最近プレイしたゲーム(101):村の人生拡張「港町」

ゲームマーケット春に当選したため、3年ぶりの参加が決まりました(業務連絡)。
 そのため、いろいろ準備で忙しくサボっていたボードゲームレビュー。今回は私が個人的に気に入っている「村の人生」の拡張第二弾「港町」です。

 この拡張の特徴はなんといっても「港」ボード。これはこれまで「旅」アクションだった部分をごっそり置き換える拡張ボードです。

↑「旅」がそっくり「港」アクションに変更される。

 この港アクションは港のキューブを取得時に行えるアクションですが、大きく分けて「船長を雇う」「荷物を載せる」「船を移動」の段階に分かれています。

 
↑船長カード。金貨1〜3枚で雇える
 まず「船長を雇う」は、金貨1〜3枚を支払い、船長カードを獲得できます。このカードは船を出すには必須のもので、それぞれ移動能力が異なります(より高い船長ほど連続で移動しやすい)。

  • 船長カードは雇った後は航海して港に戻ってくるまで使えます。一度戻ってくると再度雇い直す必要があるので、どの金額の船長を雇うかは結構悩みどころ。

 船長カードを雇ったら、続いては「船に荷物を載せる」アクションを続けて行えます。

↑船ボード。
 これは各プレイヤー個別に配られる船ボードに「商品」や「村人」を載せるというもので、スペースは3つまで。同一種類のものを二つ載せることはできません。
 そして最後は「船の移動」。これは「港」ボード上にある船を、船長の能力の範囲で移動させることができるというもの。どの船長も基本的に一アクションにつき一歩は無料で進め、それ以降の移動はキューブを支払う必要があります。キューブさえ支払えればいくらでも移動できます。

  • より高い金額で雇う船長ほどこの連続移動にかかるキューブが少なく済みます。実際にプレイしてみた感覚ですが、1金の船長と2金船長と比べ、3金船長はかなり優秀で、少ないアクションで一気に移動できるのがかなり便利。

 

↑各島と交易したりします。
 そして、各島に「上陸」する場合、そこの島に「商品」タイルを降ろしたり「村人」を礼拝堂に配置することにより得点を獲得することができます。

  • 礼拝堂は他の村人コマがある場合は配置することはできません。早い者勝ちですが、従来通り死んで再配置可能になる場合もあります。

 また逆に島に配置されている「紅茶」「ココア」「宝箱」を船に積むことも出来ます。

  • 当然、こちらは船に空きがないと載せられず、同じものを二つ以上積むことも出来ません。

 こうして獲得した商品は、船を港まで戻すことでストックでき、「紅茶」と「ココア」は市場アクションで売却することができます。

↑追加された市場。「紅茶」は7点、「ココア」は5点+1金。
 また宝箱は裏面に3〜5金が描かれており、これはいつでも金貨に変えることができます。

  • 宝箱は当たればデカいですが、肝心の島がボード奥地のためある程度良い船長を雇わないと取りに行くのは難しい。この辺はよく出来ています。

 また、港では最初に目的カード(「金の宝箱」と「銀の宝箱」の二枚)を配ります。これは条件を満たした瞬間に公開して

↑目的カード。

  • 個人的には「村の人生」は初プレイだとセオリーなどが分かりにくい類のゲームなので、最初の指針を決められるこのカードはあまりゲームに慣れていないプレイヤーを入れて遊ぶ際にはあった方が良いかも。この辺は好みですが。

 旅の場合と違い、港アクションは直接的に点数が入ることと、その点数が結構高めなこと、アクションの手順しだいで得点を高めることができるため、まったく無視して勝つのは難しそうです。

  • 通常プレイでは70点ぐらいが勝利ラインですが、通常+港の場合、90点ぐらい〜状況次第では100点を超えます。大体一回出航して10〜15点近くはコンスタンスに稼げる感じですね。
  • また航海するには船長を雇う必要があるため、その雇用金を出すための小麦売りが通常プレイに比べて重要になります。結果として収穫アクションが若干高くなる感じです。


 ほかにも「酒場」と組み合わせられる新職業カードの存在もあり、なかなか盛りだくさんの拡張セット。値段は高いですが結構満足度も高いですね。
実際にプレイしてみると当初思っていた以上にプレイ感が変わります。今回は通常+港のみでプレイしましたが、次は通常+酒場+港でもプレイしてみたいところです。