超ひっさびさの映画鑑賞。今回は人気ゲームの実写映画化「8番出口」。
いや、これ第一報を聞いたとき、一体どうやって映画化するの?と思ったもんですが(原作ゲームがシンプル過ぎる構造なだけに)、思ったより良く出来た映画でした。
- レイトショーで観に行ったんですが、めちゃくちゃ観客がいてビビりました。レイトショーでこれだけ人が入っているのはかなり珍しいぞ。
そのまま小説版も買っちゃった。映画版の優秀な補完になっているので、映画→小説の順に読むのがオススメかな。
<ここから本編感想・結構ネタバレあり>
「8番出口」というストーリーもくそもない原作ゲームから一体どういう映画にするつもりなのかと若干怖いもの見たさで観に行ったところがありますが、ちゃんと8番出口している構成、そこから繋がるストーリーともに噛み合っており、見応えがある映画でした。ガチホラー系というよりは、「世にも奇妙な物語」にありそうな、ちょっとホラーテイストあるヒューマンドラマっぽい感じなので、そういうタイプの作品が好きな人にはかなり刺さるかもしれない。
- まず本作の映画版を語るうえで一番先に出すべきなのが「通路の向こうから来るオッサンの完成度の高さ」。いや、初め出て来た時はマジでCGかと思ったよ、あまりに原作そのまんまな風貌なので。よくこんなそっくりなオッサン俳優(河内大和)見つけて来たもんですねw 正直このおじさんを見れた時点で本作の価値あったかも。
- 8番出口を象徴する「あの通路」も完全再現。映画全体に長回しカットが多く、ずっと続く通路の圧迫感が強く感じられる構成になっていた。確かにあの空間リアルで居たらすぐ気が滅入るな…。
- というかこれだけ長回しカットが多い映画って珍しいかも(1カットが30分ぐらい続くのはあんまり見たことが無いレベル)。カットが途切れないおかげでずっと集中して見ることができ、その流れで通路に発生する異変をちゃんと発見できるようになっている構成はかなりの匠を感じた。
- 異変発生しているのに、登場人物たちがその異変に中々気が付かなくて、映画館全体が「志村後ろ―」みたいな雰囲気になっていたのが無茶苦茶面白かったw
- ストーリーも予想に反してよく出来ていて、主人公の「心に抱えた迷い」のメタファーとして「8番出口」の無限ループがあり、その攻略を通じて成長していくという要素がめちゃうまくかみ合っている。最後の最後に「最初のシーンにループしたと見せての主人公の行動」は正直痺れた。なるほど「異変を見逃さない事」がここにかかってきていたのね…。
- 個人的に難点かなと思ったところは「異変」関連のルール部分が原作ゲームを知らないとちょっと分かりづらいこと(あまり詳しい説明がない)、そして「音」関連のジャンプスケアが少々きつかったことかな。テーマがテーマだけに子供の泣き声とかが多いから、ダメなタイプの人はかなりだめだと思う(序盤が結構きつかったぜ…)。
というわけで「8番出口」の映画化としてかなり完成度が高く、また純粋に映画としても中々面白い(好き嫌いは出そうですが)本作。原作好きな方であれば是非にオススメできる一作。
