XBOX版「Unpacking アンパッキング」レビュー

 XBOXを買った以上、入らないという選択が無いサブスク「GamePass」。いろいろなゲームが遊べる夢のサブスクですが、我が家のネット事情では最新ゲームはダウンロードできない…。

 ということで主に遊んでいるのは容量が軽いインディー系。今回はその中より「Unpacking アンパッキング」をプレイ。以前YouTubeでプレイ動画を見かけて以来、ちょっとプレイしたかったんですよね。こういうミドルプライス級も気軽にプレイできるGamePassってやっぱ神だな。

 

 ジャンルは「引っ越し荷解き系」とでも言えばよいのか…。引っ越しの段ボールを開けて、荷物を部屋に配置していくというパズルゲームです。

 

 ステージが始まると、部屋に段ボールが大量に配置されているところからスタート。段ボールをクリックすると荷解き開始となり、次々と出てくる荷物を部屋に配置。すべての荷物を正しい箇所に配置すればステージクリアとなります。

  • 本であれば本棚に、ポスターであれば壁に、服であればクローゼットに、といった具合に荷物の種類によってある程度置き場所が決まっています。中には結構理不尽なものもありますが…。

 

 一通り配置したところ。本当に段ボールを開けて配置していくだけなのですが、これがなかなか楽しくて、ついつい黙々と荷解きを続けてしまいます。

  • 配置さえ完了すればクリアなのですが、小物の位置を揃えたり、本棚の本の高さを揃えたりと無駄にこだわった部屋作りをしてしまうw

 

 各ステージごとに新しい部屋に引っ越していくこととなる。どんどん荷物も増え、そして時代に合わせた小物なども並ぶようになってきて、その生活感あふれる様が本作の見どころ。

 

 引っ越し主は女性で、どんな人間なのかテキストでは一切語られないものの、小物の変化や、「え、それそこ置いちゃうの?」という展開一つで、きちんとドラマチックに展開できているところなどは見事の一言。

  • ずっと同じぬいぐるみを持って行っていたり(時代が進んでどんどんボロボロに)、旅行先で買ってきたと思られる置物がだんだん増えていったり、飼っていたと思われるペットのクワガタがいなくなったり、ゲーム機が段々最新のもの(GB→GBA→DSだったり、ゲームキューブWiiとかに進化していく。どうやら任天堂派)になっていったり。細かい描写から生々しい生活感が見て取れますね。
  • 主はTRPGボドゲ好きらしく、それらの小物が毎回紛れ込んでいるのもボドゲ者としては見逃せないところw

 

  パズルゲームとしてはそんなに難しくもないですが、ちょいちょい置き場所が分からなくて詰まることもあり。個人的攻略ポイントとしてはこんなところかな。

  • 「台所系」と「風呂・トイレ系」はかなり間違えやすい(とくに洗剤系とハンドタオル)。よりによって同じ段ボールに入っていることもあって紛らわしい。判定が通らないときは部屋を置き換えると通るときがある。
  • 床に置けるものも、置く位置によってダメ出しされるときがある(ベットの下に置くのが正解とか)のでとりあえず適当に置きまくるのが良い。
  • 「生理用品」はかなり配置に悩むが、とりあえずクローゼットか箪笥などの「見えない位置」に置くと判定が通る、気がする。

 

 プレイ時間は全8ステージで大体5~10時間ぐらい?

 ボリューム的にはミドルプライス相応といった感じですが、むしろこの世界観はもっと浸っていたかった。それぐらい雰囲気とかが好きなゲーム。 引っ越しの対象人物が変わった別バージョンとか出ないかな。