最近プレイしたゲーム番外編:幻影探偵団 拡張(開発中)セット

 なんか気が付いたら3ヶ月近くほったらかしにしていたボドゲレビュー。まぁ9月ぐらいまでは全然休みなかったからしょうがないね。
 で、今回はまだ開発中とのことなので番外編としてご紹介。

 かつてこのボドゲレビューでも紹介した同人推理ゲーム「幻影探偵団」の拡張セット(開発中)です。某ミスボドで製作者のハッピーのRYOさんとテストプレイさせてもらってきました。
以前のレビューはこちら→http://d.hatena.ne.jp/kaz20001/20140921/1411270418

 さて、この拡張は基本ルールはそのままに、元のゲームに団員となる各キャラクターごとに能力を持たせるという拡張です。
 基本的にはこのはがき大のルールサマリーさえあれば導入可能というお手軽さ。


↑これが拡張セット。ルールと各キャラクターの能力がコンパクトにまとまっています。

 この拡張セットを導入した場合、各キャラクターには「団長」にしたときに得られる効果、「団員」にしたときに得られる効果などが追加されます。

  • この能力は「生存」している状態だと得られるものと、「殺害」(カード公開)されたときに効果が得られるものがあり、たとえば「記者」を「団長」にしていると、最終的に「影男」を特定できた時にボーナス点が得られますが、この効果は「生存」していないと得られません。逆に「柔術家」を「団員」にしている状態で殺害されると任意のプレイヤーから特殊カードを一枚奪う、というプラスの効果が得られます。
  • 元々のゲームでは時間経過で得られる宝石獲得により「団員」や「団長」を公開(殺害)されてしまうとただデメリットだけがあったわけですが、この効果が追加されたことにより逆に積極的に宝石を獲得しにいくプレイが生まれたり、逆に宝石を如何に取らずに団長を活かすようにするかなど、プレイに大きく幅が生まれます。
  • また、団長にしたときと団員にしたときに得られる効果が違うという点も推理に活かせるため、最終的に特定しきれなかったときもある程度推理材料が得られるようになっています(当然、その裏をかくプレイもあるでしょうが)。そのためかちょっとだけ推理しやすくなっている気も。

 開発中ということでまだルール文章がこなれていなかったり、強弱などもありますが、これかなりよい拡張ですね。シート4人分でお手軽に拡張できるし、何よりどう進めていくべきか難しかった推理にそれなりの指針が生まれ、結構プレイしやすくなっています。
 そういう意味では拡張というよりは、基本セットの追加ルール(上級ルール)といった感じでしょうか。初心者だとむしろ入れた方が遊びやすいかもしれません。