Switch版「遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル」レビュー

 実は発売日に買っていた遊戯王コンシューマ系ゲームの新作「遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル」レビューです。大体、10時間ぐらいプレイしたところの感想。

 

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 現在アニメが放映中の「遊戯王SEVENS」のゲーム化作品といった趣で、同アニメで展開されている「ラッシュデュエル」 を基にしたゲームとなる。

 

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 ルールはOCGのスピードデュエルに近く、モンスター:3枚、魔法・罠:3枚(+フィールドカード)で、メインフェイズ2なし(バトル後即ターン終了)。

 そして一番の違いが「ドローフェイズに5枚になるまでカードを引く」「召喚権の概念がない(何枚でも召喚できる)」点。この2つにより、OCGとはかなり異色の戦術が要求されることとなり、一風変わったデュエルが楽しめます。

  • OCGではイマイチ使いづらかった「アドバンス召喚」ですが、このルールでは主戦力。餌となる下級も出し放題なので、ガンガン使ってガンガンデッキを回していくのが基本戦略。
  • 逆に、毎ターン手札が5枚まで補充される関係上、なるべく手札は使い切りたいのですが、上級のアドバンス召喚のための下級が多すぎると「場が埋まっていて、手札から出せず、続けて手札も引けないためどうにもならなくなる」ことがある。そのため「カードを捨てる」手段は結構重要で、「手札を●枚捨てて~」系のカードの価値はかなり大きい。
  • というか攻撃力がデフレ気味なのにLPがお互い8000もあること、毎ターン3枚セットで出すことも容易であるため戦線を突破するのが難しく、「全体除去」のほか、「複数回攻撃」、「貫通攻撃」能力かなり重要となってくるバランス。

 

 このラッシュデュエルのルールは中々面白く、これまでのOCGにはなかったプレイ感と戦術を求められる点として、結構良い派生ルールだと思う。

 

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  ↑アニメでもちょっと話題となった37歳人妻「安立ミミ」と、その切り札となる「逆玉の神ディアン・ケト」。とても令和とは思えぬキャラ立ちだw

 

 さて、ここまではラッシュデュエルを褒めたが、ここからはこのゲームの問題点を。

 まず「ストーリー(一部)をクリアするまで自由にデッキ構築できないこと」。そのため、しばらくはストーリー上で貰ったデッキレシピでプレイし続ける必要があります。遊戯王初心者の子供に合わせた措置かもしれませんが、さすがにこれはどうなんだw

  • ストーリーそのものもそこそこボリュームあり(アニメでいうネイル戦あたりまで)、クリアまではほぼ稼ぎ無しで大体10時間程度かかった。それだけ長い時間を構築済みデッキで攻略しないといけないのはちとストレス。
  • さらにデッキレシピのデッキ自体、使いやすいものが多くなく、結局は初期の遊我デッキが一番使いやすい(最後の最後までこれで戦い抜ける)ので、10時間近くこればっかり使うことに…。せめてバック除去と全体除去が入っているデッキがもう少しバランスよくあればいろいろ使ったかもですが。

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  • しかもこのデッキレシピ、おそらく200個以上はあるんですが、選択がなぜか横一列。探すのが面倒すぎるのも、いろんなデッキレシピを使わずに初期デッキ一辺倒になりがちな理由。
  • よりによってストーリーラストで強制使用となるデッキがマキシマム召喚メインのデッキであり、除去が無ければ無駄に罠カードも多くて手札を減らせず、使いづらいだけというのもマイナス。結局はマキシマム召喚せずにサイコショッカーでひたすらボコって勝利した。サイコショッカー強いw

 

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 とはいえ何とか初回ストーリーはクリア。やっとこデッキ構築も解放されました。

 

 全体的にみて「ラッシュデュエル」自体は結構面白いんですが、ゲームオリジナルの仕様がいろいろ遊びの幅を狭めている印象。せめてデッキ構築はもっと初期段階で解放してほしかった。

