ゲーム感想年表 2012年下半期

 なんというか、まるまる一ヶ月分空いてしまいましたが、2012年度のゲーム感想下半期分です。

■7月 この月は1本だけ。

  • 世界樹の迷宮4(3DS
    • いまや女神転生シリーズに続く、アトラスの看板RPGといっても過言ではない世界樹の迷宮シリーズ新作。ハードが3DSに移行したこともあって、ゲームシステムの基本はそのままに、グラフィックの向上や前作IIIの航海要素をゲーム根幹にぶち込んだフィールドマップの存在などお金がかかった作りになっているのが好感触。
    • ゲームバランスはいつもの通りで、とりわけフィールドマップのFOEは動きが早いものが多く、うっかり動きを読み違えて遭遇→全滅のコンボが発生しやすい。最も世界樹の迷宮ファンの方々にはご褒美といったところですが。
    • ただバグも結構多い(これまたいつもどおりですが。ここはいつもどおりでなくて良かったのに)のでプレイ前にバグ情報は確認するのが吉。
    • オススメ度は☆☆☆☆。ダンジョンRPG好きならばさらに+☆といったところでしょうか。


■8月 一気に3本購入の月。この月は全てのゲームを発売日に購入しているので大変だった。

  • ドラゴンクエスト10Wii)
    • 8月最大の目玉と思われる、ドラクエシリーズのナンバリングタイトルにしてMMORPGという意欲作。
    • オンラインゲームでありながら、グラフィックやストーリーなどはまさにいつものドラクエ。始めチュートリアル的にオフラインでシナリオを進め、そこからオンラインにストーリーを繋げていくあたりは流石に堀井雄二といった旨さ。
    • ただ、私がプレイしていたゲーム初期はゲームバランス的に厳し目で、戦闘以外のお遊び要素や職業の解禁も少なかったため、途中で中断してしまったんですよね。WiiUを購入したことだし、今こそ復活する時かな。
  • オススメ度は☆☆☆(ただし初期のあたりのみ。現時点だとどうなっているかよくわからん)。
  • デビルサマナーソウルハッカーズ(3DS)
    • 我が青春のセガサターン屈指の名作だったソウルハッカーズシリーズがまさかの3DSで復活。イラストそのままにフルボイス(シェフ村正の胡散臭さは必聴)、悪魔全書標準搭載、すれ違い通信による悪魔購入などいろいろな面でプレイしやすくなっているのは純粋に嬉しい。
    • ただ、ゲームバランスは昔のままで、悪魔に命令してもたまに無視されるとか、魔法継承が現在のシリーズ標準とは違い癖があるため結構慣れが必要。命令無視はデビサマシリーズのお約束とは言え、魔法継承はもう少しなんとかならなかったのか。とはいえ、近未来サイバーなゲームストーリーはむしろ今プレイすると感情移入しやすく、ゲームバランスそのものも良好。クリアまでもそんなに長くないので、女神転生未プレイの初心者にもオススメできます。
    • これを機に、女神転生シリーズ、ペルソナシリーズに続きデビサマシリーズの復活もしないものでしょうか(あとライドウシリーズ)。オススメ度は☆☆☆。
  • 閃乱カグラバースト(3DS)
    • 昨年突如3DSに現れたマーベラスの刺客「閃乱カグラ」の新作。前作で敵キャラだった蛇女のメンバーを主役として掘り下げた続編。しかも太っ腹なことに、前作未プレイな人のためにと、前作の内容までそのまま入っているというとんでもない仕様w マーベラス、このゲームにスゲェ力入れているな。
    • ゲーム性はほぼ前作通り。相変わらずサクサク進められる緩めの難易度と軽快にコンボが決められるゲームシステムですが、使用キャラの一人である「未来」だけは飛び道具故にコンボが決めづらい、空中打ち上げしにくい、一人だけ貧乳キャラとこれまでにない尖ったキャラクター性能となっていて、逆にそこに闘志を掻き立てられたのかこの娘ばっかり使っていたようなw なお前作同様電車の中でのプレイはおすすめしません。
    • 続編として予定されている閃乱カグラPSVita新作も今から楽しみです。オススメ度は☆☆☆☆。


