6月になって忙しすぎてボドゲ会参加レポートぐらいしか更新していません。更新したいなぁと思ってもかなりキツイんですよね。
というわけで一か月ぶりになるボドゲレビュー。今回は先日購入したレトロゲーム「オイルショックゲーム」。
- このゲームは第一次オイルショック真っ只中の1975年発売。40年前というかなりレトロなゲーム。同期があの「黒ひげ危機一髪」という筋金入りです。
↑ボード全景。中央のタワーがデカい。
さて、ゲーム内容ですがまず箱から出したとき目立つのがボード中央の採油塔。この塔がこのゲームのキモとなる。
↑ダイヤルを回してセットする。
まずラウンドの開始時、このダイヤルを適当に回し、塔のシリンダーを押しこんでセットする。
プレイヤーは自分の手番が来たら手元のコイン(一枚一億ドル!)を1〜3枚まで採油塔に入れていき、手前にある「スイッチ」を入れたコインの枚数だけ押す。
あとは適当にコインを入れてスイッチを押していくうち、石油を掘り当てコインがドカンと吹き出すのを待つ、というもの。
- かなり勢いよく吹き出すので初めて見るとかなり驚きます。
見事コインを吹き出すことができれば、そのコインをすべて受け取り、そしてラウンドの場所に石油塔のマーカーを建てることができる。このマーカーはゲーム終了時にそこに書かれた価値(10億〜30億)のボーナス点になる。
また、ゲームを盛り上げるのがラウンドごとに存在するイベント。
サブボードにはラウンドごとに発生するイベントが描かれており、このイベント内容がかなり強烈な内容となっており、大体はオイルショックらしくマイナスイベントとなっている。
↑サブボード。毎ラウンド異なるイベントが発生する。
ゲームそのものは非常に単純で、ちょうど同期の「黒ひげ危機一髪」に近いイメージ。こちらは吹き上げさせれば収入が得られるので逆ですが。
- なお「黒ひげ危機一髪」って元々は脱出させるゲームなので飛ばした人が勝ちだった模様。そちらのルールならばこのゲームと大体一緒だったかも。
吹き上げる大量のコインは一攫千金感があり、またラウンドごとのイベントもオイルショック時代の世相を微妙に表していていたりとなかなか凝った内容となっています。
ただゲームとしてみた場合、ちょっとバランスは悪め。一度の手番で最大3枚まで投入できるのに、初期持ち金はコイン20枚しかないのでコインを掘り当てられない場合案外あっさりなくなってしまいます。コインが無くなると破産となってしまい、ゲームに参加できなくなってしまいます。一応救済措置もありますが、それがあっても厳しめなバランス。
- 実際にプレイする時は借金ルールにして負けぬけなしにしたほうが良いかもしれません。
あとコイン吹き上げの威力が高すぎるため、コインがあらぬ方向に吹っ飛んでいく事がしばしば。ゲーム終了時はコイン枚数があっているかしっかり確認する必要があります。この点もちと面倒ですね。
というわけでちょっと問題もありますが、やはりそのコイン吹き上げの豪快さとテーマ性に沿った一攫千金っぷりはなかなかに面白く、パーティゲームとしては非常に盛り上がります。いまやオークションではかなり高い金額で取引されているレアゲームですが、運よく遭遇出来たら一度は遊んでみてはどうでしょうか?