とはいえ、ここからデッキ構築可能となったので、その辺詰めて遊んでみるとまた印象が変わるかもしれません。

Swtich版「迷路探偵ピエール:ラビリンス・シティ」レビュー

  今年のお盆は結局休みなしだった(時候の挨拶)。全然ゲームで遊べないなぁ…。積みゲーが溜まっていく一方で辛い。おお神よ詰みを許したまえ…。

 

 ということで本日のゲームレビューはSwtich版「名探偵ピエール:ラビリンス・シティ」です。以前の「インディー・ゲームワールド」の紹介PVでやたら目立っていたので気になっていた一本です。

 

 元ネタはベストセラー絵本シリーズ「迷路探偵ピエール」。文字通り緻密なイラストに描かれた迷路を楽しむ絵本で、本作はその一作目のゲーム化作品とのこと。


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 スタートメニューの時点で圧倒される書き込み量。この時点で「こいつはとんでもないゲームかも」と期待が高まります。

 

 

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  ゲーム内容は非常にシンプル(元が児童向け絵本ですし)。この高密度イラストで描かれた迷路を進み、ゴールまでたどり着けばステージクリア。

 

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 ただゴールするだけではなく、マップ中には様々な探査要素があり、巧妙に隠されたそれらのコレクションを揃えていくという遊びもある。

 

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 コレクション要素を見つけるためのヒントもコレクションできるw 結構凝った仕掛けもあるので、探すまで無駄にウロウロしてしまうことも。

 

 

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 集めたコレクションはメニュー画面の棚に揃っていくので収集欲がばっちり満たされます。これも凄いイラスト密度だ…。

 

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 ↑個人的に好きなマップ。

 とにかく「迷路」のイラスト密度が半端なく、しかも細かくアニメーションするため観ているだけで楽しくなる。まさに動く絵本といった感じで見どころ満載。この描きこみ+アニメーションの盛り沢山な内容ながら元の絵本より安いというのは一体どういうことなんだろう。めちゃくちゃお買い得なのでは…。

  • このゲームは断然デカい画面で遊びましょう。携帯モードだと細かいところが見づらいレベルの描きこみなので。
  • 残念な点は「児童向けなのに漢字にフリガナがないこと」。メイン層の幼児には微妙に難し目の漢字がちょいちょい使われていて、この点はさすがに原作を踏襲してフリガナを振るようにしてほしかった(あるいはひらがなモードを追加するか)と思う。

 ちょうど夏休みの時期に子供と一緒に遊ぶのに良いかもしれない一本。これは(無茶とは知りつつも)今後のシリーズ化が楽しみですねw

 

映画「ゴジラVSコング」を観てきた

 連休の最後の最後でようやく「ゴジラVSコング」を観に行ってくることができました。もう1日1回とかしか上映してなくて、いつ終了するかヒヤヒヤしてたよw

  • さすがに夏休み真っ最中だけあってか、観客の9割は子供連れでした。子供はみんなヒロアカ見に行くと思っていたので結構意外(いや、ヒロアカ目当ての子供もめっちゃ多かったけど)。

 というわけでネタバレありの感想などを。

 

  • モンスターバースシリーズの最後を飾る作品ということでかなり楽しみにしていたんですが、とりあえず「VSもの」に求めるものはすべて詰まっていたような一本でした。バトルまたバトルといったたっぷりかつド派手なバトルシーンの連続は怪獣ファンも大満足。
  • 特にキングコング側はゴジラに比べて、パワーはともかく決め手に欠ける点がVSものとしてどうなるかと気になっていたんですが、まさか「武器(斧)を使う」というシンプルな強化をしてきたのには驚きつつも納得しました。そうか、それアリなんだw 相変わらず「誰がそんなもんを作ったんだ」という部分には全く説明がないんですが、「細かいことはいいんだよ」の精神で観るのがいいでしょうw 
  • タイトルとなっている「ゴジラVSコング」の対決は大まかに2回あり、海上での第一ラウンド、コングが武器を取っての第二ラウンドとどちらもド迫力かつ、お互いの特性を生かした見どころたっぷりのバトルで大満足。海上バトルでの息継ぎなしで行動できるゴジラの恐ろしさや、逆に街中でのバトルではコングの身軽さと格闘能力を活かした立ち回りなどは「そうそう、そういうの観たかったんだよ」と納得すること請け合いですw
  • あと、まったく情報を仕入れずに見に行ったので、ラスボスとして「メカゴジラ」が登場したのには驚いたのですが、パイロット役が小栗旬だったのにも二度驚いたw しかもめっちゃ思わせぶりに登場した割には何もバックボーンとかは紹介されないし。なんだったんだお前は…。
  • その分「メカゴジラ」は作中大活躍で、ゴジラの熱戦放射とコングの格闘性を合わせたようなスペックで、その二体を相手に大立ち回り。ここはマジでド派手な展開で、この強敵相手に、ゴジラとコングがツープラトンで戦うシーンは「そうそう、そういうの観たかったんだよ(二回目)」となりました。最後の合体攻撃でとどめを刺す展開といい、まさにVSものに求める展開が詰まったバトルでした。
  • ただ、全体的には良く出来ているんですが、やはりコロナ過による延期の影響からか、ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のようなハチャメチャさはなく、割と毒がない無難な作りといった印象。特に「ゴジラ」視点の話がほとんどなく、終始「敵役」としてしか登場しないのはちょっとファンとしては悲しい。