■9月 この月も3本購入(実際には時期がずれていますが)。

  • ロストヒーローズ(3DS)
    • まさかまさかのコンパチヒーローシリーズ復活。昔ながらのガンダムウルトラマン+ライダーという三大ヒーローの組み合わせという要素そのままに、現代に大復活。
    • ゲームシステム的には世界樹の迷宮的というか、かなりガチなダンジョンRPG。バランスは結構キツ目だが、いつでも拠点に戻れるので全滅することはあまりない親切設計。キャラクターは各ヒーローごとに5人までという縛りのせいか、新旧入り混じり気味の人選。悪いチョイスでもないが、続編があるならばもう少しプレイキャラクターを増やしてほしいなぁ。
    • あと、マップからマップを移動するあいだのLサイズユニットとの戦闘は完全にルーチンワークになりがちで、正直あんまりいらなかったかも・・・強い敵がいたりするとレベル上げで先に進めないため詰まりやすいし。
    • ダンジョンRPGとしては水準以上の出来。オススメ度は☆☆☆。
  • 地球防衛軍3 PORTABLE(PSVita)
    • PSVita購入の動機ともなった一本。内容的には地球防衛軍3の移植だが、かなりのステージ増加やペイルウィング追加などもあって、完全版と言っていい出来。画像は携帯機としてはかなりの見栄えで、処理落ちもないためかなり快適に地球防衛に勤しめますw
  • PSVitaはスティック二本あるのだからTPSやFPSには向いた機種だと思うのですが、そういう意味ではこのソフトはPSVitaの能力を活かしたゲームと言えるでしょう。TPSとして安定の出来です。
    • オススメ度は☆☆☆☆。
  • コーエーテクモ the Best太閤立志伝V(PSP)
    • ベスト版ゆえ、ここに載っけるのはどうなの?とも思ったが、まぁいいだろう。光栄リコクリエイションシリーズの超傑作RPG(これはRPGだと思う)。PC版、PS2版、PSP版と幾つもにも渡って移植されてきたが、そのPSPベスト版として久々に復活。
    • 懐かしさから購入してみたが、やっぱりこのゲーム面白い。基本ベースはPS2版で、携帯機ゆえテンポよくどこでも進められるのが魅力的。実は携帯ゲーム機ではこの年一番プレイ時間が長いゲームだったかもw
    • オススメ度は☆☆☆☆☆。戦国時代好きなら必須のゲーム。


■10月 この月は2本。

  • プロジェクトクロスゾーン(3DS)
    • ナムコカプコンセガのコラボという、夢の企画。まさかナムカプの系譜のゲームが今になって登場するとは夢にも思わなかった(一応公式では明言していないが、作中のキャラクターの会話からナムカプの続きという位置づけっぽい)。
    • 戦闘システムは無限のフロンティアナムカプのハイブリット式のようなもので、ナムカプに比べてぐっとテンポが良くなっている。キャラ同士の掛け合いの楽しさもあり、キャラクターが集まってのお祭り感あふれるゲームとなっている。
    • 大きな弱点として、ストーリーが有って無いようなものであること(まぁ、いつものことですがw)。後はどうしても懐かしいゲームが多く、思い入れがあったナムカプに対し、こちらは新し目のゲームが多めなので思い入れ補正も効きにくいことかな。まぁ、ナムカプの続編というよりは「無限のフロンティア」シリーズの続編と思っていればそこまで気にもならないかも。
    • あと、ゲーム序盤〜中盤はともかく、終盤はとにかく敵の数が凄まじいことになるため、1マップクリアにかなり時間がかかる点もきつい。マルチ攻撃(マップ兵器みたいなもん)を駆使していけばグッと難易度は下がるのですが、流石に最終面一つ手前のマップのひどさとかはフォローできないw
    • オススメ度は☆☆☆。次にこのシリーズを出すときはもう少しストーリー展開に気を配るようにして欲しいw
  • ブレイブリーデフォルト(3DS)
    • ポケモン+ノブナガの野望」に続く、予想外のおもしろさを持ったタイトル。SFC時代のスクウェアRPGを正統進化させたようなその内容は、懐古主義とか抜きにしても面白い珠玉の出来。
    • ゲーム的な雰囲気やジョブを中心とした成長システムは3〜5時代のFFの系譜でありながら、ターンを貯めて一度に連続攻撃も可能な「デフォルト」→「ブレイブ」のシステムが爽快感抜群。ターンの前借りも可能なためザコ敵は一瞬で掃討でき、ボス戦ではターンの管理を含めた緊張感ある戦いが楽しめる、と戦闘システムはかなり面白い。ストーリーもネタバレになるので詳しくは述べられないが、シュタインズ・ゲートのシナリオの林氏が対応したとのことで、ちょっとだけ関連性とかが伺えて面白いw
    • オススメ度は☆☆☆☆☆。本当にスクエニ(のスクウェアのほう)は携帯ゲーム機だと身の丈にあった傑作を生み出すものです。無理にFF作らずにこういう方向でゲーム作っていったほうがいいんじゃないかな?


