映画「ソニック・ザ・ムービー」を観てきた

 セガ随一の人気キャラ、ソニック・ザ・ヘッジホッグの実写映画版「ソニック・ザ・ムービー」を観てきました。ピカチュウを観に行った以上、こっちも劇場で見ないとね。

  

 というわけでネタバレ感想などを。
 とはいえ、私自身ソニックについてはだいぶ素人です。メガドラ版の初代とソニック・アドベンチャー、あと3DS版ぐらいしかプレイしたことありません。なのであまり的確なツッコミとかではないかもしれませんが。

  • 公開前はモデリング変更されたりといろいろ騒動があったりしまして不安になったりもしましたが、とりあえず作中のソニックは全然ゲームのイメージ通りでした。私が見たのは吹き替え版だったので、ソニックの声が知っている声とは別だったわけですが、まぁこちらも結構良かった。作中のソニックのウザさにある意味ピッタリというかw 基本ひとりぼっちなので独り言が多いさみしがり屋でウザい奴という、結構原作と違うような気がするんですが、この映画内ではパーソナルが統一されていて違和感そんなにないですね。

  • ソニックの相棒役となる、グリーンヒルズの保安官であるトムはまぁ良き隣人役、というか完全にソニックに巻き込まれただけなのに、彼のために家をぶっ壊されたり、車を破壊されたり、ビルから突き落とされたりと結構ひどい目にあっているのにソニックを友達と呼んでくれる聖人すぎる人。この二人の凸凹コンビが結構いい感じ。
  • ただ、ソニックたちの堅実さとは裏腹に、エッグマン役のジム・キャリーがまぁすさまじい存在感。きわめてエクセントリックでマッド、それでいてどこかコメディ感あふれるドクター・ロボトニック(エッグマン)を演じています。というかもう後半はこいつのイメージが強すぎるよ。ジム・キャリーに在りがちですが、キャラと演技の癖が強すぎてどの映画に出てもジム・キャリーに見えてしまうw 
  • ストーリーは堅実、というかあまり複雑な筋書きはなく、ソニックがうっかりして地球に逃げることになったり、ソニックがうっかりして政府に見つかってしまいロボトニックに追われたり、ソニックがうっかりしてリングを飛ばしてしまったため回収しに行ったり…ってソニックがうっかりしているシーンばかりだなコレw 実際、ソニックは初めから最後までこの物語の元凶で、こいつがもうちょっとしっかりしていたらトムもひどい目に合わなかったのでは…。とはいえソニックとトムのコンビに全然悲壮感とかそういうのがなく、ノリも常に軽いので、気軽に見れるファミリー映画としては悪くないんじゃないでしょうか。
  • 作中小ネタも多く、映画が始まってすぐにいつものパラマウント映画のオープニングシーンがソニックのリングに代わっていたり、ちゃんと泳げないことを示唆するシーンがあったり、いつものソニックの靴に途中で切り替えたり(あれ、誰が履く用だったんだ)、最後の最後にエッグマンが頭を剃ってゲームお馴染みの禿げ頭に生ったりと、ちゃんと原作を尊重したシーンも多く、ソニックファンにも見どころ多いんじゃないかと。

 

 なんというか、思った以上に面白かった。複雑さとか全然なく、ツッコミどころはあるもののポップコーンムービーとして安心して見れる出来。エンディングが歴代ソニックのドットで本編シーンをなぞっていたりと変なところでピカチュウとの相似していたり、ゲーム原作愛がキッチリ詰まった内容だったと思います。

 最後の最後にティルスが出てきたりと、あからさまに続編へのフリを入れていたりしてたのが気になりますが。まぁ作るよね続編。