 

  というわけで怪獣映画としてはめっちゃ満足した本作。これでモンスターバースシリーズが終わっちゃうのは悲しいなぁ…。コロナ過が収まったら、また別の怪獣でシリーズやってほしいな(ガメラあたりで)。

Swtich版「りっく☆じあ~す 麻雀ソリティア」レビュー

 本日のSwtichダウンロードレビューは「りっく☆じあ~す 麻雀ソリティア」。

 メーカーはもはやおなじみとなった「eastasiasoft」。タイトルを聞いただけで分かりますが、かつてレビューした「りっく☆じあ~す サイバーパニック!」からキャラクター要素を、「Delicious! Pretty Girls Mahjong Solitaire」から麻雀ソリティア要素をそれぞれ引っ張って来たかのようなゲームです。

 

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 うわぁ、このタイトル画面のメニューUIスゲェ見覚えあるw

 

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 ステージセレクトで女の子(ステージ)を選択するUIも、まんま「Delicious! Pretty Girls Mahjong Solitaire」と一緒。ここまで分かりやすいプログラム流用もなかなか見られないんじゃないでしょうかw

 

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 ルールは「Delicious! Pretty Girls Mahjong Solitaire」と同じ。重なっていない+左右が開いている、同一種類の牌を選択して消していき、すべての牌を消すとクリアという「上海」式のソリティアゲー。

 「Delicious! Pretty Girls Mahjong Solitaire」から引き続き、牌を連続で消し続けるとコンボボーナスが発生(最大10連)するシステムもあり、これによるスコアアタックがなかなか熱い(クリアするだけなら必要ない)。

 

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 1ステージ当たり3ラウンドあり、すべてクリアするとキャラクターのコスプレが解放される。今回は隠しキャラ含めて10キャラ、1キャラ当たり3~5ステージあるのでボリュームは値段のわりにはある方(このあたりの印象も「Delicious! Pretty Girls Mahjong Solitaire」と同じ)で、CGもなかなかレベル高い(元ネタがあるからだと思いますが)

 

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 例によってインターネットランキングもある。ただこのゲームそもそもクリアできるかどうかに運が絡むので、さらにスコアアタックまで行うと茨の道ですが…。

 

 というわけで「Delicious! Pretty Girls Mahjong Solitaire」からキャラが変わっただけという分かりやすい内容。値段まで一緒(600円)。ここまで同じだと清々しさすら感じるわw

  • 細かい違いを上げるならば、キャラクター数がこっちの方が多い(「Delicious! Pretty Girls Mahjong Solitaire」は9人、「りっく☆じあ~す 麻雀ソリティア」は10人)とか、キャラクターボイスが無くなった(でも正直いらなかった)とか、背景がまともになったとかありますが、ぶっちゃけ大差ないですw
  • システムが同一なので問題点も同じ。ステージによる難易度の偏りがひどいとか、同じ牌が上下に重なって詰む事態がやたら発生する、スリープ時にも時間経過が止まらないといった点はやはり気になる所。

