最近プレイしたゲーム(97):投扇興

 本日のボドゲレビューは、ボドゲというか「お座敷遊び」の一種ともいえる「投扇興(とうせんきょう)」です。
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Amazonには流石になかったが、楽天にはあった。

 投扇興は見た目でわかりますが、いわゆる伝統ゲームの一種で、「扇」を桐箱(「枕」という)の上に置いた的(「蝶」という)に当てていくというダーツっぽいゲームです。


↑これが的となる「蝶」。結構小さい。

 
↑扇を開いた状態で投げる。真っすぐ投げるのはかなり難しい。

 だいたい、的を載せた桐箱から、1.6メートルほど離れた位置(距離は適宜調整)に座布団を置き、そこに座った姿勢のまま扇を開いて的に向かって投げつけます。

  • 弦の部分をちょいとつまむように持ち、空中でくるっと回って飛んでいくように投げるのがポイント。

 うまく的に扇を当てることができれば、その倒れ方や扇の位置によってさまざまな役(「銘」と呼ぶらしい)を判定し得点を得ます。より難しい(大体が美しい)形になればより高得点。
 
↑さまざまな形で的を倒せば得点。
 ままならない扇になかなか的に当てるまでが大変ですが、練習すればそれなりに的に当たるようになりました。結構コツが入りますね。あまり力を入れず、ちょっと押し出す感じで放り投げるのが良い感じでした。

  • 投扇興には様々な流派が存在し、流派ごとにこの銘の内容は異なっています。このときのルールは多分「其扇流」のもので、其扇流の場合「野分」「花散里」「藤娘」など、源氏物語にちなんだ名前がついていました。
  • 上の写真の場合だと、左は一番簡単な的を扇で落とした「花散里」で一点。右は的を倒したのち扇が箱の上に乗った形の「澪標」で十一点。最高難易度の「夢浮橋」は五十点という高得点ですが、その内容は「落とした蝶が床に立ち、その蝶と箱に扇が橋のような形で乗る(地面に着かない)」というかなり無理っぽい内容w

 典雅な雰囲気が漂い、アクション性も結構高くてなかなか面白いのですが、道具が高く、まず普通のゲーム会では遊ぶ機会がなさそうなこの伝統系お座敷ゲーム。どうやら「投扇興」を専門にたしなんでいる団体もそれなりにあるようで、そういったところなら遊べるかも。