一か月放置したかと思えば三日連続更新する、マジで不定期なボードゲームレビュー。
今回はつい先日入手した「サフラニート」。
- 出版社/メーカー: Zoch Gmbh
- 発売日: 2011/01
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (3件) を見る
まず、特徴的なのがボード。四つ折りではなく、二つ折りのボードを二つ繋げるというちょっと変わった形で、ゲームに登場する9つのスパイス皿と4つの特殊アクションが描かれています。
↑ボード。いろいろなスパイスが描かれています。
プレイヤーは裏面に10〜60までの数値が描かれたチップ(結構重い。ポーカーチップタイプ)を持っている。自分の手番が来たら、このチップから1枚選び、
ボードの中に投げ入れていきます。
- このとき、数値の描かれた面が見えないように投げ入れます。基本的に投げ込みはやり直しがきかない一発勝負。慣れてくれば他プレイヤーのチップを弾いたり、逆に自分のチップにぶつけて位置をずらしたりとテクニカルなプレイも可能。
そして、全プレイヤーが決められた枚数(4人プレイだったら3枚)を投げればアクションの処理を行います。
まず、皿の上に乗ったチップが有効かどうかを判定します。チップには中央に小さな穴が開いており、この穴からボードに描かれたスパイス皿が見えていればそのコインは「有効」と判定します。
↑チップが乗っているところ。この写真では黄色いチップは有効と判定される。
そして、皿の上にあるチップを全部数字がある面にひっくり返したら、スタートプレイヤーの権限を持っている「コショウ」を盛ったプレイヤーが、どの皿のアクションから実施していくかを決めます。
↑アクション実行。
まずスパイスの「売却」。選ばれたスパイス皿と同じ「スパイスカード」を持っている場合、そのスパイス皿の上に乗っているチップの数字全体の合計値で売ることができます。このゲーム、何も考えずにスパイスを購入していくとお金が足りなくなるので、いかに高値で売り抜けるかが重要です。
- スパイス売却はそのスパイス皿に自分のチップがなくても売却できます。結構これ勘違いしやすいルールですので注意。
- 売却したスパイスの皿に自分のチップが乗っていた場合、それらはすべて回収します。このルールにより売却したスパイスカードは後述の「購入」ができなくなっています。
そしてスパイスの「購入」。このゲームではターンごとに決められた枚数のスパイスカードが公開されます。公開されたスパイスカードは購入することができ、対応するスパイス皿に自分のチップが乗ってる場合、チップに書かれている数値の合計分、お金を払うことで購入できます。
複数のプレイヤーが同じ皿に乗っている場合、よりチップの合計値が高い方から優先して購入していきます。当然スパイスカードの在庫次第では購入できなくなる可能性もあります。
高い数字のコインを投げ入れるほど優先巡が上がり入手しやすくはなりますが、購入に必要な金額も上がってしまいます。どのチップを使うかは結構悩みどころ。
- この優先巡ルールがあるので、チップに書かれた数字は見えないように投げる方がなにかと得です。
またスパイス皿以外にも、小さ目の皿に描かれた「特別アクション」もあり、こちらは配置されたチップが最も大きいプレイヤー一人だけが行える。効果も「コインもう一つ投げる」「山札からスパイスカードを引ける」「スパイスブレンドカードを1枚ストック」「スタートプレイヤーになれる」といったなかなか強力な効果があります。
- 特に「山札からスパイスカードを引ける」はかなり優秀。場に並んでいないカードも入手できる可能性があるアクションはこれだけ。また「スタートプレイヤーを得られる」アクションは通常だとあまり意味がないですが、スパイスのブレンドを行うとき優先的にカードを選べるという利点があります。
こうしてすべてのスパイス売買と特別アクションを実施した後、「スパイスのブレンド」を行うことができます。
ボード脇は決められた数だけ「ブレンドカード」が公開されており、これには3種類のスパイスが描かれています。
↑ブレンドカード。3種類のスパイスで構成される。
スタートプレイヤーから順に、描かれたスパイスを捨ててブレンドカードを入手できます。最終的にこのブレンドカードを誰かが3枚入手したらゲーム終了。そのプレイヤーが勝者となります。
- そのため、詰めとなる3枚目のカードを入手する際は「スタートプレイヤーになれる」特殊アクションが重要になります。
プレイ時間は短め(1時間かからないぐらい)、ルールはわかりやすく遊びやすい。
チップを投げ入れるというアクションから一見パーティゲームっぽいですが、このチップ投げ入れが見た目より難しいこともあり、プレイは結構真剣そのもの。それでいて投げるチップの選択やスパイスの取る順番など何気に考えることがあり、実は意外なゲーマーゲームかもw