 とりあえず麻雀ソリティアとしては標準水準で、見た目のインパクトの割には普通に遊べる。質のばらつきが激しい「eastasiasoft」のソフトの中では結構あたりの部類といったところでしょう。

 ただ「Delicious! Pretty Girls Mahjong Solitaire」とプレイ感は変わらないため、どっちか一本だけでいいかなって感じがしますが。女の子の好みで決めようw

本棚整理したら紙の栞が大量に出てきた

 長年、我が家の床を占めてきた大量の本の山に耐えられなくなってきたので、遂に諦めて本棚を増設しました。そうしたら、「本棚に空きがあるのはもったいないな」と却って本の購入が増える本末転倒っぷりですがw

  さて、そうして紙の本が増えてくるとどうしても欲しくなるのが「紙の栞」。昔は紙の栞といえば文庫を買うと必ずついてきた代物だったんですが、最近だと新刊にはあまり付いてこないんですよね。

 むろん今でも1枚100円とかのちょっといい栞とかはオシャレな雑貨屋とかで普通に入手できるんですが、そういうのを使うと本に挟んだまま行方不明になるのがオチなので、できれば安い紙の栞が大量に欲しい(そして意外とこの手の紙栞って大量に売ってなかったり)。

  そんなわけで入手できる機会があったらこまめに溜めるようにしているのですが、今回の本棚整理時にいろんな本に挟まっていた栞を回収した。これが中々、バラエティに富んでいて面白かったのでせっかくだから日記のネタにしてみた。

 

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 まずは我が家の紙栞の中でも最大勢力だったのが「書泉ブックタワーの栞」。よく書泉グランデ書泉ブックタワーで本を買うのでそこで貰ってたやつと思われる。絵柄が一枚一枚違っていてコレクションとしてのバランスも良い。半面栞としてはめっちゃ薄紙なのでキレイに取っておくのは難しいけど。

 

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 結構大量に出てきたのが「講談社ノベルズの栞」。歴代のメフィスト賞受賞作の一覧が載っている奴で、メフィスト系のミステリーをブックオフで買うとそこそこ挟まっていることが多い。

 

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 結構時期によって細かい違いがあり、たまに掲載されている受賞作が更新されている差分があったりで面白い。

 

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 同様に文庫系の栞いろいろ。講談社文庫のマザーグースの奴は何種類かパターンがあるが、多分これをコレクションしているという数寄者もいるのだろうな。

 

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 角川文庫系。50周年、55周年、60周年と周年記念系の奴が多い印象。

 

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 なお裏面が別の広告となっている奴もあった。映画の宣伝の奴はまぁ角川だし分かるのだが、TOYOTAの広告になっている奴はいったいどういうつながりなのか気になる…。

 

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 クソ懐かしかったのが「富士見ファンタジア文庫の栞」。これスレイヤーズとかを買ってた頃によく見た奴だw 天野喜孝デザインって今考えると豪華だな。

 

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 文庫系の奴だとレアなのはこの「マドンナメイトの栞」。いわゆる二見書房の官能小説ブランドのシリーズなのだが、この栞は裏面に載っている作品群から1996年ごろの奴っぽい?

 

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 書店系の奴。左の「コーチャンフォーグループ」は北海道を中心として展開しているグループ。東京にも一店あるので多分そこの奴が何かの本に紛れてたやつと思われる。

右の「ブックエクスプレス」は駅中の書店グループ(背景がSLなのがそれっぽい)だが、これはブックオフで買った本に「東京駅」のレシートと一緒に挟んであったので東京駅の奴でしょうw

 

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 「おこめ券」の宣伝用栞。この栞は一体どこで配っていた奴なのか…。本の栞という物体とおこめ券の繋がりが分からんw

 

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 一切情報が分からなかった「鳥の写真の栞」。マジで偶然この2枚を入手できたため、どうやらシリーズものらしいということは分かったんですが、それ以外の情報が一切ない(裏面は真っ白)。この栞は一体どこで入手できる奴なんだ…。

  • 印刷の感じから大分古め(80~90年代ころ?)の感じがするんですが・・・。

 

