世間ではSwitch2発売で盛り上がっていますね。まぁ第三次も落選した私には関係ありませんが(涙目)。
ということで今回のゲームレビューはSteam版「狐のかえり道」。若干のネタバレアリです。

開発元はBeXide。当ブログで紹介したところだと「フルーツマウンテン」とかがここの開発ですね。何気に業界長いだけあって、元ネタがあるゲームシステムをうまくアレンジして取り込むのが旨い印象のメーカーです。
- 狐巫女の声は人気声優「内田真礼」が担当していることを始めとして、ゲーム内のグラフィックやモーション、BGMなど、ゲーム全体のクオリティはかなり高いのが特徴。その分「8番ライク」ゲームとしては1800円とそこそこ高額ですね。

ゲームシステムとしては「8番出口」ライクの間違い探し系ゲーム。神楽(のようなもの)を舞う狐巫女を見て、それが正しい踊りであるか、異変が存在するかを見破っていくというものになります。

当然、異変を見つけるためには隅から隅までチェックする必要がある。際どい部分に異変が隠れているときもあるので、「これはゲーム上仕方ない」と言い訳して、舐め廻すように観察すべしw

神楽が終わるまでに、「ホンモノ」か「ニセモノ」かを選択→「ニセモノ」を指定した場合は「どの箇所が異変なのか」をカーソルで示す、というのが基本的な流れ。8回指摘に成功すれば一周クリアとなります。

神楽開始した瞬間に分かるバレバレな異変から、「そんなの分かるか」という高難度な異変まで、全65種類の異変が待ち受けます。
- 見つけづらい奴はマジで見つけづらい。一応ヒントとしては「狐巫女だけではなく、ハイケイ部分に異変が発生している場合もある」ので、そこもきっちり覚えていく必要があります。これにしばらく気が付かなくて苦労したぜ…。

おそらく一番わかりやすい「見た目がSDキャラになる」異変。むしろこの見た目で遊べるバージョンも欲しかったw

一周クリアするとクリアリザルドが表示され、遭遇した異変が確認できる。だいたい10分ぐらい。慣れると5分かからないが、ミスが連続して沼ると30分以上かかるときもある。

見つけた異変は狐巫女がひとつひとつ品評してくれます。というか内容がもはやただのコスプレ撮影会の感想みたいになっちゃっていますがw 内田真礼の声もキャラクターにぴったりはまっていて、キャラクター造形は本当に隙が無い。

キャラのビジュアルが良いし、異変の種類が多いので間違い探し自体は結構楽しいのですが、本作最大の弱点が「異変がランダム」以外のパターンが無いこと。
- 8番出口系ゲームだと、一度クリアした後はまだ出ていない異変を回収するモードなどがあるのがお約束なのですが、本作にはそういった救済措置一切なし。異変回収が大事なゲーム性なのに、65パターンある異変をすべて運だけで見つけていく必要があります。これがかなりキツイ。
- 一回の神楽が大体1分半ぐらいかかるうえ、途中一瞬しか確認できない異変や、神楽の終わり際にしか確認できない異変などもあり確認するだけでも一苦労。そのうえ3割ぐらいは「異変無し」の回も混じるため、狙った異変を回収しようとすると一気につらくなる。
- しかも、見つけた異変は即座に記録されるのではなくその一周をクリアするまで登録されないため、沼って何度もやり直しになってしまい、異変が登録できなくて止められない、みたいな事態にもなりがち。ちょっとした隙間時間に遊びにくい。
- ただ、このシステムのおかげで、見たことがある異変であった場合はわざとミスをしてリセマラする戦法が可能。残りの異変が少なくなってきたら、このリセマラ戦法で異変を廻して回収していこう。

というわけで異変65種を全部コンプリートして最終スチルも回収。ここまでプレイ時間6時間ほどかかりました。
- 最後の方は出てこない異変をひたすらリセマラする作業でちょいと辛かったですが、「狐のかえり道」というタイトル回収して終わるエンディングは正直グッと来たのですべて許せたw
というわけで「8番出口ライク」としてはかなり高クオリティな本作。1800円だとさすがに割高感ありましたがSteamだとちょいちょいセールやっているみたいだし(20~30%OFFぐらい)、そのあたりにちょっと買って遊ぶ分には結構良い塩梅の一本ですね。