「ナウプロダクション」といえば割と微妙な出来の作品を出すことで、知る人ぞ知るゲームメーカー。いや、実は老舗だし、「ワギャンランド」とか過去の名作も数多く手掛けている(らしい)とこなんですけどね…どうにも今だと微妙感がぬぐえない。
- 有名どころだと元作品からの微妙過ぎる移植度で有名な「メタルマックス2改」とかかな。実は私も持っている…。
- 実は会社としてはかなりデカいらしい。パチスロとかでは案外うまいことやっているんだろうか?私そっちはそんなに詳しくないのでわからんけど。
そんなナウプロダクションが突然3本同時に新作をリリース。Switch界隈へと殴り込みをかけてきたので、これは迎撃せねばと無駄な使命感を燃やし、私は3本とも購入した。まぁ、セールだったし…。
●あざらし電鉄
なんかすしあざらしの亜種のようなアザラシを電車で運ぶゲーム。見た目にはかわいいんだけどね…。
まず見てわかる通り、あざらし電車は線路ではなく海を行くw そしてこの電車は壁も天井もないw おまけに乗ってくる乗客は所詮はあざらしなので「吊革につかまれない」w
なので、プレイヤーはこの乗客たちが落ちないように、ジョイコンのジャイロ機能を使い、うまく揺れる電車のバランスをとって、決められた数だけ駅まで輸送するのだ、というルールだけ見たらなんか割と面白そうに見えます。
まぁ、実態はあざらし共に摩擦がなさすぎて、むっちゃつるつる滑ったり(実は床が氷でできているんだろうか)、「ライバル会社のシャチ」が電車に襲い掛かってきて揺らしまくられたりで(これ絶対喰われてるよね…)、ハイパーストレスが溜まるゲーム性なんですけどねw
結果として、「常に最高速で運任せに走る」のが最適解なのはさすがにいただけない。多分プレイして5分ぐらいで飽きます。
●シャークコプターVS盆踊りゾンビ
タイトルからZ級映画感ある謎コンセプトのゲーム。タイトル通り盆踊り会場に湧き出たゾンビどもをプロペラが付いたサメ型ロボのシャークコプターで喰らっていき、生存者を救出するアクションゲーム。公式通りなのに正気を疑う内容だなコレ…。
盆踊り会場の櫓の上にいる生存者が全員ゴールまで逃げきれればステージクリア。
シャークコプターは攻撃すると首を伸ばしてゾンビを喰らうことができるのだが、このアタックはかなりスキがデカい上に当たり判定が微妙で、複数のゾンビがいた場合、袋叩きにされてしまう危険性が高い。ゾンビが攻撃に反応して近寄ってくる性質とか、車をどつくことでサイレンを鳴らし、ゾンビどもを誘導できることを活かし、うまいところ生存者たちを救出していこう。
一応、奇抜な題材のわりにはギリギリゲーム性が成立しており、慣れてくるとゾンビたちをうまいところ誘導出来てほんのり楽しくないこともないのだが、実質たった3面(難易度選択)しかなく、ボリュームが少なすぎる。そもそもストーリーらしいデモも無ければエンディングとかもないという簡素すぎる内容。衝動買い以外だとさすがに厳しい内容だぜw
●呪いのスペースシャトル
呪いの市松人形+スペースシャトルという、なんでそれを組み合わせたのかさっぱり分からん題材のゲーム。Z級映画でもまずない組み合わせだw
一応、ジャンルとしてはパズルゲームになるだろうか。市松人形を操作して、制限時間内にスペースシャトル内にあるお札を回収してゴールまでたどり着くことでステージクリアとなる。
スペースシャトルは各ポイントのスイッチを操作することで立体的に回転し、床と天井が入れ替わったりするというパズル要素があるのですが、正直これどこが床になるのかかなり分かりづらい。
移動もやたらと遅い(人形だから?)くせに制限時間も結構厳しいなど、とかくストレスが溜まる出来ででぶっちゃけ遊んでいてまったく楽しくない。
あと、ゲームエンジンの問題か、スイッチの切り替え時によく分からんところに引っかかったりして、めっちゃショートカットができてしまったりとやたらと不安定っぽい動作するのも気になる。パズルゲームなのに、同じ手順でクリア出来たりできなかったりするのはさすがにどうなんだ…。
正直、今回の3本だと一番出来が悪いと思ったのはコイツ。まぁどれも似たり寄ったりといえばそうなんですがw
とまぁ、3本まとめてレビューしてみましたけどマジでヒドイゲームしかないな…。どのゲームもセール価格でめっちゃ安いけど、タイトルのインパクト以外はすべてにおいて低レベルで正直どいつもオススメできない。ガチで買って後悔するレベルw
マジでなんでこれをいっぺんに出したんだナウプロダクション。如何にクソなゲームを作れるかを競っていたとしか思えんぞ…。