 どこにこんなに挟まっていたのだというぐらい栞が出てきて驚いた。最近は電子書籍の本ばっかり買っていた印象ですが、こういうのを見ると紙の本も悪くないって気がしてきますね。まぁ、部屋が本当に本であふれるのであまり買ってちゃダメなんだけどw

Swtich版「少女首領の推理領域 -黄金島の密約-」レビュー

 今日のゲームレビューは「少女首領の推理領域 -黄金島の密約-」。

 昨年レビューして以来、ずっとうちのアクセス解析で上位に居座っている「ゴシックマーダー」と同じ開発元(orange)による乙女系推理アドベンチャーゲームです。

  • 公式曰く「ゴシックマーダーに続くロマンティック・ミステリーゲーム」だそうなので、実質シリーズ作といって良さそう。

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 イラストレーターは「やまだ六角」氏。ヴァンガードとかカードゲーム系のイラストレーターとして活躍している方のようです。

 

 本作の舞台は2002年、大西洋に浮かぶグイムル諸島(イギリス領らしい)で、主人公のリサが10年ぶりに故郷である島へと帰り、そこで島を支配する4つのマフィアが絡む殺人事件に巻き込まれる、という流れ。f:id:kaz20001:20210728211918j:plain

 左が本作の主人公であるリサ。女子大生ながら、いろいろあってマフィア「ベッセル」のボスとなり、島の事件に深くかかわっていく。ゴシックマーダーの主人公であるメイドのエリーと比べても、現代劇でマフィアという生々しい舞台のためか、その胆力というか度胸のぶっ飛び具合の印象が半端ない。この娘、なし崩しでマフィアのボスになったのに異常に適性が高いぞw

 そして右がリサのボディガードとなるルイス。眼帯+ベスト+細マッチョのイケメンという、中々てんこ盛りな属性持ちの本作メインヒロイン(誇張無し)である。なかなかあざといな君。

 

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 グイレム諸島を占める4マフィアの首領たちである、クライド(左の兄ちゃん。見た目があざとい)、ダリル(真ん中のオッサン。主人公の親父と同年代)、ライアン(右の兄ちゃん、言動や見た目がチンピラ)の3人。彼らがこの物語のメインキャストとなります。

  • どうでもいいことだが、この世界のマフィアどもはやたらとスリーピース着用が多い。そこらへんはやはりイギリス領だからなのだろうか。

 

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 システム的にはゴシックマーダーの時とほぼ一緒。各章ごとにアドベンチャーパートと探索パートで様々な手掛かりを集め、それらを使った推理パートがあるという構成。

 推理部分はそれなりの難易度で、割ときっちりと推理していかないと攻略できないあたりもゴシックマーダー譲り。このあたりは流石に推理ゲームを多数作っているメーカーだけのことはあるでしょう。

 全体的なストーリーとしても、マフィアがにらみ合う島で発生した殺人事件、そこに絡む陰謀という、一見血なまぐさい設定にもかかわらず、意外と和やかな展開かつ爽やかな終わり方で、読後感は非常に良かった。

  • というか常にボディガードとしてルイスが帯同しているためか、ゴシックマーダーのときのようなストーリー中にいきなり殺されるといった緊張感はなく、突然死するタイプのバッドエンドがない(基本的には調査失敗して継続断念のパターンがほとんど)。マフィアがテーマなのにメイドのときよりよほど安全とはどういうことなのだろうかw 
  • ストーリー上はルイス、クライド、ライアンにはそれぞれ個別EDがあります。ダリルEDがないことだけは残念w ルイスとクライドは割と好感度を取っていく選択肢を選んでいれば素直にたどり着けますが、ライアンだけはストーリーから外れるような行動をとらないといけないのでちょっとムズイ。その分、リサの可愛らしさは多分全エンディング中一番w

 本作も大体2~3時間もあれば一通りクリア可能なぐらいとボリュームが短めではありますが、事件→探索→推理が短いスパンで何度もあるし、その内容も様々なため結構メリハリが効いていて、案外この点は気になりませんでした。1300円ならアリじゃないかな。

