「幻影異聞録#FE」ファーストインプレッション

 デビルズサード以来3か月ぶりのゲームレビュー。今回はWiiUでつい先日(26日)に発売した「幻影異聞録#FE」の簡単な感想などを。

 女神転生×ファイアーエムブレムのコラボ作ということで初報からずっと楽しみにしていました。当然発売日に購入し、冬休み突入をいいことにずっとプレイしていました。現在大体27時間ぐらい遊んで、第四章をクリアしたあたり。多分最後の仲間が加入したあたりの感想です。大体半分を過ぎたぐらいでしょうか?

  • とりあえずの第一印象は「すげぇペルソナっぽい」でしたw というかPVからしてそうでしたが、舞台が現代、かつよく分からないスタンドみたいなFEキャラクターの力を借りて戦うという時点で女神転生というよりはペルソナよりだろうなとは思っていました。実際にプレイしてみたら見た目だけでなくシステムやキャラクター造形のレベルまでペルソナ寄りの作品でした。
  • またFEの要素も上手く盛り込まれており、レベルアップ時のジングル音やステータスアップのランダム性、攻撃属性の三すくみなどの要素がFEから取り入れられており、初見の敵でもとりあえず武器を見ればある程度弱点が推測出来たりします(ボスはさすがに無理なことが多いですが)。
  • またペルソナや女神転生にあったプレスターンのシステムは「セッション」という攻撃システムに置き換えられています。これはアトラスの「世界樹の迷宮」シリーズにあった「リンク〇〇」シリーズに近く、相手の弱点を突くとそれに続いてリンクスキルを持った仲間たちが連携攻撃してくれるというもの。基本的に全員が通常スキルとは別枠で獲得できるため「誰を出撃メンバーにしてどのスキルを起点にリンクさせるか」を意識していくとかなり爽快。
  • ただゲーム難易度は結構高い。というのも前述のセッションはこちらだけでなく敵側も使ってくるため、弱点攻撃→連続攻撃でHP満タンからでもあっさり落とされてしまい、しかも一度に先頭に出せる仲間は三人のため一人が崩されると回復がじり貧になりがち。戦闘中にペナルティなしで仲間を入れ替えられるため敵の攻撃属性に合わせてメンバー交代をしつつ、アイテムを惜しまず使っていくようにしないと適正レベルでも結構厳しいというバランスになっています。
    • とりわけ通常のモンスターシンボルのように登場する「ワイルドエネミー」がかなりヤバく、大体こちらのメンバーレベルを上回る強敵がダンジョン中に普通にうろうろしており、こいつらに先制を取られるとあっさり全滅します。こまめにセーブしないと事故ったときに泣きます(それのせいで1時間ぐらい吹っ飛んだ)。
    • アイテムは効果の強力な物が割と安価で入手できることと、セッションをきっちり決めていると戦闘中お金が追加でもらえることもあって、ボスはもとよりザコ敵にも惜しまず使った方が楽。特にHP全快の「スタミナドリンク」と全体回復の「パックアイス」、そして各種カジャ系ストーンとデカジャ、デクンダストーンの補助系アイテムに物反鏡、魔反鏡の反射系アイテムは凄い便利なのでガンガン使っていきましょう。あるとないとではボス戦の難易度が激変します。
  • キャラクターの個性も非常に際立っています。ヒロインっぽいつばさは思った以上に天然だし、ヒーロー志望の赤城斗馬は見た目チャラそうなのに妙に女に弱く、子供にやさしい熱血志向(ヒーロー脳というべきか)だし、一見クールな先輩キャラっぽい霧亜は話が進むごとに愉快なお姉さん(かわいいもの好きだったり嬉々としてアニソン歌ったり)になってきたり。一番まともで健気なまもりも小学生なのに相棒がドーガで斧使いだしでいろいろインパクト絶大。
  • NPCもいちいちインパクトが大きく、特に凄腕のギタリストで元ミラージュ使いだったのに今ではアニオタでデブのバリィと、ウタロイドとしてデビューしたチキ(紋章の謎のチキそのまんま)はいろいろ面白すぎる。
    • しかし紋章の謎をプレイしていたころの私に「チキがボーカロイド(作中ではウタロイド)としてゲームに登場する」とか言っても信じなかったでしょうw
  • ゲーム中、LINKの要領でゲームパッド上にいろいろなキャラクターからメッセージが寄せられるのですが、これもキャラクター付けに非常に貢献していて好印象。とりあえず任天堂は今すぐチキのLINKスタンプを販売すべきだと思ったw
    • ただMAP表示もゲームパットに行うため、ダンジョン中は切り替え時がちょっと面倒。シンボルエンカウントなのであまりTV画面から目を離せないので、ダンジョンではメニューを開いてからゲームパッド操作を行うこと推奨。

 というわけで非常に楽しんでプレイしています。ペルソナのノリが好きな人なら非常にオススメできますね。
 とりあえず目標は冬休み中の一週目クリア。果たして間に合うか。