとか考えてオススメ度は☆☆☆☆。
と言うわけで、下半期はこの10本。
こうしてみると2009年の大作ソフトは下半期集中ですな。まぁ、ドラクエの所為だと思うけど(ドラクエが発売日をずらした所為でひどい目に会ったゲームも多そうだ・・・)。
しかもそこで出たソフトが、ドラクエ、モンハン、ポケモン、マリオ、FF、ゼルダ───これらが半年の間に出る年なんてもう二度と無いでしょう。改めて凄い年だったんだなぁ。
さて、上半期+下半期あわせて26本*2(DS:14本 Wii:6本 PSP:1本 XBOX360:4本)のゲームから、今年のベスト5を上げるならば以下の順位で決まりでしょう。
- 2009年の一位はもはや文句なしにコレでしょう。徹底的に楽しませるつくりを追求した、これまでのドラクエの集大成的ソフト。特にすれ違いの宝の地図の存在は飛躍的にゲーム寿命を延ばしたとおもう。それだけに400万本突破も頷ける出来。これからのDSでのスタンダートソフトとして君臨することでしょう。
■第二位:A列車で行こうDS [DS]
- 世間一般の流れに逆らう、まさかのランクインw。でも、ドラクエの次にコイツを入れても後悔しない。ソレぐらいハマった。経営シミュレーションとして、初心者からマニアまで十分楽しめる出来だと思うのでぜひプレイしてみて欲しい。未だに中古の値段下がんないけど。
- ポケモンの傑作と名高い金銀の、10年ぶりのリメイクだけあって高い完成度と任天堂の気合を感じる一本。
- 意外と忘れられがちだが、RPG初心者の入門編に最適なソフト。末永く遊べるしコストパフォーマンスも高い。
■第五位:エルミナージュII 双生の女神と運命の大地 [PSP]
- 12月に購入した一本だが、今ひたすらやりこんでいることもあってランク入り。そろそろ100時間越えそう。
世間的にみても、ドラクエ9、ポケモン、マリオは順当だと思うけど、A列車DSとエルミナージュIIをベスト5に入れたのは多分ここだけだと思うw 実に私らしいランキングになったと思う。
今年もまたいろんなゲームが出ると思うが、それをどれだけ楽しめるのか。今からワクワクする。
願わくば、今年も充実したゲームライフでありますように。