■11月 1本のみ購入。ブレイブリーデフォルトをずっとプレイしていた月だったような。

  • ミッシングパーツ ザ・探偵ストーリーズ コンプリート(PSP)
    • DC、PS2と渡り歩いてきた名作アドベンチャーの完全版。DCでは3本組、PS2では2本組だったゲームがようやく1本で遊べるようになったのは大きいw
    • ゲームシステムは今見ると古いコマンドで推理して行くタイプ。移動が地味に面倒だったり、選択肢の難易度が妙に高かったり(総当たりでは解けないためちゃんと推理する必要がある)ただ、ストーリーは今見ても色あせていないのはさすがの一言。
    • そういえばクロス探偵事務所シリーズは復活しないのかな・・・w
    • オススメ度は☆☆☆。


■12月 この月は1本だけですが、そちらよりもWiiU購入が大きかった。

  • アサシンクリードIII(WiiU)
    • すでにいろいろな媒体で出ているにもかかわらず、わざわざWiiUで購入しましたw グラフィックは流石次世代機だけあってすごく綺麗・・・なのですが、時々画像がバグるのが気になるところ(海外のゲームにはありがちですが)。特に鷹の目を使った直後に視界が戻らないことが良くあったのですが、これほかの機種でも起きてるのかな?
    • アメリカ開拓時代をテーマとしたゲームだが、その端々に見られるリアル差さはかなりのもの。というかマスケット銃をあんなに手間かけて撃つゲーム初めて見たよw ホント、この時代の銃は初手で当てないと役に立たんのね。わりと簡単な操作で爽快なアクションができる、のはいいのですが、なぜかサーベルの操作がやたら難しい気が。
    • まだストーリーはそんなに進めていないので評価できませんが、基本的にムービーでストーリーを説明されるのでちょっとそこは辛い(キャラクターや世界観の辞典などは無茶苦茶な充実度なのでそこで結構保管できますが)。序盤は特にムービーが頻発するので、ムービーを飛ばしてもあらすじを確認できる機能とかは欲しかったかな。
    • オススメ度は☆☆☆。


 2012年は全部で22本。結構長いところプレイしているゲームが多かったので気がつきにくかったのですが、それでも2011年より買ってたんですね。

  • 内訳はDS:2本、PSP:5本、3DS:11本、PSVita:2本、Wii:1本、WiiU:1本。半分が3DSという結果。意外とPSPの新作も買ってたようで驚いた。流石に来年はDSやPSPのソフトはもうほとんど出なくなると思われるので、新作は今年で最後かな。
  • XBOX360のソフトは1本も買っていないが「スカイリム」のためずっと稼働中のため忘れてたw というかこれだけで2012年中に200時間ぐらいプレイしているような・・・

■ベスト5

●1位 ポケモン+ノブナガの野望(DS)

  • 2012年のベストにこれを上げるやつは多分いないだろうなぁw 私の中では去年の「ノーラと刻の工房」並の隠し球でありながら、シナリオコンプまでプレイし続けてしまった逸材。続編としてポケモン三国志の登場が待たれますw

●2位 ブレイブリーデフォルト(3DS)

  • こちらもある意味予想外のソフト。古き良きスクゥエアの遺伝子が感じられる良作でした。正直こいつが1位でもおかしくないぐらい。

●3位 新・光神話 パルテナの鏡(3DS)

  • 3DS発表時から期待していたタイトルであり、その期待に見事に答えてくれた一本。意外性があったポケナガやBDFFに1位2位を譲ったが、完成度という意味ではこちらが1位でも可笑しくない名作。

●4位 ポケットモンスターブラック2(DS)

  • もはや安定のポケモンシリーズ。次回作となるポケモンX・Yの発売も決まりましたし、こちらも楽しみです。

●5位 世界樹の迷宮4(3DS)

  • これまた安定のシリーズ作。3はバランス的にちと迷走していたところもありましたが見事にこの4で持ち直したのではないでしょうか?

●番外 コーエーテクモ the Best太閤立志伝V(PSP)

  • ベスト版ゆえにさすがにベスト5からは除きましたが面白さ的にはトップクラスのゲーム。コーエーは無双ばっかり出していないで太閤立志伝の続編でも作るべきだと思うんだ。

 2012年はなんというか大型タイトルが少なめで、その分予想外のタイトルに目が向いた、そんな印象の年でした。その中でもやはり1位2位となった「ポケモン+ノブナガの野望」と「ブレイブリーデフォルト」は本当に予想していなかっただけに思わぬ拾い物でした。

 2013年は3DSでは「モンスターハンター4」「ドラゴンクエスト7」「ポケットモンスターX/Y」あたりの大型タイトルが控え、PSCVitaでも「ソウルサクリファイス」や「閃乱カグラ」「朧村正」あたりが個人的には注目作でしょうか。あとは、「ポケモン+ノブナガの野望」や「ブレイブリーデフォルト」のような予想外のタイトルがいくつ出てくるのか、楽しみなところです。