筆者が自腹を切って購入した、いわゆるマイナーと思われるゲームの中から、これはと思ったものを紹介する。*1
記念すべき第一回はコレ。
■黒い瞳のノア■ プレイステーション(1999/7/1) 開発/発売:ガスト
(株)ガストといえばいわゆる「アトリエシリーズ」が最も有名だが、今回は同社製のゲームで個人的にお気に入りなコレをプッシュしてみる。
ジャンルはRPG。
内容としては、アトリエシリーズから「錬金術」の要素を削り、RPG部分のみ切り出したようなシステムで、たぶん後のアトリエRPGシリーズのはしりではないかと思う。
ストーリーは、復活した魔神の手によって、主人公ノア(♀ ゲーム開始時点で14歳)の幼馴染ディスティーン(♂ 14歳)が石の彫像にされ、それを元に戻すために、魔神を倒す切り札となる封印魔法を求めて旅をするというもの。
難易度は低めで、かなりテンポよくストーリーが進む。ゲーム自体の雰囲気も、魔神が復活して世界が滅ぼうとしているとは思えないほど牧歌的でほのぼのしている。イベントもかなりの頻度で発生するし、プレイ時間も通して10〜20時間ほどでクリアできるので、ちょっとだけプレイするのに向いているだろう。
フィールド部分はほぼアトリエシリーズの採取地移動までと同じ。場所を指定して移動→移動日数が経過という感じ。
ダンジョンは2Dマップ上を実際に移動するのだが、さりげにこの間も日数が経過する。ダンジョンで稼ぐのが効率が良いせいか、気がつくとずっとダンジョンにこもる事になるのはご愛嬌。
戦闘システムでキモとなるのは、敵として登場する魔獣を捕らえ、仲間として育てることが出来ること。いわゆるポケモン式で、体力を減らしてからノアのコマンド「とらえる」を使うことで仲間に出来る。
仲間となった魔獣は調教を施すことで任意の魔術を覚えたり、あるいは特定のアイテムを使用してクラスチェンジを行うなどで結構自由なカスタマイズが可能。
かなり初期に仲間となるウルフやゴブリンも、カスタマイズ次第でラストまで使え、ランダムに成長する要素とあわせて育成部分はけっこう面白い。
悪いところとしては、まずイベントが結構淡白なところ。
イベントで遭遇する数々のキャラが悪くないだけに(基本的に悪い人間がいない)、もう少しこれらキャラの内面などを掘り下げて欲しかった。
あと、難易度が低すぎるような気もする。ゲームの雰囲気的にはこれでいいのかもしれないが、それでも後半の魔獣であるアークエンジェルの万能っぷりはちょっとあんまりだと思った。もしこれからプレイする場合、歯ごたえを求める人はアークエンジェルを仲間に入れないことをお勧めする。
そして最大の問題は、発売日まで決まっていたワンダースワン版の続編が発売中止になったこと(すごい楽しみにしていたのにTT)。
ガストは今からでも、この続編を作成して欲しいところだ(DSとかPSPとかで出してくれたら必ず買う)。
ともあれ、現在はPSストアのゲームアーカイブスから購入できる(¥600)ので、興味がある人はプレイしてみてください。安いしね。
▲ワンポイント攻略▲
*1:なお、マイナーの基準はただの思い込みなので「これマイナーじゃねぇ」と思われる場合もあるかもしれないがそこはスルーしていただければ幸い。