最近プレイしたゲーム(65):イケイケ魔術師軍団のめちゃスゴ魔法大戦:火吹骸骨山の決闘

 気が付けば3ヶ月ぶりのボードゲームレビュー。なんでこんなに間が空いたかといえば、全部夏の暑さが悪い。
 というわけで今回のレビューは「イケイケ魔術師軍団のめちゃスゴ魔法大戦:火吹骸骨山の決闘」・・・ってタイトル長いよw

↑さすがにAmazonにさえ商品がなかったのでパッケージ写真。イラストのセンスがハイセンスすぎる。

 まず目を引くのが、その凄まじいセンスのコンポーネント。イラストはいい意味で悪趣味的で、冷静に考えたらグロいイラストばかりなのだが、絵柄がブッ飛んでいてギャグにしかなっていない。
 他にも、タイトルにある「火吹骸骨山」のタワーがついていたりと、コンポーネントインパクトでは類を見ないカードゲームとなっている。

  • なお、この火吹骸骨山のタワーは全くゲームには関係がないw 無駄すぎるw


↑火吹骸骨山。なおゲームには全く関係ない。

 さて、肝心のゲームの方だが、プレイヤーは魔法使いとなってほかのプレイヤーを魔法で攻撃し、全員を打倒して一人生き残ることが目的。初期ライフは20点で、二回生き残れれば勝者となる。

  • 手札となる魔法カードは8枚が配られ、そこから毎ターン最大3枚まで使用できる。使いたい魔法カードを伏せて出し、全員で一斉公開、このとき、使用した魔法カードが少ないプレイヤーから効果が発揮される。
    • 魔法カードは大量に使うほど効果が激しくなるが、ライフが残り少ない時はあえて魔法カードを少なめに使用し、即効で相手を殺しに行くことも必要となる。


↑魔法カードを公開したところ。最大三種類のカードを公開する。

  • 魔法カードは全部で三種類存在し、魔法使用時にはそれぞれを一枚ずつ公開することができる(同一種類の魔法カードは複数公開できない)。種類ごとにイラストがつながっていて、三種類同時に使用するとひとつの呪文名&イラストにつながって見えるのが特徴(魔法名は「<誰々>の<何々>の<何々2>」のように大概妙な魔法になりますが)。
    • 「ソースカード」は、魔法の「<誰々>の〜」にあたるところで、どのキャラクターが使用したかを表す部分になる。キャラクターによって効果範囲がより広くなったり、魔法カードが入れ替わったりと、呪文の内容に大きく影響することが多い。


↑ソースカード。

    • 「クオリティカード」は魔法の「〜<何々の>〜」にあたるところで、呪文の性質を表す言葉が入る部分になる。このカードで大体呪文がどんな性質なのかが決まる。単純にダメージを増やすものだったり、どの呪文より素早く攻撃できる効果だったりと様々。


↑クオリティカード。

    • 「デリバリーカード」は魔法の「〜<何々2>」にあたるところで、呪文の効果範囲などを表す言葉が入る部分になる。このカードで呪文の効果やその適用範囲が決まることが多い。このカードに限っては、呪文の効果はダイスロールで決まる(大体は目の合計値が高いとより強い効果となる)。
      • ダイスロールは一度に使った魔法カードの枚数分ダイスを振れるため、その意味でも魔法カードは一度に多く使用したほうが効果がでかくなりやすい。


↑デリバリーカード。

  • 魔法カードの効果によっては、「トレジャーカード」を引くことができる場合もある。このカードは呪文効果を増したり、他プレイヤーの妨害ができたりするため、序盤はこれを集めていくのもひとつの戦略。
    • ただし、一度死んでしまうと失われるので過信は禁物。


↑トレジャーカード。これも大概ひどい内容のカードばかりw

  • 魔法を打ち合い、生き残ることができた場合は手札がまた8枚になるまでカードを補充し、次のターンへ。これを残り一人になるまで繰り返す。
    • で、惜しくも脱落してしまったプレイヤーですが、このプレイヤーは「死んだ魔法使いカード」なるカードを引くことができます。このカードは次のプレイ開始時に有利な状況で開始できるいわば「ハンデ」で、ラウンド開始ごとに引くことができるため、早めのターンで脱落してしまうと次のラウンドではより有利にプレイ開始できます。なにげに叩き合い上等のこのゲームではこのカードがうまいこと機能していて、早めに負けてただ待ち続けないといけないという状況を緩和しています。にくい心配りですw


↑死んだ魔法使いカード。珠にハズレもあり。

 ゲーム的にはもう殴り合い上等のゲームであるが、基本的にはパーティゲーム的で、カード効果の良い意味での大雑把さ、ダイスロールのままならなさに異常に盛り上がりますw 6人まで参加できますが、その割には一ゲームはかなりさっくりと終わるのも良いところ。

  • 大体三〜四ターンで決着します。早い時は6人プレイ時に一ターン目に4人が脱落することもw

 あえて難点を述べると、まずゲーム内容に非常に癖が強く、緻密なゲーム性を求める人にはもう全くオススメできるゲームではないですw あと、結構言語依存度が高いので、翻訳したほうがいいかと。

  • 効果によって色分けされていることと、それほどややこしい英語ではないので、まぁなんとかなりますが。

 ともあれ、むちゃくちゃ気味なゲームバランスを笑って許せる人ならばぜひオススメしたいゲームです。とにかくプレイしていて笑えますので。