「遊戯王 タッグフォース6」自分のデッキを作ってみる(6)

 というわけでまたまた遊戯王更新。今回は完全にネタデッキです。


 さて、遊戯王を含めたカードゲームでは勝利を目指すことはもちろんですが、特定のコンボの達成などに価値を見出す、いわゆる「ロマン系」デッキというものがあります。以前に作った「アフター・グロー1キル」なんかもある意味そういうデッキですね。
 今回はそのロマンを追求したコンボによる勝利を目指したデッキを作ってみたいと思います。今回のキーカードはこの2枚

残骸爆破<通常罠>
 自分の墓地のカードが30枚以上存在する場合に発動することができる。相手ライフに3000ポイントダメージを与える

マジカル・エクスプロージョン<通常罠>
 自分の手札が0枚の時に発動することができる。自分の墓地に存在する魔法カードの枚数×200ポイントダメージを相手ライフに与える

 いわゆる巨大火力、1ターンキルのお供ともいえるこの2枚を使ってみたいと思います。
 「残骸爆破」の墓地30枚という制限はなかなかに厳しく「マジカルエクスプロージョン」はある程度墓地に魔法カードを落とさないと効果が低いため、まぁ大体この2枚は併用して専用デッキで使われることの多いカードだと思います。そして、普通に考えた場合これらのカードを使う場合はデッキ制限ギリギリの60枚近くで構築する場合はほとんどではないでしょうか。40枚デッキで残骸爆破が使える30枚も墓地に落した場合、使える頃にはデッキ切れとなる可能性も高く「マジカルエクスプロージョン」も1キルにはギリギリ届かない威力になりがちだからです。

 ですが今回はいろいろな不都合には目を瞑り、あえてデッキ制限下限となる40枚で「残骸爆破」「マジカルエクスプロージョン」での勝利を目指すデッキを作ってみる事にしました。

◆40枚残骸爆破+マジカルエクスプロージョンデッキ

  • 魔法(31枚)
    • 暗黒界の取引:3枚
    • 一撃必殺!居合いドロー:2枚
    • 一時休戦:3枚
    • カップ・オブ・エース:3枚
    • 強欲で謙虚な壺:3枚
    • トゥーンのもくじ:3枚
    • トゥーン・ワールド:1枚
    • 波動キャノン:1枚
    • 非常食:1枚
    • 封印の黄金櫃:3枚
    • ブラック・ホール:1枚
    • 平和の使者:2枚
    • 鳳凰神の羽根:2枚
    • 無の煉獄:3枚
  • 罠(9枚)
    • 残骸爆破:3枚
    • パワー・ウォール:3枚
    • マジカル・エクスプロージョン:1枚
    • 魔法の筒:2枚

 このデッキの魔法カード数は31枚(全体の75%)のため、計算上大体墓地にデッキが33〜34枚墓地に落ちれば、魔法カードの割合は25枚程度になる。これなら、「残骸爆破」の3000ダメージ+「マジカルエクスプロージョン」の5000ダメージで、初期ライフとなる8000ポイントを削りきれる計算となります。今回は念のため、ダメージを補助する「波動キャノン」「魔法の筒」も入っているため、もう少しハードルが下がって30枚墓地に落ちた段階での発動で大体勝てることになります。

 つまり「残骸爆破」と「マジカルエクスプロージョン」を引いた状態で、なんとか30枚以上のカードを墓地に落す、というのがこのデッキの勝ち筋。そしてこの無茶な目論見を現実のものとするのが、タッグフォース6のオリジナルカードである「一撃必殺!居合いドロー」と「パワー・ウォール」の2枚です。

一撃必殺!居合いドロー<魔法>
 手札を1枚捨てる。フィールド上のカードの枚数だけ自分のデッキの上からカードを墓地に送り、カードを1枚ドローしてお互い確認する。そのカードが「一撃必殺!居合いドロー」だった場合、そのカードを墓地に送り、フィールド上のカードをすべて破壊する。破壊して墓地に送ったカード1枚につき、相手に1000ポイントダメージを与える。このカードの発動と効果は無効化されない

パワー・ウォール<通常罠>
 相手フィールド上のモンスターの直接攻撃によって自分が戦闘ダメージを受ける場合、自分のデッキの上からカードを任意の枚数墓地に送ることで、自分が受ける戦闘ダメージを墓地に送った枚数×100ポイント少なくする

  • 「一撃必殺!居合いドロー」はちょっと効果が分かりにくいですが、要は場のカード枚数分デッキを墓地に送って1ドローする、ということが出来ます。後攻ターンならば1枚で平然と5〜6枚はデッキを削ってくれるのみならずドローまでできる便利カード。ダメージはまず決まらないので墓地に送るカードと割り切って使った方が良いです。
  • 「パワー・ウォール」も戦闘ダメージを打ち消した上にデッキからカードを墓地に送れるという強力カード。攻撃力3000のモンスターによる攻撃ならば一気に30枚も墓地に送れるだけでなく、カード枚数も調整できるためうっかりデッキ切れになることもないあたり凄く使いやすい。

 この2枚を活かすことで超高速でデッキを墓地に送れるため、コンボ達成確率はかなり上昇しています。というかこのカード墓地に落す系のデッキ全般で使えるんじゃないかってぐらい強いです。ゲームオリジナルとはいえ、この能力は強力過ぎじゃないかなw

  • デッキの構造上、キーカードは「封印の黄金櫃」で引くか「鳳凰神の羽根」を使って墓地から戻すのどちらかになるため、どうしても相手のターンを2〜3ターンしのぐ必要があるこのデッキにとって「パワー・ウォール」での攻撃回避は非常に噛み合っています。
  • また、例にとって魔法・罠主体であること、「マジカルエクスプロージョン」の効果は手札を持っていると使えないため、場を埋めてしまうと動きが取れなくなり致命的になります。ダメージ確保のためにも最終的に墓地に落す必要があるため「平和の使者」「波動キャノン」といった能動的に場から墓地に送れるカードのほか、念のため「非常食」も積み、場を掃除できるようにしています。「無の煉獄」のカードを捨てる効果も最終的にマジカルエクスプロージョンをぶっ放す際の手札調整に便利なので、意識して使うとよいでしょう。

 当初はネタのつもりだったのに、一日ぐらい回していたら割と現実的なレベルでコンボが決まるようになってしまった意外なデッキw もう少し工夫すればガチデッキとも十分渡り合えるかもしれません。

  • ちなみにこのデッキ最大の敗因が、自分のターンで使用した「一時休戦」の効果を忘れ、返しの相手のターンでコンボを発生させてしまうこと(ダメージが通らない)w ひたすらドローを繰り返しているとこの効果は忘れがちなので、基本自分のターンに帰って来た時にぶっ放すのが安全でしょう。
    • あと、チャレンジには「一撃必殺!居合いドローの効果で勝利」というチャレンジ項目があるのですが、この項目バグっているらしく、「一撃必殺!居合いドロー」を使った後、同じターンで相手を倒せば挑戦達成になるみたいです。今回のデッキを使えばついでに達成可能だったりします。