 ということでなかなか満足度が高い作品でした。次回作も楽しみですねw

最近プレイしたゲーム(120) ファンタジーレルムズ

 ぼちぼちやっていく予定のボードゲームレビュー。今回はカードゲーム「ファンタジーレルムズ」です。このゲーム何度見ても「レムルズ」と間違えるんだ…。

  

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↑なぜかブログのAmazon商品検索でヒットしなかったのでパッケージ写真。このイラストは結構ゲーム内のカードイラストとテイストが違っているのが謎。

 

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 このゲームのゲーム性を一言でいうならば「ファンタジー版麻雀」(ファンタジー版ラミーでも良い)。プレイヤーはゲーム開始時に7枚の手札を受け取ってスタート。

 

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 手番が来たら「山札から1枚引いて1枚捨てる」、または「捨て札から1枚引いて1枚捨てる」のいずれかのアクションを行います(この編の手順はラミー系ゲームっぽい流れ)。

  • カードはすべて1枚しか存在せず、全53枚(+プロモーション1枚でプレイ)。それぞれのカードには基礎得点の他にプラス効果となる「ボーナス」とマイナス効果となる「ペナルティ」といった効果が記載されており、これらを組み合わせてコンボを作り、より高い手札に切り替えていくのが基本的な流れ。
  • ボーナスによってはペナルティを打ち消す、あるいはその逆といった形で相互にカード効果同士が作用しあうことがあり、どのカードを獲得すべきか、どのカードを捨てるかで頭を悩ませる。
  • いちおうテーマとしては「ファンタジー世界の統治者として、一番良い領地づくりを行う」といった内容なのですが、「指導者」や「魔術師」、「軍隊」、「武器」、「聖遺物」といった如何にも分かりやすいものから、「生物」、「地形」といった領地に紐づいたもの、「気象」「火炎」「洪水」といったそもそも統治者がどうにもできそうにない要素など様々なタイプがあります。

 最終的に捨て札が10枚となったところでゲーム終了。その時点の手札を比べあい、もっとも高い点数となったプレイヤーが勝者となります。

  • 大体、150~200点の間ぐらいで決着することが多い感じでしょうか。1枚当たり20~30点ぐらい稼げるあたりを目安にカードを獲得していくのが良い感じです。

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↑個人的最高記録となる300点取れたときの手札。コンボが決まると凄まじい点数に。

 

 1プレイ30分程度(7人プレイ時)と短めながら、終了時の満足感は高く、それでいて「もう一戦」もやりやすい絶妙なバランス。麻雀を遊ぶ感覚で何ラウンドか繰り返し遊ぶのがオススメです。

  • とにかくカード間の相互作用が非常に多いので、遊ぶほどに上達が実感できる点からも繰り返しプレイが推奨されます。いや、これマジで4人ぐらいでスタートプレイヤー一週ぐらいで遊ぶとむっちゃ面白いよ。
  • 遊んだことはありませんが、「2人用ルール」や「リアルタイムトレード戦」といったヴァリアントルールもあり。こちら側もどのようなプレイ感になるかは気になる所。
  • 難点を述べるならば、カードの効果を理解するため、初プレイ時はみんな慎重にカードを確認してプレイが止まりがちなことw とはいえ最大でも場に9枚までしか並ばないし、手番ごとに1枚ずつ入れ替わるだけなので把握そのものは難しくない。何度かプレイすれば慣れると思う(実際、繰り返し遊びたくなるゲーム内容だし)。
  • あとコンボによって得点が大きく変わり、少々計算が複雑になため、カードを選ぶだけで得点計算をしてくれるスマホアプリの仕様が推奨されます。あるとないとでは負担が大きく違うよw
  • あと謎なところとしてはプレイ人数が「最大7人まで」となっているのですが、カードが全部で53枚しかないため、7人戦だと7枚ずつ配ると明らかにカードが足りません(山札が4枚しか残らず、ゲーム終了条件を満たせない)。実際7人で遊ぶ際には手札6枚ルールでプレイしていました(これでもプレイ感はそこまで変わらん)が、これは何かルール解釈を間違っているのだろうか…。真相を知っている方教えてください。