ピコッとハニエル

 ゲームサイド休刊から9ヶ月も経つのに、なぜか未だにその残党ともいえる本が時々出版される不思議w
 というわけで今日の書籍レビューは、ゲームサイドで休刊まで連載され、その後「まんがゴッチャ」でWeb連載されていた久松ゆのみの「ピコッとハニエル

ピコッとハニエル1 (マイクロマガジン☆コミックス)

ピコッとハニエル1 (マイクロマガジン☆コミックス)

 かの「ゆのみみっくす」でも発揮されていた「異常なまでのマニアックさ」はこのマンガでも健在・・・というか、いかにも可愛らしい表紙からは想像も付かない、生半可なオタではついて行けないであろうマニアネタの多さが凄いw

 「高橋名人VS毛利名人」「スイカを十六連射で破壊」「迷宮組曲の連射測定で十六連射の練習」などやたらとハドソン・・・というか高橋名人ネタが登場したり、久松ゆのみらしくメガジェット*1ネタがあったり、マルチアダプター*2とかTVスワン*3とかそれ誰も知らないだろ、といったマニアックな周辺機器がネタにされたり、かと思えばミニ四駆(しかもダッシュ世代のタイプ1、2、3シャーシの奴)やらバーコードファイターネタ*4だのといった旧ホビーのネタまで混ざり合った、萌えマンガの体裁を被ったマニア向けマンガとなっている。

  • さり気に主人公がルイで、その姉がマリってところからしてアレな名前だよな。
  • 個人的に一番笑ったのが天使と悪魔の違いを表した一言「任天堂セガのようなもの」は何という例えだよw 分かり易すぎるけどな。
  • あと、このマンガを見ていると「名古屋の喫茶店のモーニング事情」やら「岐阜の喫茶店のサービス」といったどうでも良い知識も刷り込まれますw

 この前の「れとろげ」もそうだけど、やっぱりゲームサイドの遺伝子が混ざると訳の分からないマニアックさがマンガに大量に含まれるな。表紙にもでっかく1巻と書かれていることだし、順調に連載が続けられることを願います。

*1:コントローラーと本体が一体型のメガドライブ。なぜか久松ゆのみさんのマンガには高確率でこのメガジェットがネタにされるw

*2:ファミコンでスロー機能が使えるとか疑似ステレオ機能が使えると行った胡散臭さ炸裂の周辺機器。たしかスピタル産業製だった。

*3:ワンダースワンのTV出力機器。基本的には業務用で、一般売りされていなかったと思われるが、なぜ主人公のルイはこれ持ってるんだろう?

*4:ヒロインのさくらが女装少年という、コロコロで連載されていたのが奇跡としか思えないマンガ。作者の変態性が遺憾なく発揮された「男の娘」の先駆けだと思われる。これで道を踏み外した少年も多かろう・・・