マイナーゲームの集い[第七回:SDガンダム スカッドハンマーズ]

 今回はマイナーゲームの集い初めてのWiiのソフト。

開発:ベック*1 販売:バンダイナムコゲームズ

 タイトルを見て分かるとおり、いわゆる「ガンダム」ゲーである。
 ガンダムゲーは本当に駄目なゲームも多いのだが、このゲームはホントに様々な制約の中で作られたことがあからさまに
見えているにもかかわらず、プレイしていて非常に爽快かつ面白いと言う稀有なソフトである。

 まずストーリーがひどい(ホメ言葉)。
 一応、一年戦争のストーリーをなぞってゆく形なのだが、酸素欠乏にもかかっていないにもかかわらず暴走したテム・レイ(アムロの親父。このゲーム真の主人公)が、ガンダムガンダムハンマー以外の一切の武装を開発しなかったため、アムロが頑張ってハンマー一丁でジオン軍と戦う羽目になるというもの。
 しかも、ホワイトベースのクルーは一切存在せず、ストーリーは主にテム・レイアムロ、それにマップに登場するジオン軍とのコント(としか言いようの無いなにか)で展開してゆきます。
 つーか、ブライトもハヤトもカイもセイラも登場しないくせにゴップとかワッケインとかは登場しているのはなんなんだ。 
 また、基本パロディなので、マチルダさんは死なずにつき指で戦線離脱し、ガルマは特攻したものの入院しただけ(きちんとギレンの「入院演説」が行われる)、ギレンにいたっては撃たれても額に穴が開くだけだったり。

 ゲームシステムは、ちょっとだけ不思議のダンジョン的な構造になっているマップ上をヌンチャクコントローラーで移動し、リモコンを振ることでハンマーを振る、というシンプルなもの。
 振り方はどうでもよく、素早く振れば威力が上がり射程も延びる、というシンプルな理屈で、リモコンをぶんぶん振り回してはハンマーで敵をガンガンなぎ倒してゆくのがとにかく楽しい。
 ハンマーは、ノーマルのほかにもボムハンマーだのヒートハンマーだのドリルハンマーなど数多くあり、オリジナルハンマーは「大河原邦男」デザインという妙な懲りよう。個人的にハロハンマー(敵MSを齧る)は必見だと思う。 

 このゲーム、声はおろかゲーム中のBGMすらなく、グラフィックはゲームキューブの「SDガンダム ガシャポンウォーズ」の流用というあからさまな低予算で、しかもWiiのロンチに出したソフトという、開発には二重三重の苦労があったであろう事がさっせられるが、それでいてこれほど楽しいゲームを出してきた開発スタッフはすげぇと思う。

 このゲームの欠点として、ゲーム中盤から1マップあたりのプレイ時間が長くなること。
 敵も多くなるため、必然的にリモコンを振る回数が多くなる→肩が痛くなるという、ある意味致命的な問題といえよう(私の肩が弱すぎるだけかもしれないが)。

 今ならかなり安く(1000〜2000円ぐらい)で購入できるので、Wiiを持っている方はぜひ、ガンダムゲーと食わず嫌いせずにプレイしてみてもらいたいところだ。

■ワンポイント攻略■

  • ハンマーの振り方には縦振り、横振りの二種類の振り方があるが、横振りはリモコンを傾けず、Aボタンがある面を上に向けたまま水平に振るとやりやすい。
  • ハンマーの中でも最もとりにくい「ハロハンマー」。こいつは特定のマップに現れるレア敵を倒すことで手に入る(ことがある)。
    • レア敵は「B3グフ」「ライデン専用ザク」「ズゴックE」「マツナガ専用ザク」などがいるが、多分「B3グフ」が一番簡単。
    • 「B3グフ」はキャリフォルニアベース最奥の基地のところで画面右側の警報塔を破壊せずに戦っていると、警報で出現する増援の中にたまに「エース」となっている色違いの奴が混じってたらこいつ。5割ぐらいが会えるような気がする。

*1:そういえば、前回のディスティニーリンクスもここか。