「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」見てきた

 ごくごく一部の数寄者たちから「実写版ガルパン」と話題になっていたロシアの戦争映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」を見てきました。

 

 内容が内容だけに上映館が限られていたので(東京でさえ3館とかそんなの)、今回は横浜みなとみらいの「横浜ブルク13」まで遠征してきました。

  • チケット代と合わせて諸々4000円ぐらいかかったけどw

f:id:kaz20001:20191102230409j:plain

↑やたら天井が高いホール

 

f:id:kaz20001:20191102230412j:plain

↑物販コーナーが模型

 物販コーナーに「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のコーナーがちょっとだけあったが、T-34のプラモだったw 鑑賞する層を分かっていらっしゃるw

  • でも置いてあるプラモは「T-34/76」でしたが、後半活躍していた「T-34/85」のプラモはなかった。惜しい。

  私が見たのはぎりぎりレイトショーにならないぐらいの時間帯でしたが、意外と観客は入っていました。まぁ9割男、かつ40代以上のおじさんって感じの人ばかりでしたが…(戦争映画だしね)。

 

 肝心の内容としては「思った以上にガルパン」という印象w

 独ソ戦が舞台の戦争映画ではあるのですが「戦争のイデオロギー」とかは一切なしでひたすら戦車、戦車、戦車。とにかく戦闘アクションシーンてんこ盛りです。戦車の活躍シーンが見たくてたまらないという方には絶対オススメ。大満足間違いなしです。

  • 主役がロシア側なのでT-34が全編にわたって大活躍。戦争映画だとよく出てくるT-34だけど案外主役になることは少ない気がしますね(やられ役とか改造ベースとしてはよく出てるけど)。「鬼戦車T-34」あたりがパッと思い浮かぶぐらいかな。T-34ファンは必見でしょう。
  • 序盤から主人公たちは大活躍。待ち伏せや陽動があったにせよ、実質一台のT-34でドイツ軍戦車隊を(最後相打ちとはいえ)ほぼ全滅させることに始まり、ドイツ軍領内の大脱走に最後の市街戦の大立ち回りで追っ手となる敵戦車6台を実質6発の砲弾で壊滅させる無双っぷり。映画でありがちな「足を引っ張る味方」が全くおらず、兵隊ではないヒロインでさえ、あっさり収容所からの脱出+地図を盗み出してくるなどともかくアグレッシブな奴しかいないw
  • 特に後半の市街戦に移ると、どんどん荒唐無稽さが増してきてよりガルパンっぽくなりますw「地面に跳弾させて下装甲から戦車を破壊」だの「戦車同士でぶつかってしまい、両者とも砲塔回しての攻撃しあう」だの「最後の最後は橋の上で戦車同士一騎打ち」だの、戦争映画としてはリアリティが薄いけどエンタメとしては大正解なシーンが連続して全然中弛みがありません。
  • というかアクションシーンに比重が寄りすぎなぐらいで、「ストーリーの整合性」とか「人間ドラマ」とか削っちゃいけないとこまで削っている様な気もしますが、そこはご愛敬w
  • 敵キャラであるところのドイツ軍も、ライバルとなる戦車隊将校がひたすらにプロのプライドにあふれた奴であり、主人公たちを着実に追い詰めてくる強敵として存在感がある(でも演習なんだからT-34の砲塔は潰しておけよとは思うけどw)。最後の最後は主人公たちと戦車同士の一騎打ち(このシーンでお互いにハッチから出てきてにらみ合うシーンは真面目なシーンなのにガルパン見た後だとなんだか笑えます)に挑み敗れるも、主人公と健闘をたたえて握手するシーンは戦争映画なのに妙にさわやかな幕切れ(それだけにちょっと切ない)。

 戦争映画なのに主義主張の押し付けや陰惨さが全然なく、アクションシーンの見どころ満載と、とことんエンタメにあふれた内容。これはロシアでヒットしたのも分かるというものだわ。マジでアクション映画としても面白い。

  • 上映館がちょっと少ないので鑑賞のハードルがちょっと高いけど、見た人の評判は良いようなので頑張って公開範囲が広がらないものか。
  •  というかこの映画を見るとガルパンが如何に良くできていたのかがわかるw 特に戦車の操縦シーンとかを見ていると「あ、これガルパンで見た」とまるで進研〇ミで予習していたところがテストに出た気分になりますw ぜひ合わせて見ることをお勧め。